1985年の今日(2月16日)、最高位6位を記録した Pointer Sisters(ポインター・シスターズ)の “Neutron Dance” について解説しました。
映画「ビバリーヒルズ・コップ」の挿入歌にもなっているダンス・ポップで、人生がうまくいっていないなら立ち上がって変えればいいというエンパワーメント・ソング。
「ニュートロン(中性子)・ダンス」という不思議なタイトルが付けられているこの曲ですが、これはもともと “Streets of Fire” という映画で、核戦争で汚染された街をバスに乗って去って行くというシーンで使われる予定だったことと関係しているようです。
また、この頃はケニー・ロギンスが主題歌を歌う「フットルース」やアイリーン・キャラが主題歌を歌う「フラッシュダンス」など、ダンスと絡んだ根性ものの映画が曲と共に大ヒットしており、そのブームに乗ろうとしたのかもしれません。
ソングライターはアース・ウィンド&ファイアーの “September” や “Boogie Wonderland” も書いているアリー・ウィリスと”Maniac” のNo.1ヒットで知られるマイケル・センベロの弟のダニー・センベロ。
空からお金は降って来ない
男にハートを奪われて
何も見えなくなって
誰かに新車のシボレー(車)まで盗まれた
家賃も滞納してて
住むところもない
でも言いたくないの
どうしても変えられないものがあるなんて
(悪癖と)一線を画す強さを見つけるのは大変だけど
私はこのニュートロン・ダンスで燃え上がるの
このニュートロン・ダンスがパワーの源なの
と歌われており、サウンド的には50年代の黒人グループによるドゥーワップがイメージされているようです。