1983年の今日(2月5日)、1位を獲得した Toto(トト)の “Africa” について解説しました。
当時ブームになっていた AOR(Adult-Oriented Rock)の代表曲で、YAMAHAのFM音源キーボード “GS1” が駆使されている労作。
ソングライターはキーボードのデヴィッド・ペイチとドラマーのジェフ・ポーカロ。
デヴィッドが曲のアイデアとして、「アフリカに行ったことがない白人の少年が、昔テレビで見たことを思い出しながら曲を書いている」というストーリーを考えていた時に、ジェフもたまたまアフリカの悲惨な状況を伝えるテレビを見て感じたことを曲にしたいと思っていた、ということで二人の共作になったようです。
歌詞は難解ですが、
100人やそこらで出来ることより
どうかアフリカに恵みの雨が降りますように
という部分と
急げ ボーイ
彼女はそこでお前を待っている
という一見、意味不明の部分はリンクしていて、「ボーイ」=「恵みの雨」、「彼女」=「(母なる)アフリカの大地」ということだと思います。
ちなみに、この曲の前の1位はメン・アット・ワークの “Down Under”(オーストラリアの意味:植民地だったイギリスから見て下のほうにあるから)で、「大陸つながり」になっています。
【リンク】
当時(1983/02/05)のチャート
TOTOのヒット曲