2005年の今日(11月26日)、1位を獲得した Chris Brown(クリス・ブラウン)の “Run It!” について解説しました。
C&B(クランク&ブルース)という新しいジャンルのこの曲、R&Bをベースに、しなやかなシンセのビートを織り交ぜ、隠し味にはちょっと不気味なサウンド、キャッチーなコーラスを加えて出来上がり、といったレシピになっています。
『見せてやる。「16歳だなんてありえない!」って言われることを』という歌詞のとおり、当時16歳のクリスはその歌唱力とダンスで世の中をアッと言わせています。
和訳困難な “Run It!” というタイトルは、「(アドバイスするから or コントロールしてやるから)何でも相談してくれ」というようなニュアンスの言葉で、サビでは
ダンスフロアにいるのは君の彼?
そうじゃないなら
教えてくれ
何でも言ってくれ
俺がなんとかしてやるぜ
と歌われています。また、
イン・ヤン・ツインズみたいにやろうぜ
と、リル・ジョンと共にクランクを広めたヒップホップ・デュオの名を引用してラップしているのはソングライターの一人でもあるジュエルズ・サンタナ。
最後に、ザ・ウェイトレスの “I Know What Boys Like” という曲がサンプリングされているということも付け加えておきます。