ビルボード Hot 100(2018/01/20付) トップ10解説

 
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2018/01/20付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Perfect
今週もセールスとラジオの2冠で6週目の1位。
驚異的なペース(5,000万回/週)で再生回数を伸ばして早くも5億回に達したこの曲のビデオ、エドは歌詞とは関係ないものの冬をテーマにしたかったそうで、90年代に活躍したイギリスのボーイバンド、イースト17の “Stay Another Day” にインスパイアされたことも明かしています。


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Camila Cabello(カミラ・カベロ) feat. Young Thug(ヤング・サグ) – Havana
最高位をキープしてこれで通算7週目の2位。
アトランタ出身で高校は退学させられたというヤング・サグがフィーチャーされているこの曲、彼のパート(ヴァース2)では『ジェフリー(ヤング・サグの本名)、(高校を)卒業したての(大学の)新入生』、『礼儀もしらずイースト・アトランタにやってきた』とラップされています。

3位アップ (先週35位、最高位3位)
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) & Cardi B(カーディ・B) – Finesse
ブルーノ・マーズは15曲目、カーディ・Bは4曲目のトップ10。
ベル・ビヴ・デヴォーの代表曲 “Poison”(1990年、最高位3位)を想起させるドラム・マシーンのサウンドが特徴的なニュー・ジャック・スウィング。タイトルの「フィネス」とは「巧妙」というような意味ですが、フックの “drippin’ in finesse” という表現は恐らく「ドリップ(だらしない感じのダンス、下手なダンス)を上手く踊る」という矛盾語法。(なので)続けて “It don’t no make sense”「意味わかんねえ」と歌われています。


4位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) feat. 21 Savage(21サヴェージ) – rockstar
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではカニエ・ウェスト feat. ジェイミー・フォックスの “Gold Digger”(2005年、最高位1位)と並び58位→48位に上昇、トップ50入りしています。
【解説・和訳】Rockstar / ポスト・マローン ft. 21サヴェージ


5位右矢印 (先週5位、最高位4位)
G-Eazy(ジー・イージー) feat. A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー) & Cardi B(カーディ・B) – No Limit
変わらずトップ5をキープ。
タイトルに “Limit” が付く曲としてはイーグルスの “Take It To The Limit”(1976年、最高位4位)以来のトップ10ヒットとなったこの曲、”No Limit”(制限なし)なだけに、Spotifyなどの Unlimited(聴き放題)で好調をキープしています。


6位右下矢印 (先週4位、最高位4位)
Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ) – Thunder
2ランクダウンでトップ5から陥落。
1月9日の来日公演が無事終了したイマジン・ドラゴンズ、デビュー前に書いていたという “Tokyo” という曲も特別に披露され、約2時間のステージをこの曲を含む新旧ヒット曲で盛り上げていたそうです。


7位右下矢印 (先週6位、最高位6位)
Halsey(ホールジー) – Bad At Love
最高位からワンランクダウン。
先週の土曜日は米人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」に出演したホールジー、この曲をパワフルにパフォーマンスしていますが、今のところセールスやストリーミングに特別な変化は見られず、その効果(来週集計)はあまり期待できないようです。


8位右下矢印 (先週7位、最高位4位)
Sam Smith(サム・スミス) – Too Good at Goodbyes
こちらもワンランクダウン。
新年のVマガジンの表紙を飾ったサム・スミス、この曲でも再認識させられた彼の素晴らしいヴォーカルは「ヴォイス・オブ・フリーダム」と評され、またゲイであることをカミングアウトした自分に向き合う姿勢も素晴らしいと紹介されています。

9位アップ (先週-位、最高位9位)
Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク) – Filthy
ジャスティン・ティンバーレイクは18曲目のトップ10。
ジャスティンの妻で女優のジェシカ・ビールと「一緒に頑張っていこう」というややセクシャルなエレクトロ・ファンク。タイトルは「不潔な」とか「卑猥な」という意味で、フックでは『君のみだらな手で僕の全てを触ってくれ』、『これはクリーン・バージョンじゃないんだ』と歌われています。


10位右下矢印 (先週8位、最高位6位)
Migos(ミーゴス), Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ) & Cardi B(カーディ・B) – MotorSport
2ランクダウンもトップ10はキープ。
ミーゴスのテイクオフのパートでは『もしニッキーが俺におっぱいを見せてくれるなら、聖書に右手を置いて誓う。誰にも言わないって』とラップされていますが、ニッキーは『(事前に)聞いていない』として、この部分の歌詞を不満に思っているようです。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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