ビルボード Hot 100(2023/02/25付) トップ10解説

 
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2023/02/25付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Miley Cyrus(マイリー・サイラス) – Flowers
セールスとラジオの2冠で5週目の1位。
ヴァース2では『あなたが残したバラに合わせてネイルをチェリー・レッドに塗る』と歌われており、元夫への寛容な感情も残っていることを示唆しているこの曲、チャートポイントは先週比約7%ダウンながらエアプレイの伸び率は今週もトップで、まだまだハイレベルでの1位となっています。
Miley Cyrus(マイリー・サイラス) – ヒット曲ベスト20


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
SZA(シザ) – Kill Bill
ストリーミングを制して2位をキープ。
最初と2番目のフックでは『元カレを殺すかも』、最後のフックでは『元カレを殺した』と、いずれも穏やかなトーンで歌われているこの曲、チャートポイントは最高値を更新してこれで6週連続で2位(ビルボード史上44曲目)。2023年の年間チャートでは暫定4位に上昇したと思われます。


3位右上矢印 (先週5位、最高位3位)
Metro Boomin(メトロ・ブーミン), 21 Savage(21サヴェージ) & The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Creepin’
2ランクアップで最高位復帰。
マリオ・ワイナンスの “I Don’t Wanna Know” のリメイクでありながらメトロ・ブーミンの音楽を魅力的にしている基盤は犠牲にされていないと評されているこの曲、上位2曲とは大差が付いており、噂されているオフィシャル・ビデオが近々リリースされても最高位更新は難しいかもしれません。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20

4位アップ (先週14位、最高位4位)
PinkPantheress(ピンクパンサレス) & Ice Spice(アイス・スパイス) – Boy’s A Liar, Pt. 2
ストリーミング伸び率トップで10ランクアップしてトップ10入り。
ピンクパンサレス、アイス・スパイスともに初のトップ10。前年にリリースされた “Boy’s A Liar” の続編で、いわゆる面食い男との関係についての曲。『あなたの心の中をのぞいてみて、私が入る余地はありますか』という歌い出しになっています。


5位右下矢印 (先週3位、最高位3位)
Morgan Wallen(モーガン・ウォーレン) – Last Night
2ランクダウンでトップ3から陥落。
カップルが一緒に「最後の夜」を過ごすことが歌われているこの曲、”Last Night” というタイトル(同名異曲)のトップ10ヒットはマーキーズ(1961年、最高位3位)、アズ・イエット(1996年、最高位9位)、ディディ ft. キーシャ・コール(2007年、最高位10位)に次いで4曲目となっています。


6位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Sam Smith(サム・スミス) & Kim Petras(キム・ペトラス) – Unholy
2ランクダウンで4度目のトップ5陥落。
グラミー賞でのパフォーマンスは悪魔的ということで賛否あった一方でBRIT賞でのパフォーマンスは概ね好評だったこの曲、これでトップ10は8位以外すべての順位に滞在して通算20週目となっています。


7位右上矢印 (先週8位、最高位6位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Die For You
ワンランクアップ。
プリンスからインスピレーションを得ていると語っているザ・ウィークエンド。そのことを暗示していると言われている “Die For You” というタイトルのこの曲(プリンスも “I Would Die 4 U”(1985年、最高位8位)というタイトルの曲あり)、ザ・ウィークエンドのヒット曲ランキングでは “I Feel It Coming”(2017年、最高位4位)を抜いて8位に上昇しています。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20(更新)


8位右下矢印 (先週7位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – Anti-Hero
ワンランクダウン。
ソングライターのジャック・アントノフとテイラー自身も1位になるとは思っていなかったというこの曲、2023年の年間チャートではトップ25入りが確実となる水準に達し、暫定1位を独走していると思われます。
【解説・和訳】 Anti-Hero / テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20

9位右下矢印 (先週6位、最高位6位)
Beyonce(ビヨンセ) – CUFF IT
3ランクダウン。
先日リリースされたリミックス版(WETTER REMIX)のヴィジュアライザーに対してYouTube公式アカウントが『これをリリースしてくれたことに何百万回も感謝したい』とコメントしているこの曲、セールスの落ち込みが大きくチャートポイントは先週比約19%ダウンとなったもののストリーミングとラジオはアップしており、トップ10をキープする余力はまだ残っていそうです。
Beyonce(ビヨンセ) – ヒット曲ベスト20


10位右下矢印 (先週9位、最高位4位)
David Guetta(デヴィッド・ゲッタ) & Bebe Rexha(ビービー・レクサ) – I’m Good (Blue)
ワンランクダウンながらトップ10はキープ。
実は2017年に完成していたものの最初のバージョンがネット上に公開されたのは2021年、そして昨年そのバージョンが使用された動画がTikTokで5億回再生されて本格的なリリースに向けて動き出したというこの曲、セールス、ストリーミング、ラジオともにチャートポイントを落としており、来週のトップ10滞在は厳しいかもしれません。
David Guetta(デヴィッド・ゲッタ) – ヒット曲ベスト10

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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