ビルボード Hot 100(2020/01/18付) トップ10解説

 
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2020/01/18付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – The Box
ロディ・リッチは初の1位。
圧倒的な強さで今週もストリーミングを制して1位獲得。先週、リリック・ビデオが公開されたものの公式ビデオはまだリリースされていないこの曲、タイトルはスラングで女性器という意味もあるものの、「着脱式ボックス・マガジン」というロディ・リッチがギャング時代に使用していたマシンガンの略称だそうで、フック部分の歌詞は「ボックスをつかって強盗する」、「ボックスに(弾丸の入った)スティックをはめ込む」というのが表向きの意味で、エロい意味にも取れるダブルミーニングになっているようです。

2位アップ (先週-位、最高位2位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Yummy
ジャスティン・ビーバーは17曲目のトップ10。
セールスを制して初登場2位。タイトルの「ヤミー」とは「すばらしい」という意味ですが、美味しいものを食べたときの「口あたりがよい」、「舌ざわりがよい」という意味から発展したやや性的なニュアンスも含まれているほめ言葉。ジャスティンが妻のヘイリーに向けた曲だと思われます。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
1位から2度目の陥落。
これでトップ10滞在は自身の “Better Now”(2018年、最高位3位)と並ぶ19週目。2ランクダウンながら今週もラジオを制してチャートポイントは上昇していると思われるこの曲、最終的にトップ10滞在の最長記録(33週)を作った自身の “Sunflower” の19週目は2位だったこともあり、今後どこまでトップ10をキープできるかにも注目です。
【解説・和訳】 Circles / ポスト・マローン


4位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Maroon 5(マルーン5) – Memories
1位獲得の可能性が遠のく2ランクダウン。
トップ10滞在はこれで10週目となったこの曲、マルーン5のヒット曲ランキングでは “She Will Be Loved”(2004年、最高位5位)を抜いて9位に上昇しています。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20(更新)


5位右上矢印 (先週9位、最高位4位)
Dan + Shay(ダン+シェイ) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – 10,000 Hours
4ランクアップで再びトップ5入り。
結婚賛歌で楽曲的にも素晴らしく、ジャスティン・ビーバーがカントリーに参戦という話題性も加わって1位獲得が期待されたものの、デビュー初週に記録した最高位が更新できていないこの曲、ビデオの再生回数は先週、10,000回の10,000倍(=1億回)を超えています。


6位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
2ランクダウンで2度目のトップ5陥落。
イギリスではリル・ナズ・Xの “Old Town Road” を抑えて2019年の年間1位に輝いたこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)では単独8位となっています。
【解説・和訳】 Someone You Loved / ルイス・キャパルディ


7位右矢印 (先週7位、最高位7位)
Tones And I(トーンズ・アンド・アイ) – Dance Monkey
7位変わらず。
世界30カ国以上で1位を獲得し、特に自国のオーストラリアやイギリスでは「歴史的」という形容詞が付く大ヒットとなっているこの曲、もしビルボード Hot 100でも1位獲得となればオーストラリア出身のアーティストとしてはシアの “Cheap Thrills”(2016年)以来、11組目(19曲目)となります。


8位右下矢印 (先週6位、最高位3位)
Lizzo(リゾ) – Good As Hell
2ランクダウン。
1/26(日)に開催されるグラミーではパフォーマンスすることが決まっているリゾ。もしこの曲がパフォーマンスされれば再上昇も期待できますが、披露されるのは “Truth Hurts” という見方が大勢を占めているようです。


9位右下矢印 (先週5位、最高位4位)
Arizona Zervas(アリゾナ・ザーヴァス) – Roxanne
ラジオで伸び率1位ながら4ランクダウン。
前評判は良く1位候補と見られていたものの最高位4位止まりとなっているこの曲、急落の要因は今週からYouTubeでのストリーミングのカウント方法が変更になったためで、個人投稿のダンスビデオ等に曲が使われていてもカウントされなくなったようです。


10位右矢印 (先週10位、最高位1位)
Selena Gomez(セレーナ・ゴメス) – Lose You To Love Me
10位変わらず。
トップ10滞在はこれで8週目となったこの曲、先週金曜日にはペアレント・アルバム “Rare” がリリースされており、来週以降はその効果が期待できそうですが、1位獲得曲の平均トップ10滞在週(約10.4週)に届くかどうかは微妙だと思います。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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