【解説・和訳】 High Hopes / パニック・アット・ザ・ディスコ

 
ビッグバナー広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

Panic! At The Disco(パニック・アット・ザ・ディスコ)“High Hopes” を解説・和訳しました。

高い希望を持ち続けなさいと説く曲で、切れの良いヴォーカルと力強いブラス・セクション(トランペット、トロンボーン、サックス)が特徴的なポップ・ロック。

最高位は4位ながらラジオでは圧倒的な強さで14週連続1位を続けたこの曲のソングライターは、バンドのフロントマンでヴォーカルのブレンドン・ウリー、カリード&ノーマニの “Love Lies”(2018年、最高位9位)やアリアナ・グランデの “thank u, next”(2018年、最高位1位)なども手がけているテイラー・パークスなど、計9名。

とにかくパワフルでやる気を与えてくれるエンパワーメント・ソングになっていますが、ビルの壁を歩くシーンが印象的なビデオにも『高い目標を掲げて、他人の目や意見には惑わされず、自分が正しいと思うことをやり抜けば不可能と思えることでも何でもできる』というメッセージが込められているそうです。


【和訳】
[Hook]
Had to have high, high hopes for a living
生きるために 高い希望を持たなきゃならなかった

Shooting for the stars when I couldn’t make a killing
売れる前から 高い目標を掲げる必要があった

Didn’t have a dime but I always had a vision
お金はなかったけど ビジョンはあった

Always had high, high hopes (High, high hopes)
いつも高い 高い希望を持っていた

Had to have high, high hopes for a living
生きるために 高い希望を持たなきゃならなかった

Didn’t know how but I always had a feeling
どうすればいいか分からなかったけど いつも感触はあったんだ

I was gonna be that one in a million
僕は百万人の一人になるって

Always had high, high hopes
いつだって 高い希望を持っていた

[Verse 1]
Mama said, fulfill the prophecy
ママは言った 思い描いたものを叶えなさい

Be something greater, go make a legacy
偉大な人になりなさい 後世に残るものを作りなさい

Manifest destiny, back in the days
運命を明らかにしなさい 昔は

We wanted everything, wanted everything
みんな全てを望んでいた 全てを望んでいた

Mama said, burn your biographies
ママは言った あなたの伝記を焼き捨てて

Rewrite your history, light up your wildest dreams
歴史を書き直して 自分の一番の夢を照らし出しなさい

Museum victories, every day
美術館に飾られている勝利を描いた絵 毎日

We wanted everything, wanted everything
みんな全てを望んでいた 全てを望んでいた

[Pre-Hook]
Mama said don’t give up, it’s a little complicated
ママは言った 諦めないで 多少困難でも

All tied up, no more love and I’d hate to see you waiting
全て手を尽くして もう愛もない そんな途方に暮れたあなたを見るのは辛い

[Hook]

[Verse 2]
Mama said, it’s uphill for oddities
ママは言った 風変わりな人たちには上り坂よ

The stranger crusaders, ain’t ever wannabes
ストレンジャー・クルセイダーズ(※世界を制するものたちの意味)は
ワナビー(※他の誰かになりたいと思う人)じゃない

The weird and the novelties don’t ever change
変な人たちは決して変わらない

We wanted everything, wanted everything (High, high hopes)
みんな全てを望んでいた 全てを望んでいた

[Bridge 1]
Stay up on that rise
上昇に乗り続けて

Stay up on that rise and never come down, oh
上昇に乗り続けて 決して降りない

Stay up on that rise
上昇に乗り続けて

Stay up on that rise and never come down
上昇に乗り続けて 決して降りない

[Pre-Hook]

[Bridge 2]
They say it’s all been done but they haven’t seen the best of me-eh-eh-eh
全て終わったと言うけれど 彼らは僕のベストを見ていない

So I got one more run and it’s gonna be a sight to see-eh-eh-eh
だから僕はもう一度やるんだ 見ものになるよ

[Hook] ×2


【ビルボード Hot 100 トップ10解説より】
2019/03/02付
今週もラジオを制したもののワンランクダウン。
ラジオのチャートではこれで14週目の1位。これは1990年から始まった同チャート史上7曲目でアリシア・キーズの “No One”(2017年、最高位1位)、セリーヌ・ディオンの “Because You Loved Me”(1996年、最高位1位)と並んで5位タイ。ちなみに同チャートの最長1位記録はグー・グー・ドールズの “Iris”(1998年、最高位9位)で16週。

2019/02/23付
今週もラジオを制したものの2ランクダウン。
現在、バンドのメンバーはブレンドン・ユーリーただ一人になっているパニック・アット・ザ・ディスコのこの曲、フックでは『僕は百万人の一人になる(という感触があった)』と歌われています。

