ビルボード Hot 100(2020/09/05付) トップ10解説

 
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2020/09/05付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位アップ (先週-位、最高位1位)
BTS(防弾少年団) – Dynamite
BTSは初の1位。
圧倒的な強さでセールスを制し、史上最高レベルのチャートポイントを獲得して初登場1位。コロナ禍で世界中が困難な状況にある中、ちょっとした喜びを広げようという意図でリリースされたディスコ・ポップ。フックでは『ファンクとソウルで街を照らす。僕がライトアップするよ、ダイナマイトのように』と歌われています。なお、来週は(日曜日に開催された)MTV Video Music Awards(以下、VMAsと略)でのパフォーマンス効果が期待できそうですが、今のところ1位キープは難しそうです。(現時点では3位か4位にダウンする見通し)


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B) feat. Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン) – WAP
ストリーミングは制したものの2週で1位陥落。
『彼は私の濡れたアソコを撮るためだけにスマホを買った』などとラップされているこのエロソング、通常であれば今週もハイレベルで1位となるチャートポイントを獲得しているものの “Dynamite” に大差をつけられての2位。ただ、来週は1位に返り咲く可能性が高そうです。


3位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Drake(ドレイク) feat. Lil Durk(リル・ダーク) – Laugh Now Cry Later
こちらも一歩後退。
ザ・ウィークエンドの “Blinding Light” 同様、コラボしていると思われるベンツで、(こちらは正式にコラボしている)ナイキの本社に乗り込んで撮影されたこの曲のビデオ、バスケ選手のケビン・デュラント、アメフト選手のマーショーン・リンチとオデル・ベッカム・ジュニアらがカメオ出演していることでも注目を集めています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


4位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
DaBaby(ダベイビー) feat. Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – ROCKSTAR
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
VMAsではアーティスト・オブ・ザ・イヤーは逃したダベイビー(受賞はレディー・ガガ)。この曲はパトカーの屋根の上でパフォーマンスされましたが口パクだったと思われます。
【解説・和訳】 ROCKSTAR / ダベイビー ft. ロディ・リッチ


5位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
今週もラジオを制したもののワンランククダウン。
VMAsではビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞し、パフォーマンスもされたこの曲、トップ5はこれでビルボード史上6曲目(4位タイ)の25週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではホールジーの “Without Me”(2019年、最高位1位)とポスト・マローン ft. 21サヴェージの “rockstar”(2017年、最高位1位)を抜いて14位→12位に上昇しています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α


6位右下矢印 (先週5位、最高位2位)
Jack Harlow(ジャック・ハーロウ) feat. DaBaby(ダベイビー), Tory Lanez(トリー・レーンズ) & Lil Wayne(リル・ウェイン) – WHATS POPPIN
3週連続ワンランクダウンでトップ5から陥落。
VMAsでは新人賞を逃したジャック・ハーロウ(受賞はドジャ・キャット)。しかしながら、一人で行われたこの曲のパフォーマンスは高評価だったようで、来週はその効果が期待できるかもしれません。
Lil Wayne(リル・ウェイン) – ヒット曲ベスト20


7位右矢印 (先週7位、最高位1位)
Harry Styles(ハリー・スタイルズ) – Watermelon Sugar
7位変わらず。
元カノとの性的交流を回想しているという見方もあるこの曲のビデオ、ハリーは「これを家でやっちゃダメだよ。ソーシャル・ディスタンスに努めましょう」とツイートして注意を促しています。(さすがに「家」では誰もやらないかも)


8位右矢印 (先週8位、最高位4位)
SAINt JHN(セント・ジョン) – Roses(Imanbek Remix)
8位変わらず。
ダンス/エレクロロニックのチャートでは18週目の1位を獲得しているこの曲、VMAsではソング・オブ・ザ・サマーにノミネートされていましたが受賞は逃しています。(受賞はブラックピンクの “How You Like That”)


9位右矢印 (先週9位、最高位7位)
Jawsh(ジョシュ685) × Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – Savage Love (Laxed – Siren Beat)
こちらも変わらず。
ヴァース1では『君が僕を愛する唯一の理由は元カレを振り向かせるためなんだ』と歌われているこの曲、ジェイソンが連絡先が分からない相手からサンプリングの許諾を得るためにまず無断で使用した(クレームを待った)というエピソードとリンクしているような気もします。
Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – ヒット曲ベスト10


10位アップ (先週12位、最高位10位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Before You Go
2ランクアップでトップ10復帰。
身近な人の死によって心に深い傷を負い、言えなかった言葉を痛切に叫んで癒やしと慰めを求めているこの曲、ルイス・キャパルディ本人は「家族の死からインスパイアされた曲で、自ら命を絶った後の余波について歌った」と語っています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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