【解説・和訳】 Someone You Loved / ルイス・キャパルディ

 
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Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) の “Someone You Loved” を解説・和訳しました。

君の愛する人であることに慣れすぎていたんだと歌われている失恋ソングで、シンプルなピアノのサウンドとシャウトするようなヴォーカルが印象的なポップ・バラード。

ルイス・キャパルディが『自分が書いた中で一番悲しい曲』というこの曲は、『自己満足でしかない音楽の代表』と元オアシスのノエル・ギャラガーには酷評されている一方で、イギリスでは7週1位、そしてアメリカでも3週1位を獲得する大ヒットとなっています。

ルイスと年の離れた従兄弟が出演しているビデオは、愛する妻に先立たれた男が妻の心臓が移植されて今も幸せに生きる女性とその家族に生きる希望をもらうという感動作になっていて、全体としては(歌詞の)「失恋の悲しさ」と(ビデオの)「生きる希望」が折り交ざった「新しい悲しさ」が作り上げられていると思います。

【和訳】
[Verse 1]
I’m going under, and this time, I fear there’s no one to save me
This all or nothing really got a way of driving me crazy
I need somebody to heal, somebody to know
Somebody to have, somebody to hold
It’s easy to say, but it’s never the same
I guess I kinda liked the way you numbed all the pain

心が折れても 今回ばかりは誰も救ってくれない
全てかゼロかの状況に 頭がおかしくなりそうだ
必要なのは癒やしてくれる人 分かってくれる人
側にいてくれる人 抱きしめてくれる人
言うのは簡単だけど 誰も君の代わりにはなれない
君が苦痛も紛らわせてくれるのが心地よかった

[Hook]
Now, the day bleeds into nightfall
And you’re not here to get me through it all
I let my guard down and then you pulled the rug
I was getting kinda used to being someone you loved

血を流すような辛い日々に 夜が訪れても
君が側にいないから 乗り越えられそうにない
心のより所を失った
君の愛する人であることに慣れすぎていたんだ

[Verse 2]
I’m going under, and this time, I fear there’s no one to turn to
This all or nothing way of loving got me sleeping without you
Now, I need somebody to know, somebody to heal
Somebody to have, just to know how it feels
It’s easy to say, but it’s never the same
I guess I kinda like the way you help me escape

心が折れても 今回ばかりは頼れる人がいない
全てかゼロかの愛が仇となり 一人で眠ることになってしまった
必要なのは分かってくれる人 癒やしてくれる人
側にいてくれる人 どんな感じか知りたいだけ
言うのは簡単だけど 誰も君の代わりにはなれない
君のおかげで抜け出せたのが心地よかった

[Hook]

[Bridge]
And I tend to close my eyes when it hurts sometimes
I fall into your arms
I’ll be safe in your sound till I come back around

辛くなるときは 目を閉じてみたりする
君の腕に飛び込んでいく
君の鼓動に包まれていれば 元気を取り戻せる

[Hook] ×2


【ビルボード Hot 100 トップ10解説より】
2020/04/11付
こちらは2回目のトップ10復帰。
トップ10はこれでビルボード史上16曲目の27週。Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではタッグ・チームの “Whoomp! (There It Is)”(1993年、最高位2位)、ブランディ&モニカの “The Boy Is Mine”(1998年、最高位1位)と並び64位→62位に上昇しています。

2020/03/28付
6ランクアップでトップ10復帰。
トップ10はこれでビルボード史上20曲目の26週。Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではアッシャーの “U Got It Bad”(2001年、最高位1位)と並び68位→64位に上昇しています。

2020/03/07付
同じく2ランクダウン。
トップ10内では7位以外全ての順位に滞在したこの曲、これでトップ10はビルボード史上28曲目の25週となり、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではT.I.の “Whatever You Like”(2008年、最高位1位)と並び69位→68位に上昇しています。

