ビルボード Hot 100(2018/11/10付) トップ10解説

 
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2018/11/10付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
今週もラジオを制して7週目の1位。
ビルボード史上49曲目のトップ10滞在22週となったこの曲、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではメーガン・トレイナーの “All About That Bass” と並び20位→16位に上昇しています。また、マルーン5はトップ10滞在週の合計が184週となり、先週まで並んでいたマイケル・ジャクソン、ビヨンセ、ホイットニー・ヒューストンを抜いて単独11位となっています。
【解説・和訳】 Girls Like You / マルーン5 feat. カーディ・B
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – SICKO MODE
先週以上の僅差で今週も2位。
1位獲得のチャンスが回ってきそうなヤング・ラ・フレームことトラヴィス・スコットのこの曲、イントロ部分ではドレイクが『ピック&ロール(バスケの戦術)でお前にもパスを回すぜ。ヤング・ラ・フレーム、彼がシッコ・モードに入る』とラップされています。


3位右上矢印 (先週4位、最高位3位)
Marshmello(マシュメロ) feat. Bastille(バスティル) – Happier
ワンランクアップでトップ3入り。
ビルボードによると来週は1位獲得の可能性があるというこの曲、ビデオは最近、愛犬を亡くして辛い思いをしたというマシュメロの体験にインスパイアされたもののようで、本人は『誰かを亡くして辛い思いをしている人の癒やしになってくれれば、それが僕をHappier(より幸せ)にしてくれる』と語っています。


4位右下矢印 (先週3位、最高位2位)
Juice WRLD(ジュース・ワールド) – Lucid Dreams
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
惜しくも1位は逃したものの、年間チャートではトップ10入りしそうなこの曲、一発ヒットランキングでは、オーミの “Cheerleader”(2015年、最高位1位)と並び13位→8位に上昇しています。(※一発ヒットの定義をトップ20が1曲のみのアーティストの曲としているため、先週初登場26位の “Fine China” がトップ20入りすれば、このランキングからは消えます)


5位右矢印 (先週5位、最高位3位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Better Now
変わらずトップ5をキープ。
クロックスとコラボした靴が10分で完売したというポスト・マローン。先週初登場9位と出足はよかった “Sunflower” はトップ10から陥落したものの、この曲は着実な足取りで17週目のトップ10。年間チャートでは “rockstar”(トップ10は厳しい?)、”Psycho”(トップ5の可能性もあり?)とともに3曲そろってトップ20入りすると思われます。


6位右矢印 (先週6位、最高位2位)
Kodak Black(コダック・ブラック) feat. Travis Scott(トラヴィス・スコット) & Offset(オフセット) – ZEZE
今週もストリーミングを制したものの6位変わらず。
3週連続でストリーミング1位ながらセールスは激減&ラジオは圏外となっているこの曲、タイガとスワエ・リーによるアンオフィシャルのリミックスがリリースされていますが、いまのところ効果は期待できそうにない状況です。


7位右矢印 (先週7位、最高位7位)
5 Seconds Of Summer(ファイブ・セカンズ・オブ・サマー) – Youngblood
変わらず最高位をキープ。
最高位7位ながらトップ10滞在はこれで7週目となったこの曲、これはタイガ ft. オフセットの “Taste” 以来でビルボード史上79曲目。ちなみに最高位7位以下でトップ10滞在の最長記録はリアーナの “Needed Me”(2016年、最高位7位)の16週、2位はジー・イージー&ビービー・レクサの “Me, Myself & I”(2016年、最高位7位)の12週。


8位右矢印 (先週8位、最高位4位)
Lil Baby(リル・ベイビー) & Gunna(ガンナ) – Drip Too Hard
こちらも変わらず。
自分たちのラグジュアリーなライフスタイルがテーマになっているリル・ベイビーとガンナのこの曲、多くのブランド品を所有&買い与えているというものの、ヴァース2では『デザイナー(のブランド)が(その辺に)転がってるが、スペルはわかんねぇ』とラップされており、ガンナは “Yves Saint Laurent”(イヴ・サンローラン)、”Givenchy”(ジバンシィ)などのスペルが難しくて書けないと打ち明けています。

9位アップ (先週12位、最高位9位)
Halsey(ホールジー) – Without Me
ホールジーは3曲目のトップ10。
ヨリを戻したもののまた破局したと言われているジー・イージーとの別れを歌った曲。本人曰く、『(アーティストとしての)ホールジーではなくアシュリー(本名)としての心の叫びで、泣きながらレコーディングした』そうで、ブリッジ部分ではブリトニー・スピアーズに浮気されたことを歌ったジャスティン・ティンバーレイクの “Cry Me A River”(2003年、最高位3位)が使用されています。

10位アップ (先週16位、最高位10位)
Sheck Wes(シェック・ウェス) – Mo Bamba
シェック・ウェスは初のトップ10。
音を外しまくっている(?)ヴォーカルが特徴的な曲。タイトルはオーランド・マジックに所属するバスケ選手でシェック・ウェスと同郷で友人でもあるモハメッド・バンバのこと。本人曰く、『バンバに頼まれて20分で作った曲で、ドラフトでいろんなチームから付きまとわられた彼とレーベルに付きまとわられる自分を重ね合わせた』そうです。加えて、歌詞に出てくる “hoes”(通常では売春婦の意味)はプロデューサー、マネージャー、レーベルのことで、『俺は女のことは話さない(歌詞にしない)』とも語っています。

トップ10圏外ではパニック・アット・ザ・ディスコの “High Hopes” が21位→11位、カーディ・Bの “Money” が54位→13位などとなっています。

来週はアメリカ祝日のためいつもより一日遅れの更新になる予定です。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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