2019/02/16付
再上昇でワンランクアップ。
ホット・ロックのチャートでは15週目の1位。そして今週もラジオを制してこれで12週目の1位となっています。

2019/02/09付
今週もラジオは制したもののワンランクダウン。
現在ツアー中でクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」もパフォーマンスしているというパニック・アット・ザ・ディスコ。この曲はトリではなく全28曲中21番目にパフォーマンスされているそうです。

2019/02/02付
今週もラジオは制したものの2ランクダウンでトップ5から陥落。
先週は最高位を更新したものの、さらなる上位進出は厳しそうなこの曲、ブリッジでは『全て終わったと言うけれど 彼らは僕のベストを見ていない』と歌われています。

2019/01/26付
ワンランクアップで最高位更新。
トップ10滞在はこれで10週目。ドン・ディアブロによるリミックス版リリース効果もあって上位の壁を一つ破ったこの曲、最初のブリッジの部分では『上昇に乗り続けて 決して降りない』と歌われています。

2019/01/19付
今週もラジオを制してトップ5をキープ。
なかなか上位の壁を打ち破ることができないこの曲、先日(1月11日)、「人気DJランキングで前例のない飛躍を遂げた」と言われているドン・ディアブロによるリミックス版がリリースされて大きな注目を集めており、さらなるブレークのきっかけになるかもしれません。

2019/01/12付
今週もラジオを制してトップ5復帰。
スパイダーマンもびっくり(?)のビルの側面を歩くシーンが印象的なこの曲のビデオ、このシーンは不可能を可能にする自分をイメージしたものだそうで、『高い目標を掲げ、他人の目や意見に惑わされず、自分が正しいと思うことをやり抜けば何でもできる』という思いが込められているようです。

2019/01/05付
6位変わらず。
最近ではビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ラインの “Meant To Be”、マルーン5 ft. カーディ・Bの “Girls Like You” レベルの強さでラジオを6週制しているこの曲、一方、(ビデオはこの1週間で1,000万回以上再生されてトータルでは1億回を超えたものの)ストリーミングでは50位圏外で、上位の壁を破れない主因となっています。(ちなみにセールスの最高位は3位で今週4位)

2018/12/29付
ワンランクダウンでトップ5から陥落。
“Had to have high, high hopes for a living”(生きるためには高い志を持たなければならなかった)というキャッチーなフレーズが強烈な印象を与えるこの曲、ただ、ヴァースでも『ストレンジャー・クルセイダーズ(※世界を制するものたちの意味)はワナビー(※他の誰かになりたいと思う人)ではない』というような歌詞がちりばめられており、「成功の秘訣」が歌われています。

2018/12/22付
こちらも変わらずでトップ5をキープ。
パニック・アット・ザ・ディスコにとってはキャリア・ハイとなったこの曲、タイトルに “High” が付く曲としては、トップ3入りすればトーヴ・ローの “Habits (Stay High)”(2014年、最高位3位)以来、そして1位獲得すればトニー・ブラクストンの “You’re Makin’ Me High”(1996年、最高位1位)以来となりますが、1位獲得のほうは今のところちょっと厳しいかもしれません。

2018/12/15付
変わらずトップ5をキープ。
評論家の間でもおおむね好評のこの曲、特に切れの良いヴォーカルが高評価のようですが、力強いブラス・セクション(トランペット、トロンボーン、サックス)もこの曲の魅力の一つだと思います。

2018/12/08付
今週もラジオを制してワンランクアップでトップ5入り。
バンドにとっては約12年ぶりのトップ10ヒットとなった「志(希望)は高く持て」というこの曲、タイトルに “Hope” が付く曲のトップ10ヒットとしてはオリビア・ニュートンジョンの “Hopelessly Devoted To You”(1978年、最高位3位)以来、約40年ぶりとなっています。

2018/12/01付
ラジオを制して2ランクアップ。
パニック・アット・ザ・ディスコにとっては “I Write Sins Not Tragedies”(2006年、最高位7位)以来、12年3ヶ月ぶりのトップ10ヒット、そして自己最高位更新となったこの曲、スタンレー・カップ・ファイナル(ナショナルホッケーリーグの優勝決定戦)のプロモーション・キャンペーンで使用されたこともヒットの一因となっています。

2018/11/24付
パニック・アット・ザ・ディスコは2曲目のトップ10。
「常に志は高く持て、失敗を恐れて適当なところで満足するな」という曲。ビデオではビルを上っているシーンが印象的ですが、CGは使われておらず、ハーネスを着けて最初の25mを上ったところまでは実写、あとは合成したものだそうです。

 
0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す