1985年の今日（5月11日）、最高位6位を記録した Power Station（パワー・ステーション）の “Some Like It Hot” を解説・和訳しました。
「子供を殖やす気はあるか？」という欲情ソングで、ヘヴィーなドラムのビートが特徴的なファンク・ロック。
デュラン・デュランのアンディ・テイラー（ギタリスト）が中心となり、同僚のジョン・テイラー（ベーシスト）、（デュラン・デュランのプロデューサーを務めたナイル・ロジャースが率いる）シックのトニー・トンプソン（ドラマー）、そしてロバート・パーマー（ヴォーカル）の4人で結成されたパワー・ステーションのこの曲は、デュラン・デュランの（ニック・ローズの）シンセサイザー中心のサウンドから一旦離れ、レッド・ツェッペリンのようなサウンドを目指したものだそうで、パワフルなドラムが印象的なモンスターなサウンドに仕上げられています。
ソングライターは実質アンディとジョンの二人のようですが、（彼らが昔からのファンで、バンドへの参加を依頼するために直接会いに行った）ロバート・パーマーがタイトル（「お熱いのがお好き」という意味）を聞かされた際にとっさに言った “and some sweat when the heat is on”（熱が上がれば汗もかく）というフレーズが、「それ、いける」ということで歌詞に加えられたため、ロバート・パーマーの名前もクレジットされています。
また、後にハリウッド映画の監督になるラッセル・マルケイが映像を担当した斬新なビデオは、世界一有名なトランスジェンダー（性転換者）と言われたモデルのキャロライン・”チューラ”・コッシーが出演しているということもあって大きな話題になっています。
【リンク】
当時（1985/05/11）のチャート
パワー・ステーションのヒット曲
デュラン・デュランのヒット曲
ロバート・パーマーのヒット曲
【和訳】
[Verse 1]
We want to multiply, are you gonna do it?
I know you qualify, are you gonna do it?
Don’t be so circumscribed, are you gonna do it?
Just get yourself untied, are you gonna do it?
俺たちはもっと増殖したいんだ そうする気はあるかい？
君は制限したいんだろ？ そうするつもりなのかい？
そんなにガードを固めるなよ その気はあるのかい？
もっと自分を解放しろよ その気はあるのかい？
[Pre-Hook]
Feel the heat pushing you to decide
Feel the heat burning you up, ready or not
熱を感じるだろう 決断の時だ
熱を感じるだろう 君を燃えさせる
その気があろうとなかろうと
[Hook]
Some like it hot, and some sweat when the heat is on
Some feel the heat and decide that they can’t go on
Some like it hot, but you can’t tell how hot till you try
Some like it hot, so let’s turn up the heat till we fry
お熱いのがお好きな娘もいる 熱が上がれば汗もかく
熱を感じて止めてしまう娘もいる
お熱いのがお好きな娘もいる でもやってみないと分からない
お熱いのがお好きな娘もいる 焦げるまで熱を上げようぜ
[Verse 2]
The girl is at your side, are you gonna do it?
She wants to be your bride, are you gonna do it?
She wants to multiply, are you gonna do it?
I know you won’t be satisfied until you do it
お前にくっついてるあの娘 やっちまうつもりかい？
彼女、お前の花嫁になりたがってるぜ そうするつもりなのか？
彼女は増殖したいんだ それでもやるつもりなのか？
どうせお前はやっちまわなきゃ気が済まないんだろ
[Pre-Hook]
[Hook]
[Bridge]
（アンディのギター・ソロ）
[Pre-Hook]
[Hook]
[Outro]
Some like it hot, some like it hot
Some like it hot, some like it hot
お熱いのがお好きな娘もいる…
