ビルボード Hot 100(2018/10/13付) トップ10解説

 
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2018/10/13付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
今週もラジオを制して3週目の1位。
ビデオの再生回数が先日(10/7)10億回を超えたこの曲、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではアッシャーの “Burn”、アデルの “Rolling In The Deep” と並び81位に上昇、トップ100入りしています。またマルーン5のヒット曲ランキングでは “Payphone”(2012年、最高位2位)を抜いて3位に上昇しています。
【解説・和訳】 Girls Like You / マルーン5 feat. カーディ・B
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20(更新)


2位アップ (先週-位、最高位2位)
Lil Wayne(リル・ウェイン) feat. Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Mona Lisa
リル・ウェインは21曲目、ケンドリック・ラマーは8曲目のトップ10。
ストリーミングを制して初登場2位となったこの曲、ラッパーたちを騙してカモにする女とその女をコントロールしている男(すなわち美人局)のことがラップされており、タイトルは美人局をする女のフェイク・スマイルをモナリザの微笑に例えたものだと思われます。


3位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Juice WRLD(ジュース・ワールド) – Lucid Dreams
1位、2位とは僅差ながらワンランクダウン。
年間チャートではトップ10入りも視野に入ってきたこの曲、一発ヒットランキングではシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーの “Kiss Me”(1999年、最高位2位)、フォスター・ザ・ピープルの “Pumped Up Kicks”(2011年、最高位3位)と並んで36位→28位に上昇しています。

4位右下矢印 (先週3位、最高位3位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Better Now
ワンランクダウンでトップ3から1週で陥落。
先週(10/5)ようやくビデオがリリースされたこの曲、ただ、楽曲のバックにライブ映像を流しているだけで “rockstar” や “Psycho” と比べると見劣りする作りとなっており、再生回数は伸びておらず、今のところリリース効果はほとんど期待できそうにありません。


5位アップ (先週-位、最高位5位)
Lil Wayne(リル・ウェイン) feat. XXXTENTACION(エックスエックスエックステンタシオン) – Don’t Cry
リル・ウェインは22曲目、エックスエックスエックステンタシオンは2曲目のトップ10。
元恋人との困難な関係に取り組んでいた故エックスを追悼している曲。エックスは自身の “Pain = BESTFRIEND” という曲の中でも “Don’t cry, it won’t end” と歌っていましたが、この曲のフックでも同じような感じで “Don’t cry, don’t go” と歌われています。また、リル・ウェインは『天国が評判どおりの良い場所なら、俺はあの世をトリプル・エクステンションしたい。”Rest In Paradise”(天国で安らかに)』と、「3倍延長」という意味とエックスの名前を掛けてラップしています。

※リル・ウェインはトップ5に2曲同時に初登場させた史上初のアーティストとなっています。


6位右矢印 (先週6位、最高位4位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – SICKO MODE
変わらず6位をキープ。
最近では珍しく5:12という長さのこの曲、音楽ニュースサイトのピッチフォークではジャケ写になぞらえて『(ペアレントアルバムの)”Astroworld” がアミューズメント・パークなら、この曲がメインアトラクション』と評されています。


7位アップ (先週-位、最高位7位)
Lil Wayne(リル・ウェイン) – Uproar
リル・ウェインは23曲目のトップ10。
リル・ウェインが自身のヘイターたちに「ふざけたことをしてると “Uproar”(騒音)を出すぞ」と警告を与える曲。P.ディディがフィーチャーされていたG-デップの “Special Delivery” という曲の(サンプリングではなく)リメイクだと思われます。


8位右上矢印 (先週10位、最高位8位)
5 Seconds Of Summer(ファイブ・セカンズ・オブ・サマー) – Youngblood
2ランクアップで最高位更新。
デリケートなヴァースと急激にクライマックスになるフックとの強弱が特徴的なこの曲、トップ10内での出だしは10位→10位→8位と緩やかでしたが、今後の上昇に期待が高まります。


9位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – In My Feelings
5ランクダウン。
“In My Feeling Challenge” が完全に下火となり、今後のトップ10滞在は曲そのものの実力次第と思われていた矢先に大きくランクダウン。もし来週トップ10から陥落ということになると、デビー・ブーンの “You Light Up My Life”(1977年)と並び10週以上1位を獲得した曲のトップ10滞在週としては過去最低の14週止まりとなってしまいます。
【解説・和訳】In My Feelings / ドレイク
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


10位アップ (先週-位、最高位7位)
Lil Wayne(リル・ウェイン) feat. Travis Scott(トラヴィス・スコット) – Let It Fly
リル・ウェインは24曲目、トラヴィス・スコットは4曲目のトップ10。
リル・ウェインが所属していたレコード・レーベル「キャッシュ・マネー」のことをラップしている曲。タイトルの “Let It Fly” の It は恐らくアルバム “The Carter V”(今週アルバムチャート初登場1位)のことで、「アルバムを飛び立たせろ(リリースさせろ)」という意味だと思われます。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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