ビルボード Hot 100(2020/09/12付) トップ10解説

 
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2020/09/12付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
BTS(防弾少年団) – Dynamite
2週目の1位。
BTSにとっては初の2週連続トップ10となったこの曲、先週の MTV Video Music Awards(以下、VMAs)でのパフォーマンス、リミックス版のリリース、そして値下げという3つのダイナマイト効果で今週もハイレベルでセールスを制していますが、来週はそのセールスが大幅に落ち込む見込みで3週目の1位は難しいかもしれません。


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B) feat. Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン) – WAP
1位とは僅差で2位変わらず。
『彼は私とファックするとき、「これ(女性器)は誰のもの?」と聞いてくる。私が彼にまたがるときは自分の名前を書く』などとラップされているこのエロソング、今週もストリーミングを制したものの返り咲きは来週に持ち越しとなっています。


3位右矢印 (先週3位、最高位2位)
Drake(ドレイク) feat. Lil Durk(リル・ダーク) – Laugh Now Cry Later
変わらずトップ3をキープ。
ヴァース1では『このパーティでヤツの曲を流すのは止めてくれ。聞きたくない』とラップされているこの曲、これは昨年のドレイクの誕生日にDJが(敵対しているとは知らずに?)カニエ・ウェストとプシャ・Tがフィーチャーされたチーフ・キーフの “Don’t Like” を流してしまった(ドレイクの旧友が数秒で止めた)「事件」のことだと言われています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


4位右矢印 (先週4位、最高位1位)
DaBaby(ダベイビー) feat. Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – ROCKSTAR
4位変わらず。
今年の年間チャートではトップ10入り当確と言ってもよさそうなこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではTLCの “Creep”(1995年、最高位1位)など4曲と並び77位に上昇、トップ100入りしています。
【解説・和訳】 ROCKSTAR / ダベイビー ft. ロディ・リッチ


5位右矢印 (先週5位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
今週もラジオを制してトップ5をキープ。
今年の年間チャートでは1位もあり得そうなこの曲、トップ5はこれでビルボード史上4曲目(3位タイ)の26週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではブルーノ・マーズの “That’s What I Like”(2017年、最高位1位)とならび12位→9位に上昇、トップ10入りしています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α


6位右上矢印 (先週7位、最高位1位)
Harry Styles(ハリー・スタイルズ) – Watermelon Sugar
ワンランクアップ。
オンライン辞書「アーバン・ディクショナリー」にも掲載された “Watermelon Sugar”、同辞書によると「ウォーターメロン・シュガーとはハリー・スタイルズにとってはなくてはならない得体の知れないもの。同シンガーによると、夏の夕暮れ時だけストロベリーの味がする」と説明されています。


7位右下矢印 (先週6位、最高位2位)
Jack Harlow(ジャック・ハーロウ) feat. DaBaby(ダベイビー), Tory Lanez(トリー・レーンズ) & Lil Wayne(リル・ウェイン) – WHATS POPPIN
4週連続ワンランクダウン。
オリジナル版の『今が大事な時だ。ちゃんと水を飲んで、ゴムも付ける(避妊もする)』という歌詞は「得意ではないことだけど、自分へのリマインド」とコメントしているジャック・ハーロウのこの曲、一発ヒットランキングでは(暫定で)トップ40入りが視野に入ってきています。
Lil Wayne(リル・ウェイン) – ヒット曲ベスト20

8位アップ (先週12位、最高位8位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
24kゴールデン、イアン・ディオールともに初のトップ10。
不機嫌で操作的なガールフレンドとの「有毒な関係」を歌っている曲。フックでは『君のルールではプレイしないよ。すべてがよく見えるようにね』と歌われています。


9位右矢印 (先週9位、最高位7位)
Jawsh(ジョシュ685) × Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – Savage Love (Laxed – Siren Beat)
9位変わらず。
“Oh Girl”(1990年、最高位8位)で “Everytime You Go Away”(1985年、最高位1位)以来、1,862日(約5年1ヶ月)ぶりにトップ10ヒットを放ったポール・ヤングと全く同じく、この曲で “Want To Want Me”(2015年、最高位5位)以来、1,862日ぶりのトップ10ヒットを放ったジェイソン・デルーロ。ただ、現時点では最高位を更新するような力はなく、5年ぶりのトップ5ヒットとはいかないようです。
Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – ヒット曲ベスト10


10位右矢印 (先週10位、最高位10位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Before You Go
変わらず10位をキープ。
叔母の自殺にインスパイアされたというこの曲、幸せに満ちたシーンで始まるビデオの最後は悲劇になっていますが、描かれていない死因は誰も気がつかない心の病なのかもしれません。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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