1986年の今日(12月27日)、Wang Chung(ワン・チャン)の “Everybody Have Fun Tonight” が最高位2位まで上昇しています。
80年代後半のダンス・ミュージック界に文字通り「新しい波」が押し寄せてきたと評されたニューウェーブ・ダンスロック。
タイトルどおり「みんな今夜は楽しもう」という曲ですが、ワン・チャンのジャック・ヒューズによると、もともとは盛り上がるフックとの対比でヴァース部分はビートルズの “Hey Jude” 風のバラードにしたかったそうです。
約束なんて破っちゃえ そんなの後回し
約束なんて破っちゃえ そんなの地面に叩きつけろ
約束なんて破っちゃえ 落ち着いて
約束なんて破っちゃえ 僕をどっちつかずにしないでくれ
みんな 今夜は楽しもうぜ
みんな 今夜は楽しもうぜ
みんな 今夜はワン・チャンだ(Everybody Wang Chung tonight)
と、最後は “have fun” の部分をグループ名の「ワン・チャン」に入れ替えて歌っていることについてメンバーのニック・フェルドマンは、『「ワン・チャン」というのは言葉じゃなくてフィーリングなんだ。抽象的なことを表しているんだけど、損得を忘れろってことかな』と語っています。
ちなみに、この曲のソングライターにクレジットされているピーター・ウルフをJ.ガイルズ・バンドのリード・シンガーと勘違いしている人が多いようですが、ただの同姓同名で彼はウィーン出身の作曲家。
また、この曲は80年代のビデオ界をけん引した元10CCのゴドレイ&クレームが監督したビデオも話題になりましたが、パラパラ漫画風でチラチラする映像はけいれんを引き起こす可能性があるとして彼らの本国(イギリス)では放送禁止になっています。
【参考】ゴドレイ&クレーム監督の代表作品
1981年 “Girls On Film” by デュラン・デュラン
1982年 “Heat Of The Moment” by エイジア
1983年 “Every Breath You Take” by ザ・ポリス
1983年 “Rockit” by ハービー・ハンコック
1984年 “Two Tribes” by フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
コメント
Sledgehammerのほうがまだいいですね。
確かにこのビデオずっと見ると気分悪くなりそうです・・・。
ちょっとやり過ぎ感がありますね。
ピーター・ガブリエルの “Sledgehammer” もこんな感じでしたが、あの程度でちょうどいいかも。