ビルボード Hot 100(2019/04/13付) トップ10解説

 
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2019/04/13付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位アップ (先週15位、最高位1位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) – Old Town Road
今日(4/9)、20歳の誕生日を迎えたリル・ナズ・Xは初の1位でトップ10も初。
この曲をBGMに、カウボーイに扮してダンス等を披露する動画が “TikTok”(動画共有アプリ)で流行したことがヒットのきっかけ。「快楽主義や物質主義の生活に満足できず、カウボーイ・ライフを送る」という曲で、『(俺は)馬に乗る。お前は(馬がエンブレムになっている)ポルシェに乗ればいい』と歌われています。来週はマイリー・サイラスの父でカントリー歌手のビリー・レイ・サイラスが参加したリミックス版のリリース効果もあり、首位安泰だと思われます。


2位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) & Swae Lee(スワエ・リー) – Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)
ワンランクアップ。
トップ10滞在はこれで18週目で、1週しか1位を獲得していない曲としてはクリードの “With Arms Wide Open”(2000年)、レディー・ガガの “Poker Face”(2009年)など4曲と並ぶ12位タイとなったこの曲、今年度のチャートポイントの合計は今週でアリアナ・グランデの “thank u, next” を抜いたと思われます。(現時点で年間チャートでは2位予想)
2019年ビルボード年間チャート予想(毎週更新)


3位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – 7 rings
2ランクダウンで9週目の1位ならず。
トップ10デビュー(2013/04/13付のチャートで “The Way” が10位にランクイン)から今週でちょうど6年となったアリアナ・グランデ。その記念すべき週に1位をキープできませんでしたが、ラジオのチャートでは自身初の1位獲得となっています。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20


4位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Wow.
こちらも2ランクダウン。
ユニバーサル・ジャパンの公式サイトでは『まだまだ世界を“Wow.”と言わせそうです。』と紹介されているこの曲、ダンス動画がきっかけで突然ブレイクしたことと先週までトップ10内で5週連続上昇していたことはサプライズでまさに “Wow” でしたが、1位獲得までには一歩届かず最高位は2位止まりとなってしまいそうです。


5位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Halsey(ホールジー) – Without Me
ワンランクダウンながらトップ5はキープ。
トップ10滞在はこれでビルボード史上45曲目の23週、トップ5滞在は同13曲目の21週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではブラック・アイド・ピーズの “I Gotta Feeling”(2009年、最高位1位)と並び28位→21位に上昇しています。


6位右下矢印 (先週5位、最高位3位)
Cardi B(カーディ・B) & Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – Please Me
ワンランクダウンでトップ5から陥落。
“All My Life”(1998年、最高位1位)、”Tell Me It’s Real”(1999年、最高位2位)などのヒットで知られるケー・シー&ジョジョが所属していたジョデシィの “Freek’n You”(1995年、最高位14位)がサンプリングされていると言われているこの曲、ヴァース1ではカーディ・Bが『ジョデシィを聴いてるみたいに上手にファックして』とラップしています。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – ヒット曲ベスト20(更新)

7位アップ (先週-位、最高位7位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – bad guy
17歳のビリー・アイリッシュは初のトップ10。
虐待的な恋人に対して、私は(DVを受けて)鼻血を出したりアザを作ったりしてるけど従順さを演じているだけで、二人の関係をコントロールしているのは私。そして本当の “bad guy”(ワル)も私、という曲。


8位右上矢印 (先週9位、最高位1位)
Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ) – Sucker
ワンランクアップで今週もトップ10をキープ。
この曲でグループ初の1位を獲得したジョナス・ブラザーズ。兄弟グループの1位獲得はレイ・シュリマー(スリム・ジミーとスワエ・リーの兄弟)の “Black Beatles”(2016年)以来、3人兄弟の1位獲得はハンソンの “MMMBop”(1997年)以来となっています。ちなみに、ナンバーワン・ヒットを持つ兄弟・姉妹(が所属する)グループはジャクソン5、ビージーズ、カーペンターズ、ザ・バングルス、ケー・シー&ジョジョ、ウィルソン・フィリップスなど全26組。


9位右下矢印 (先週6位、最高位2位)
Marshmello(マシュメロ) feat. Bastille(バスティル) – Happier
3ランクダウン。
しかしながらトップ10滞在はこれでビルボード史上13曲目の26週。そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではビル・ヘイリーの “(We’re Gonna) Rock Around The Clock”(1955年、最高位1位)と並び97位→92位に上昇しています。


10位右下矢印 (先週7位、最高位4位)
J. Cole(J・コール) – MIDDLE CHILD
こちらも3ランクダウン。
冒頭から使用されているホーンのリフが印象的で、ラッパーの旧世代と新世代の中間に位置している葛藤(?)をラップしたこの曲とも(トップ10からは)今週でお別れになるかもしれません。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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