ビルボード Hot 100(2020/04/18付) トップ10解説

 
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2020/04/18付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位アップ (先週-位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – Toosie Slide
ドレイクは37曲目(史上2位タイ)のトップ10で7曲目の1位。
ストリーミングを制してビルボード史上36曲目となる初登場1位。”Toosie” はおそらく “Tootsie”「あんよ」(小児語で「足」)のこと。初心者向け(?)のダンス教習ソングで、フックでは『右足を上げて、左足をスライド。俺はマイケル・ジャクソンみたいに踊れる』と歌われています。ちなみに、ビデオの撮影場所はドレイクがトロントで買ったばかりの豪邸。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
ラジオを制したものの2週で1位から陥落。
ベラ・ハディッドとの破局が原因と思われる傷心と虚無感のようなものが、プリフックでは『見渡してみると、Sin City(罪の街=ラスベガスのニックネーム)は冷たくて空虚。誰も俺を裁けない。君がいないと俺の目は霞んでしまう』と比喩的に表現されているこの曲、マックス・マーティンが書いた1位獲得曲のランキングではケリー・クラークソンの “My Life Would Suck Without You”(2009年)を抜いて19位に上昇しています。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α(更新)


3位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – The Box
ワンランクダウン。
トップ10滞在はこれで15週目となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではアッシャー&アリシア・キーズの “My Boo”(2004年、最高位1位)、フェティ・ワップの “Trap Queen”(2015年、最高位2位)など4曲と並んで97位に上昇、トップ100入りしています。
【解説・和訳】 The Box / ロディ・リッチ


4位右下矢印 (先週3位、最高位2位)
Dua Lipa(デュア・リパ) – Don’t Start Now
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
『姿を現さないで』という歌詞から「外出自粛ソング」としてラジオでは好調をキープしているこの曲、しかしながら、ピークは過ぎていて今後(第2波が来て)1位を獲得する可能性は低いと思われます。


5位右矢印 (先週5位、最高位2位)
Future(フューチャー) feat. Drake(ドレイク) – Life Is Good
5位変わらず。
ドレイクは “Toosie Slide” とこの曲の2曲がトップ5にランクイン。これにより、トップ10内に同時に複数曲をランクインさせた週のトータルが56週となり、ジャスティン・ビーバーと並び1位タイとなっています。

6位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
2ランクダウンでトップ5から陥落。
ここに来てビデオのメイキングが公開されたこの曲、トップ10滞在はビルボード史上7曲目で新記録まであと2週に迫る32週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではマルーン5 ft. カーディ・Bの “Girls Like You”(2018年、最高位1位)を抜いて5位→4位に上昇しています。
【解説・和訳】 Circles / ポスト・マローン


7位右下矢印 (先週6位、最高位6位)
Harry Styles(ハリー・スタイルズ) – Adore You
ワンランクダウン。
ワンダイレクションの “What Makes You Beautiful”(2012年、最高位4位)のように、普遍的だけれどもややベタなタイトル(テーマ)はアメリカ人にとっては新鮮でウケる、ということを改めて裏付けるかのようにヒットしているこの曲、タイトルに “Adore” が付く曲としてはフランキー・ヴァリの “My Eyes Adored You” (1975年、最高位1位)、カラー・ミー・バッドの “I Adore Mi Amor”(1991年、最高位1位)に続く3曲目のトップ10ヒットとなっています。


8位右下矢印 (先週7位、最高位7位)
Doja Cat(ドジャ・キャット) – Say So
こちらもワンランクダウン。
シックの “Good Times”(1979年、最高位1位)のアレンジではないかと言われているこの曲、ビデオにTikTokのスター、ヘーリー・シャープさんがカメオ出演していることもヒットの一因になっているようです。


9位右下矢印 (先週8位、最高位8位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) & Quavo(クエヴォ) – Intentions
同じくワンランクダウン。
ビデオはオフィシャル、そのショート・バージョン、そしてジャスティンは出演していないダンス・ビデオの “CHANGES: The Movement” というバージョンもリリースされているこの曲、その複数ビデオリリースが奏功したこともトップ10ヒットの一因だと思われます。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


10位右下矢印 (先週9位、最高位8位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – everything i wanted
こちらもワンランクダウンながらトップ10はキープ。
ゴールデンゲートブリッジから身を投げて自殺したのに誰も悲しまなかったというビリーの夢がもとになっていて、その夢を「その人たちは君にふさわしくなかった」と解釈するよう兄のフィネアスにアドバイスされて命を与えられたというこの曲、トップ10復帰は3度で、まさに息を吹き返した曲と言えるかもしれません。

トップ10圏外では、マレン・モリスの “The Bones” が14位→12位、カミラ・カベロ ft. ダベイビーの “My Oh My” が15位→13位、ミーガン・ジー・スタリオンの “Savage” が18位→14位などとなっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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