ビルボード Hot 100(2019/01/12付) トップ10解説

 
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2019/01/12付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週2位、最高位1位)
Halsey(ホールジー) – Without Me
主要チャート無冠ながらホールジーは2曲目の1位獲得。
2010年代で複数の1位獲得曲を持つ8人目の女性アーティストとなったホールジー、今週のチャートが発表されるとすぐに『言葉にならない』、『この曲はここ数週間、すごく寂しい場所(※3週連続2位)にいたけど、私が愛されていてサポートされていることを示してくれた』とツイートしています。


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – thank u, next
ワンランクダウンでトップの座から2度目の陥落。
“thank u, next” は友人のシンガーソングライター、ヴィクトリア・モネとよく使うフレーズだということを明かしたアリアナ・グランデ。最近では珍しくタイトルの “You” が “U” と表記されていますが、これはトップ10入りした曲としてはナッシュ ft. オリビア・オブライエンの “I Hate U I Love U”(2016年、最高位10位)、1位獲得曲としてはT-ペイン ft. ヤング・ジョックの ”Buy U A Drank”(2007年)以来となっています。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト10(更新)


3位右上矢印 (先週5位、最高位3位)
Post Malone(ポスト・マローン) & Swae Lee(スワエ・リー) – Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)
セールスを制し2ランクアップでトップ3入り。
一度はトップ10から陥落したものの、挿入歌として使われている映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の公開(12/14)で息を吹き返したこの曲、日曜日に開催されたゴールデングローブ賞で同映画がアニメ作品賞を受賞したことにより、勢いはピークに達しそうですが、それでも来週の1位獲得は厳しいと思われます。


4位右矢印 (先週4位、最高位1位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – SICKO MODE
トップ10滞在22週目にしてストリーミングを制したものの4位変わらず。
トップ10滞在22週はビルボード史上51曲目。1位を1週しか獲得していない曲でのこの記録はブルーノ・マーズの “That’s What I Like”(2017年、トップ10滞在28週)、カミラ・カベロ ft. ヤング・サグの “Havana”(2018年、トップ10滞在23週)に続き3曲目となっています。(※最高位2位以下の曲でも22週以上トップ10に滞在した曲はジュース・ワールドの “Lucid Dreams” など12曲があります。)
【解説・和訳】 SICKO MODE / トラヴィス・スコット


5位右上矢印 (先週6位、最高位5位)
Panic! At The Disco(パニック・アット・ザ・ディスコ) – High Hopes
今週もラジオを制してトップ5復帰。
スパイダーマンもびっくり(?)のビルの側面を歩くシーンが印象的なこの曲のビデオ、このシーンは不可能を可能にする自分をイメージしたものだそうで、『高い目標を掲げ、他人の目や意見に惑わされず、自分が正しいと思うことをやり抜けば何でもできる』という思いが込められているようです。


6位右上矢印 (先週7位、最高位3位)
Marshmello(マシュメロ) feat. Bastille(バスティル) – Happier
こちらも再上昇でワンランクアップ。
“Pompeii”(2014年、最高位5位)もそうであったように、アップビートにもの悲しい歌詞を乗せるのが「バスティル・スタイル」と語るダン・スミス。渡されたこの曲のビートに歌詞を付けて返した時のマシュメロの反応は『泣けばいいのか踊ればいいのかわからない』という感じだったと明かしています。


7位アップ (先週14位、最高位1位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
7ランクアップで4週ぶりにトップ10復帰。
これでトップ10滞在はブルーノ・マーズの “That’s What I Like” と並び、ビルボード史上8曲目の28週。また、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではリアン・ライムスの “How Do I Live”(1997年、最高位2位)を抜いて7位となっています。
【解説・和訳】 Girls Like You / マルーン5 feat. カーディ・B
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20


8位アップ (先週12位、最高位4位)
Lil Baby(リル・ベイビー) & Gunna(ガンナ) – Drip Too Hard
4ランクアップでトップ10復帰。
トップ10初登場の週に最高位4位を記録した以降、8位以下はこれで11週目。ちなみに、この記録(最高位にかかわらず8位以下のトップ10滞在10週以上)はリアーナの “Needed Me” 以来、ビルボード史上6曲目となっています。


9位アップ (先週15位、最高位2位)
Kodak Black(コダック・ブラック) feat. Travis Scott(トラヴィス・スコット) & Offset(オフセット) – ZEZE
6ランクアップでこちらもトップ10復帰。
来週はアニメ映画「スパイダーマン:スパイダーバース」のゴールデングローブ賞効果が多少は期待できそうなこの曲、ただ “Sunflower” とは異なり、シングルへの直接影響ではなくサントラの売上増に伴う「配分」がある程度で、来週もトップ10をキープできるかどうかは微妙だと思います。


10位アップ (先週23位、最高位3位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Better Now
こちらは13ランクアップで8週ぶりのトップ10復帰。
これでトップ10滞在は19週目。2018年の年間チャートでは13位でトップ10入りは逃しましたが、年度またぎにならなければ “rockstar”(年間5位)、”Psycho”(年間6位)と共にこの曲も年間トップ10に入れていたかもしれません。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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