【解説】Ni**as in Paris / ジェイ・Z & カニエ・ウェスト

 
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2012年の今日(1月7日)、最高位5位を記録した Jay Z(ジェイ・Z) & Kanye West(カニエ・ウェスト)の “Ni**as in Paris” について解説しました。

自分たちがやり過ぎたこと(?)をラップしている曲で、ビデオゲームのようなサウンドが特徴的なヒップホップ。

この独特なビートを生み出したプロデューサーのヒットボーイによると、もともとプシャ・Tにオファーしたものの『ビデオゲームのようなサウンドだな。消え失せろ!』と言って断られたそうで、それで『パリにいたジェイ・Zとカニエ・ウェストに(サウンドだけの状態で)送ったら(歌詞を付けて)仕上げてきた。』と語っています。

いろいろやり過ぎたんで ヤツらは俺に罰金を課すって?
(So I ball so hard mothafuckas wanna fine me
まずは俺を見つけてみろよ
(First niggas gotta find me

と韻を踏んだ歌い出しで始まるこの曲ですが、これは前年にジェイ・Zがニュージャージー・ネッツのオーナーでありながらケンタッキー・ワイルドキャッツの選手のロッカールームを訪れたことでNBA(全米プロバスケットボール)側から罰金を課されたというエピソードをネタにしているようです。続けて、

俺に50グランド(=5万ドル)だって?
後でまた教えてくれ(忘れてしまいそうだぜ)

とラップされていますが、4億5000万ドルの資産を持つと言われているジェイ・Zにとっては、実際に課された5万ドルの罰金は痛くもかゆくもなかったのかもしれません。また、

俺はマイケルに傾倒しがち
ジャクソン、タイソン、ジョーダン、Game 6

という部分も印象的ですが、これはノトーリアス・B.I.G.の “Victory” からの引用になっています。さらに、ヴァース1の最後では、

俺がネッツをブルックリンに移転させる

とラップされていますが、ジェイ・Zは本当に自分の地元のブルックリンに移転させ、チーム名もニュージャージー・ネッツからブルックリン・ネッツに変わっています。

ちなみに、この曲はトップ10入りが難しそうな状況でしたが、ビクトリア・シークレットのファッションショーでパフォーマンスしたことがきっかけで人気に火が点いています。

【リンク】
当時(2012/01/07)のチャート
ジェイ・Zのヒット曲
カニエ・ウェストのヒット曲

 
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コメント

  1. Navy より:

    この曲の途中の会話のような部分のサンプリング元が前から気になっているので、よければ教えていただけませんか?

    • “No one knows what it means, but it’s provocative!”(『誰もその意味はわからない。でも刺激的!』) と言っている部分ですよね。

      これは映画 “Blades Of Glory”(邦題「俺たちフィギュアスケーター」)の中で主人公のウィル・フェレルが、ブラック・アイド・ピーズの “My Humps” がどういう意味かという話をしているときに言ったセリフです。(ちなみに、実際の意味は「私のコブ(出っ張り)=私の胸or/andオシリ」)

      このセリフのサンプリングはジェイ・Zによるとカニエのアイデアだったそうで、この曲の中では直前の “they going gorillas” というフレーズにかかっていると解釈されています。
      カニエは『俺は賢すぎて俺の言っていることを誰も理解できない。』と言いたかったのでは?と言われていますが、”going ape”(猿になる、クレイジーになる)という言葉があるので、apeの最上級はゴリラ(?)ということで、「ものすごくクレイジーになる」という意味だと思います。

      • Navy より:

        なるほど
        ご親切にありがとうございます。
        やっと理解できました