2020/02/29付
8位変わらず。
先週(18日)開催されたBRIT賞(イギリス版グラミー)でパフォーマンスされ、ソング・オブ・ザ・イヤーを受賞(ルイス・キャパルディは新人賞も受賞)したこの曲、これでトップ10滞在はビルボード史上35曲目の24週となり、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではリアル・マッコイの “Another Night”(1994年、最高位3位)、サンタナ ft. プロダクトG&Bの “Maria Maria”(2000年、最高位1位)などを抜いて74位→69位に上昇しています。

2020/02/22付
2ランクダウン。
これでビルボード史上53曲目のトップ10滞在23週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではファーギーの “Big Girls Don’t Cry”(2007年、最高位1位)、T.I. ft. リアーナの “Live Your Life”(2008年、最高位1位)など4曲と並んで87位→74位に上昇しています。

2020/02/15付
ワンランクダウンでトップ5から3度目の陥落。
これでビルボード史上63曲目のトップ10滞在22週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではケイティ・ペリー ft. カニエ・ウェストの “E.T.”(2011年、最高位1位)、カーディ・B、バッド・バニー&J.バルヴィンの “I Like It”(2018年、最高位1位)など4曲と並んで87位に上昇、トップ100入りしています。

2020/02/08付
3ランクアップでトップ5復帰。
これでビルボード史上82曲目のトップ10滞在21週となったこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではトニー・リッチ・プロジェクトの “Nobody Knows”(1996年、最高位2位)を抜いて4位に上昇しています。

2020/02/01付
2ランクダウンながらトップ10滞在は20週目。
グラミーでは最優秀楽曲賞にノミネートされていたこの曲、残念ながら受賞は逃していますが(”bad buy” が受賞。ビリー・アイリッシュは主要4部門をすべて制覇)、2/18に開催されるブリット賞(イギリス版グラミー)でリベンジすることになるような気がします。

2020/01/25付
6位変わらず。
1月9日の東京公演では観客を巻き込んでこの曲の大合唱で幕を閉じたルイス・キャパルディ。歌のうまさ、力強さが際立っていたと報じられています。また、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではホジアーの “Take Me To Church”(2014年、最高位2位)など3曲を抜いて8位→5位に上昇しています。

2020/01/18付
2ランクダウンで2度目のトップ5陥落。
イギリスではリル・ナズ・Xの “Old Town Road” を抑えて2019年の年間1位に輝いたこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)では単独8位となっています。

2020/01/11付
4ランクアップでトップ5復帰。
イギリスでは2019年のベスト・セラー・アーティストになったルイス・キャパルディのこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではオーミの “Cheerleader”(2015年、最高位1位)と並んで13位→8位に上昇、トップ10入りしています。

2020/01/04付
8位変わらず。
トップ10滞在はこれで16週目となったこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではマジック!の “Rude”(2014年、最高位1位)と並んで14位→13位に上昇しています。

2019/12/28付
4ランクダウンでトップ5から陥落。
トップ10滞在はこれで15週目となったこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではサイレントの “Watch Me”(2015年、最高位3位)と並んで15位→14位に上昇しています。

2019/12/21付
4位変わらず。
元オアシスのノエル・ギャラガーとSNS上でバトルとなったものの、ノエルの弟のリアムには「あいつを怒らせてくれてありがとう」と感謝されたというルイス・キャパルディのこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではブルー・カントゥレルの “Hit ’Em Up Style (Oops!)”(2001年、最高位2位)など5曲を抜いて20位→15位に上昇しています。

2019/12/14付
2ランクダウンでトップ3から陥落。
「自己満足でしかない音楽の代表」と言われたことで元オアシスのノエル・ギャラガーとSNS上でバトルになったルイス・キャパルディのこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではジェームス・ブラントの “You’re Beautiful”(2006年、最高位1位)など4曲を抜いて24位→20位に上昇しています。

