ビルボード Hot 100(2020/04/11付) トップ10解説

 
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2020/04/11付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
セールスを制して2週目の1位。
新型コロナウィルスが世界に広まっているときに1位になったことについて『困惑している』と語っているザ・ウィークエンドのこの曲、週末に放送された「レッスルマニア36」(世界最大のプロレスイベント)のオフィシャル・テーマソングになっていたことにより、大きな宣伝効果が得られたようです。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – The Box
再びストリーミングを制したものの2位変わらず。
トップ10はこれで14週目。10週以上1位を獲得した曲でトップ10滞在が一番短かったデビー・ブーンの “You Light Up My Life”(1977年、10週1位)とドレイクの “In My Feelings”(2018年、10週1位)と並んでいます。
【解説・和訳】 The Box / ロディ・リッチ


3位右矢印 (先週3位、最高位2位)
Dua Lipa(デュア・リパ) – Don’t Start Now
今週もラジオを制してトップ3をキープ。
オーストラリア版ヴォーグ誌の表紙を飾り、同誌で『いつか自分のレーベルを立ち上げ、そこからサポートする女性アーティストをデビューさせるのが夢』と語っているデュア・リパのこの曲、トップ10滞在10週目となった今週は通常であれば1位獲得できるレベルのチャートポイントになっているようで、1位、2位との差は縮まっています。


4位右上矢印 (先週5位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
ワンランクアップ。
トップ5はこれでビルボード史上3曲目(単独3位)となる26週、トップ10滞在も新記録まであと3週に迫る31週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではリル・ナズ・X ft. ビリー・レイ・サイラスの “Old Town Road”(2019年、最高位1位)を抜いて6位→5位に上昇しています。
【解説・和訳】 Circles / ポスト・マローン


5位右上矢印 (先週6位、最高位2位)
Future(フューチャー) feat. Drake(ドレイク) – Life Is Good
こちらもワンランクアップでトップ5復帰。
『いつも通り週末も働いて…』という最初の歌詞のインパクトが強いこの曲、アメリカでは失業保険の申請者数が過去最多となる中、仕事がない人に配慮されているのか、ラジオでのオンエアはかなり減っているようです。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


6位右上矢印 (先週7位、最高位6位)
Harry Styles(ハリー・スタイルズ) – Adore You
同じくワンランクアップで最高位更新。
リゾやデュア・リパなど女性アーティストの元カレを吹っ切るような曲がウケている一方で、女性を称えるような男性アーティストの曲も好評な昨今、その流れに乗るように恋人への献身を誓っているこの曲、話題にはなったものの歌詞とはアンマッチの内容で再生回数が伸びていないビデオは誤算だったかもしれませんが、引き続き好調でトップ5が射程圏内に入っています。


7位右上矢印 (先週9位、最高位7位)
Doja Cat(ドジャ・キャット) – Say So
2ランクアップで最高位更新。
ラップ部分はニッキー・ミナージュにそっくりと言われているこの曲、先週 “Snakehips” というリミックス版がリリースされていますが、アンオフィシャルのニッキー・ミナージュとのマッシュ版のほうが注目を集めています。


8位右矢印 (先週8位、最高位8位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) & Quavo(クエヴォ) – Intentions
今週も8位変わらず。
最高位は8位ながらトップ10はこれで6週目となったこの曲、ジャスティン・ビーバーのヒット曲ランキングでは “Yummy”(2020年、最高位2位)を抜いて14位に上昇しています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)


9位アップ (先週12位、最高位8位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – everything i wanted
3回目のトップ10復帰。
トップ10復帰3回はダン+シェイ&ジャスティン・ビーバーの “10,000 Hours” 以来、ビルボード史上11曲目。しかも1回目の復帰は10週ぶり、2回目の復帰は5週ぶりだったこともあり、かなり珍しいチャートアクションになっています。


10位アップ (先週11位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
こちらは2回目のトップ10復帰。
トップ10はこれでビルボード史上16曲目の27週。Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではタッグ・チームの “Whoomp! (There It Is)”(1993年、最高位2位)、ブランディ&モニカの “The Boy Is Mine”(1998年、最高位1位)と並び64位→62位に上昇しています。
【解説・和訳】 Someone You Loved / ルイス・キャパルディ

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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