ビルボード Hot 100(2023/02/11付) トップ10解説

 
ビッグバナー広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

2023/02/11付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Miley Cyrus(マイリー・サイラス) – Flowers
今週もセールスとストリーミングを制し3週目の1位。
元夫のリアム・ヘムズワースへの当てつけのように彼の誕生日にリリースされたこのキスオフ(お払い箱にする、決別する)・ソング、セールスとストリーミングは大きくダウンしたものの、一方でラジオのエアプレイは伸び率トップとなっており、圧倒的な強さでの独走状態は続いています。また、マイリー・サイラスのヒット曲ランキングでは “The Climb”(2009年、最高位4位)を抜いて4位に上昇しています。
Miley Cyrus(マイリー・サイラス) – ヒット曲ベスト20(更新)


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
SZA(シザ) – Kill Bill
これで4週連続2位。
楽曲的には8分音符を際立たせたミッドテンポのグルーヴィーなリズムが特徴的なこの曲、2023年の年間チャートでは暫定10位から暫定6位に上昇したと思われます。


3位右上矢印 (先週4位、最高位3位)
Metro Boomin(メトロ・ブーミン), 21 Savage(21サヴェージ) & The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Creepin’
ワンランクアップでトップ3入り。
オリジナルに勝るとも劣らない仕上がりで、特にザ・ウィークエンドのヴォーカルは「彼が触れるものはすべて金に変わる」と絶賛されているこの曲、ザ・ウィークエンドにとっては8曲目のトップ3ヒットとなっています。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20


4位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – Anti-Hero
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
日本時間の6日(月)に開催されたグラミー賞ではプロデューサー・オブ・ザ・イヤーに輝いたジャック・アントノフ(2012年に “We Are Young” のナンバーワン・ヒットを輩出したファン.のメンバー)がテイラーとともにソングライターとプロデューサーを務めたこの曲、2023年の年間チャートではトップ30入りが確実となる水準に達し、暫定1位をキープしていると思われます。
【解説・和訳】 Anti-Hero / テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20

5位右矢印 (先週5位、最高位1位)
Sam Smith(サム・スミス) & Kim Petras(キム・ペトラス) – Unholy
今週もセールスの伸び率トップでトップ5をキープ。
グラミー賞でパフォーマンスされ、最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)を受賞したこの曲、来週はその効果が期待できそうです。


6位右上矢印 (先週7位、最高位6位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Die For You
ラジオを制してワンランクアップで最高位復帰。
シザとのコラボバージョンが存在するという噂について、シザは『存在するのは確か。でも録り直すべきね』、それに対してザ・ウィークエンドは『ぜひお願い』とコメントしているもののリリースは実現していないこの曲、ザ・ウィークエンドのヒット曲ランキングでは “Heartless”(2019年、最高位1位)と “Love Me Harder”(2014年、最高位7位)を抜いて9位に上昇、また2023年の年間チャートでは暫定7位に上昇したと思われます。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20(更新)


7位右下矢印 (先週6位、最高位4位)
David Guetta(デヴィッド・ゲッタ) & Bebe Rexha(ビービー・レクサ) – I’m Good (Blue)
ワンランクダウン。
エッフェル65のオリジナルを聴いていて『若い頃を懐かしく思い、自然に取り入れられた』と語っている33歳のビービー・レクサと55歳のデヴィッド・ゲッタがタッグを組んだこの曲、グラミー賞ではベスト・ダンス/エレクトロニック・レコーディングにノミネートされていたものの受賞は逃しています。(受賞はビヨンセの “Break My Soul”)


8位右矢印 (先週8位、最高位2位)
Drake(ドレイク) & 21 Savatge(21サヴェージ) – Rich Flex
8位変わらず。
ビートスイッチでパート1とパート2に分けられているこの曲、2023年の年間チャートではトップ30入りが確実となる水準に達し、暫定3位をキープしていると思われます。また、ドレイクはトップ10内の順位を元に集計したアーティスト総合ランキングでテイラー・スウィフトと並び2位となっています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20

9位右矢印 (先週9位、最高位1位)
Harry Stayles(ハリー・スタイルズ) – As It Was
9位変わらず。
グラミー賞でパフォーマンスされたこの曲が収録されている “Harry’s House” が最優秀アルバムを受賞したハリー・スタイルズ。来週はその効果でチャートポイントはアップしそうですが(モーガン・ウォーレンの2曲の急上昇により)トップ10からは追い出される形になるかもしれません。

10位アップ (先週12位、最高位10位)
Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート) – Just Wanna Rock
2ランクアップでトップ10入り。
リル・ウージー・ヴァートは7曲目のトップ10。オートチューンを使用したヴォーカルとシンセサイザーのハイテンポなビートを使用したアグレッシブなスタイルが印象的な「ラッパーだけどもロックしたい、ロックの邪魔をするヤツには脅威を与える」という曲。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加