2019/12/07付
2位変わらず。
1位との差が開いて2回目の返り咲きは一段と厳しくなったこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではディバインの “Lately”(1998年、最高位1位)と並んで31位→24位に上昇しています。

2019/11/30付
2度目の1位陥落。
一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではザ・ウォンテッドの “Glad You Came”(2012年、最高位3位)と並ぶ31位に上昇しているこの曲、先週、アルバムの拡張版がリリースされており、来週はその効果が期待できそうですが、ビルボード史上8曲目となる2回目の1位返り咲きは厳しいかもしれません。

2019/11/23付
今週もラジオを制して3週目の1位。
活動休止中のワン・ダイレクションのメンバー、ナイル・ホーランの北米ツアーに参加することが決まったルイス・キャパルディのこの曲、フックでは『すべてを乗り越える支えになってくれるはずの君がそばにいない』と歌われていますが、ラジオが引き続き好調で1位キープの下支えになっています。

2019/11/16付
今週もラジオを制して1位復帰。
この曲が全米でも1位を獲得したことについて、『僕たちは決してビッグな曲を書こうとした訳じゃない。ただ曲を書いて、ありがたいことに、それをみんなが気に入ってくれただけなんだ』とコメントしたルイス・キャパルディ。一方で、『プロレスラーになった気分。星条旗を振りながらリングを歩き回って “U.S.A、U.S.A” と叫びたい』とも語っており、喜びを爆発させています。

2019/11/09付
ラジオを制したものの1週で1位から陥落。
大声でしゃべる酔っ払いがたくさんいるパブで歌ってきたので喉が鍛えられたというルイス・キャパルディ。この曲ではその鍛えられた声でシャウトするようなヴォーカルが感動を演出しています。

2019/11/02付
主要3チャートで無冠ながらルイス・キャパルディは初の1位。
これでスコットランド神話(スコットランド出身アーティストの連続1位獲得記録)も継続。またHot 100にランクイン後24週目での1位獲得となりましたが、これはHot 100初デビューのアーティストとしてはヴァーティカル・ホライズンの “Everything You Want”(26週目で1位獲得)に次ぐ記録だそうです。ちなみに1位獲得までにかかった週の最長記録はローンスターの “Amazed” で31週。

2019/10/26付
2ランクアップで最高位復帰。
イギリスでデビューアルバムをリリースする前にアリーナをソールド・アウトにした初のアーティストとなったルイス・キャパルディのこの曲、カミラ・カベロにカヴァーされたことでもちょっとした話題になっています。

2019/10/19付
2ランクダウン。
ラグビー・ワールドカップで日本に敗れて決勝トーナメント進出を逃したスコットランド出身のルイス・キャパルディ。同国出身のアーティストは1位獲得するという「スコットランド神話」の継続もかなり危うくなっています。

2019/10/12付
変わらず最高位をキープ。
既にチャートイン21週目となっているこの曲、もし今後1位獲得となれば1位になるまでに要した週数ランキングでトップ10入りすることになります。ちなみに最長記録はロス・デル・リオの “Macarena”(1996年)で33週。

2019/10/05付
ワンランクアップでトップ3入り。
スコットランド出身のアーティストは1位獲得するという「スコットランド神話」(ドノヴァン、ルル、シンプル・マインズ、カルヴィン・ハリスがいずれも1位獲得)が続くかどうかでも注目されるこの曲、次の有力な1位候補だと思います。

2019/09/28付
5ランクアップでトップ5入り。
新しいバージョンのビデオとセールス(伸び率トップ)が好調で急上昇。亡くなった愛する人への想いが込められている曲で、フックでは『突然、心のより所を失った。君の愛する人であることに慣れすぎていたんだ』と歌われています。

2019/09/21付
ルイス・キャパルディは初のトップ10。
イギリスでは7週1位を獲得した曲。シンプルなピアノ・バラードで、ビデオは愛する妻に先立たれた男が妻の心臓が移植されて今も幸せに生きる女性とその家族に生きる希望をもらうという感動作になっています。

 
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