【解説】Everything You Want / ヴァーティカル・ホライズン

 
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2000年の今日(7月15日)1位を獲得した Vertical Horizon(ヴァーティカル・ホライズン)の “Everything You Want” について解説しました。

報われない愛がテーマになっている曲で、やや気だるい感じのヴォーカルに遅れて付いてくるような電子音のメロディとアコースティック・ギターのサウンドが特徴的なオルタナティブ・ロック。

バンドのリード・ヴォーカル、マット・スキャネルが書いたこの曲は、本人曰く、『失恋で落ち込んでいていた女性に恋をして、「彼女が求めるすべて」になりたかったけど、受け入れてもらえなかった。その苦悩を曲にした。』そうですが、フックでは

彼は君が求めるすべてなんだ
彼は君が必要とするすべてなんだ
彼は君が心の中で成りたいと願っているすべてなんだ
彼は正しい時に正しいことを言ってくれる
でも彼は君にとっては何の意味もない
そして君にはその理由がわからない

と歌われており、自分の必要性を神に代弁させていて「俺を受け入れなかった君は何もわかっていない」とも取れるような歌詞になっています。
(※「彼」=「神」という解釈もあります。)

また、ビデオの最後に出てくる “everything you want is not everything you need”(君が求めるすべてのものは君が必要とするすべてのものではない)というメッセージも「気づきの言葉」とも「振られたことへのあてつけ」とも取れますが、曲全体を通して、すべてのことには(タラレバを考えると)常に複数の展開があり得るということを遠回しに言っているような気もします。

ちなみに、この曲は年間5位という大ヒットになりましたが、ヴァーティカル・ホライズンのヒット曲はこの曲のみで、そのため Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化した一発ヒットランキング(トップ20以内の曲が1曲しかないアーティストの曲が対象)では31位にランクインしています。

【リンク】
当時(2000/07/15)のチャート

 
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