ジェイ・Z feat. ジャスティン・ティンバーレイクの “Holy Grail” が最新のビルボード Hot 100(2013/10/12付)で6位と健闘中ですが、この曲でサンプリングされている Nirvana(ニルヴァーナ)の “Smells Like Teen Spirit” をご存じでしょうか?
「汚れた」とか「薄汚い」という意味が語源で、90年代の若者たちの音楽的・文化的なキーワードにもなったロックのジャンル「グランジ」を代表する重要曲で、アメリカの歴史上でこんなに人間の内面を暗く描く歌はなかったとも言われています。
普通の人には歌えないし、演奏も困難という従来のロックに強烈な「NO」を突きつけたこの曲について、ジェイ・Zは『みんなが感じていたことを見事に表現した』と語っています。
ちなみに、サンスクリット語で「涅槃(ねはん):悩みや束縛から脱した状態」を意味するニルヴァーナ、このバンドを率いたカート・コバーンは皮肉にも苦悩(双極性障害とドラッグ)に満ちた人生を送り、27歳という若さで拳銃自殺するという最期を遂げています。