【解説】Set Adrift On Memory Bliss / P.M.ドーン

 
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1991年の今日(11月30日)、1位を獲得した P.M. Dawn(P.M. ドーン)の “Set Adrift On Memory Bliss” について解説しました。

ニュー・ウェーブでもありスムース・ジャズとも言えるスパンダー・バレエの “True” をサンプリングすることにより、ラップなのにブリ―ジーで清涼感あるサウンドになっているこの曲、そのユニークな音楽性がヒップホップの限界を押し広げたとも言われています。

「幸福の記憶を漂わせる」というような意味のちょっと変わったタイトルが付けられたこの失恋ソングは歌詞にもこだわりが感じられ、

君が僕を手放したんだ(”Baby, you send me”)
今は幸せだった頃の記憶を浮かべるだけ…

というサビの部分はキャッチーで面白い表現になっています。
また、最初のヴァースの

プラスティックの植物に隠れて
カメラをパニング(※)
(写ったのは)カクテル・グラス
そして大きなダイアの指輪をした女性

(※カメラを固定した状態で横に振ること)

という歌詞はジョニ・ミッチェルの “The Boho Dance” から引用されています。
そして次のヴァースの

不注意な男のケアレス・ウィスパー
中性子ファンのためのニュートロン・ダンス

というのは、当時ヒットしていたワム!の “Careless Whisper” とポインター・シスターズの “Neutron Dance” という曲のタイトルが引用されたものです。

ちなみに、この曲のPVにはスパンダー・バレエのトニー・ハドリーが最後にカメオ出演しています。

【リンク】
当時(1991/11/30付)のチャート
P.M.ドーンのヒット曲

 
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