1966年の今日(1月8日)、1位を獲得した The Beatles(ザ・ビートルズ)の “We Can Work It Out”(邦題:恋を抱きしめよう) について解説しました。
歌詞的には恋人同士の言い争い、楽曲的にはジョンとポールの不和を匂わせる曲で、変拍子が特徴的なフォーク・ロック。
本当は意思の疎通がなくなったことが歌われているとも言われているこの曲は、二つの違うパートを繋げて一曲にしてしまうというレノン=マッカートニーの共作テクニックの代表作で、
僕の立場で考えてくれよ
しゃべれなくなるまで話を続けるの
自分の立場にこだわると
二人の愛は消えてもいいってことになるよ
僕らなら何とかできる
自分が言ってることを考えてごらん
間違っているかもしれなくても平気でいる
僕が言っていることを考えてごらん
二人で力を合わせて解決するか
おやすみを言ってしまうか
僕らなら何とかできる
とポールが歌うヴァースはメジャー、
人生はとっても短いから
くだらないことでケンカする暇はない
いつも思うんだ
言い争いに時間を費やすなんて罪なことだって
だから君にもう一度頼むんだ
とジョンが歌うフック(ポールはハーモニー)はマイナーとなっており、この二つのセクションの間にある緊張関係は最後のオルガンの演奏で折り合いをつけていると評されています。
ちなみに、曲の途中でワルツのような3拍子に変えるというのはジョージのアイデア。