2019/01/19付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週3位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) & Swae Lee(スワエ・リー) – Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)
ポスト・マローンは3曲目、スワエ・リーは初の1位獲得。
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」のゴールデングローブ賞効果(アニメ作品賞受賞)が予想以上で、ストリーミングに加えてセールスも制して(ラジオでもトップ10入り)トップの座を奪取したこの曲、先週(1月9日)はポスト・マローンとスワエ・リーのレコーディングとライブの様子を収めた白黒のビデオもリリースされており、来週はその効果も期待できそうです。
2位 (先週1位、最高位1位)
Halsey(ホールジー) – Without Me
1週で1位から陥落。
ホールジーをハグしている写真を添えてこの曲のリミックス版がリリースされたことをインスタに投稿したジュース・ワールド。彼が参加したそのバージョンでは、ジャスティン・ティンバーレイクの “Cry Me A River” の歌詞が使用されていたブリッジ部分の代わりに『俺も本当は悲しいけど、でもこれが(別れることが)ベストだとわかってるんだ。そうだろ?』と歌われているヴァース3が加えられており、ローリングストーンズ誌では『ホールジーの強力な失恋の歌詞とこの苦悩に満ちた歌詞がよくマッチしている』と評されています。
3位 (先週2位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – thank u, next
ワンランクダウン。
再生回数が順調に伸びて2億5,000万回を超えたこの曲のビデオ、先日(1月3日)、未公開部分を含む撮影時のNGシーンを収めたビデオが公開されていますが、それをお知らせするアリアナのツイートは彼女としてはやや少なめの5.7万いいね止まり(ちなみに、ハートマーク1個のツイートだと10万超)。リベンジで(?)翌日もツイートしていますが、それでも反応はイマイチでビデオの再生回数のほうも350万程度となっています。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト10
4位 (先週4位、最高位1位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – SICKO MODE
変わらず4位をキープ。
昨年誕生した娘を溺愛し、この曲では『俺の娘に渡すんだ 俺は彼女に何をしてきたかを示すんだ』とラップしているトラヴィス・スコット。ただ残念ながらインスタでは(恋人のカイリー・ジェンナーが投稿した)娘の写真が、ただの卵の写真に「いいね」世界一の座を奪われています。
【解説・和訳】 SICKO MODE / トラヴィス・スコット
5位 (先週5位、最高位5位)
Panic! At The Disco(パニック・アット・ザ・ディスコ) – High Hopes
今週もラジオを制してトップ5をキープ。
なかなか上位の壁を打ち破ることができないこの曲、先日(1月11日)、「人気DJランキングで前例のない飛躍を遂げた」と言われているドン・ディアブロによるリミックス版がリリースされて大きな注目を集めており、さらなるブレークのきっかけになるかもしれません。
6位 (先週6位、最高位3位)
Marshmello(マシュメロ) feat. Bastille(バスティル) – Happier
6位変わらず。
この曲のヒットに喜びと同時に驚いている様子もあるマシュメロ。先日はインスタでただの卵が「いいね」世界一になったことを受け、添付の写真付きで “Surprise!”(驚き!) というメッセージをツイートしています。
7位 (先週7位、最高位1位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
今週も7位をキープ。
スパーボウルのハーフタイム・ショーの出演が正式に決まったマルーン5のこの曲、これでトップ10滞在はLMFAOの “Party Rock Anthem”(2011年、最高位1位)と並び、ビルボード史上7曲目の29週。また、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではブルーノ・マーズの “That’s What I Like”(2017年、最高位1位)を抜いて7位となっています。
【解説・和訳】 Girls Like You / マルーン5 feat. カーディ・B
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20
8位 (先週8位、最高位4位)
Lil Baby(リル・ベイビー) & Gunna(ガンナ) – Drip Too Hard
こちらも変わらず。
8位以下はこれでビルボード史上初の12週となり、グー・グー・ドールズの “Name”(1996年、最高位5位)、マッチボックス・トゥエンティの “Unwell”(2003年、最高位5位)、アリシア・キーズの “If I Ain’t Got You”(2004年、最高位4位)、サラ・バレリスの “Love Song”(2008年、最高位4位)、そしてリアーナの “Needed Me”(2016年、最高位7位)の5曲が記録した11週を抜いています。
9位 (先週11位、最高位9位)
Benny Blanco(ベニー・ブランコ), Halsey(ホールジー) & Khalid(カリード) – Eastside
ベニー・ブランコは初、ホールジーは4曲目、カリードは3曲目となるトップ10。
ソングライターにはエド・シーランの名前もクレジットされているこの曲は、ケイティ・ペリーの “I Kissed A Girl”(2008年、最高位1位)、ケシャの “Tik Tok”(2010年、最高位1位)、リアーナの “Diamonds”(2012年、最高位1位)、ジャスティン・ビーバーの “Love Yourself”(2016年、最高位1位)などのプロデューサーとして知られるベニー・ブランコのアーティストとしての初のヒット曲。ホールジーとカリードのヴォーカルで10代の頃の思い出が歌われています。
10位 (先週9位、最高位2位)
Kodak Black(コダック・ブラック) feat. Travis Scott(トラヴィス・スコット) & Offset(オフセット) – ZEZE
ワンランクダウンながら今週もトップ10をキープ。
リリース当初は(”FEFE”、”BEBE” など曲を出している)シックスナインの新曲かと思ったこの曲、ジャケ写にスパイダーマンの(ような)姿があることから、今まで映画「スパイダーマン:スパイダーバース」のサントラ収録曲だと思い込んでいましたがそうではありませんでした。先週までのこの曲について見当違いで誤ったコメントをしていたことをお詫び致します。
以上、最新のトップ10紹介でした。