2011年の今日(9月17日)、1位を獲得した Adele(アデル)の “Someone Like You” を解説・和訳しました。
主人公の静かなる怒りが見え隠れする失恋ソングで、ピアノしか使われていないシンプルなサウンドがアデルのヴォーカルを引き立てているソウル・ポップ。
グラミーでアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いた “21” の最後を飾るこの曲のソングライター兼プロデューサーはアデルとピアノも担当しているダン・ウィルソン。
そのダンによると、『オープン・エンド(結末をぼかして想像させること)にはしたくなかった』そうで、その言葉どおり冒頭で主人公の元カレの今が明確に描かれています。
また、多くの人が共感できるように(逆に)『できるだけパーソナルなものにした』とも語っており、アデルの静かなる怒りとともにダン・ウィルソンのプロデューサーとしての力も垣間見える曲だと思います。
【リンク】
当時(2011/09/17)のチャート
アデルの全ヒット曲
【解説・和訳】Set Fire To The Rain / Adele(アデル)
【和訳】
[Verse 1]
あなたが身を固めたって聞いたのよ
いい彼女を見つけて 結婚するんだって
あなたの夢が叶ったって聞いたわ
私があげられなかったものを
きっと彼女はくれたのね
懐かしい友達
どうしてそんなに恥ずかしがってるの
そんな風に暗い所に身を隠して
遠慮してるなんて らしくないじゃない
[Pre-Hook]
招かれていないのに
突然現れるなんて嫌なんだけど
どうしても我慢できなくて
顔を出さずにはいられなかったのよ
あなたが 私の顔を見て
思い出してくれたらいいなと思って
私にとっては
まだ終わってなんかいないんだってことをね
[Hook]
気にしないでよ
私きっと 誰かあなたに似た人を見つけるから
あなたたち 二人に対しては
心から 前途を祝福するわ
でも 私のことは忘れないでね お願いだから
だって私はあなたの言葉を覚えているもの
時には続くものもあるし 愛せるものもある
でも 時には痛みばかりが続くこともあるのよ
[Verse 2]
時が過ぎるのは 何て早いのかしら
人生最良の時だと思っていたのが
昨日のことみたい
私たちは 夏のもやの中で生まれ育ち
輝かしき栄光の日々のサプライズで結びついていたんだわ
[Pre-Hook]
[Hook]
[Bridge]
比べものになんかならないわ
心配しないで 構わないで
後悔と過ち それが思い出を作っていくのよ
これが どんなほろ苦いものかなんて
みんな 後からわかるもの
[Hook] ×2
コメント
和訳ありがとうございます。女の情念怖い。私なら似た人探さない。でも私はこの曲好きですね。
リズムとか。
呼ばれてもいない結婚式(披露宴)に顔を出すというのも怖いです。
イギリスではこの年、カラオケで女性に最も歌われた曲だそうで、それもちょっと怖いです。