1984年の今日(9月22日)、1位を獲得した John Waite(ジョン・ウェイト)の “Missing You” を解説・和訳しました。
ヴァースとブリッジでは別れた妻への未練を吐露しつつ、フックでは『君のことなんかちっとも恋しくないさ』と強がっているソフトロック。
妻をイギリスに残してレコード会社との契約のため拠点をニューヨークに移したジョンが、その気落ちして沈んだ気持ちをカプセル化し、情熱的かつ感傷的に繰り返すフレーズがとても印象的です。
また、本人曰く『妻への電話をためらってしまう自分気持ちがこの曲のインスピレーションになった』そうです。
ちなみに、ジョン・ウェイトはこの後、二-ル・ショーン、ジョナサン・ケインらとともにバッド・イングリッシュを結成、”When I See You Smile” でも1位を獲得しています。
【和訳】
[Verse 1]
Every time I think of you
I always catch my breath
And I’m still standing here
And you’re miles away
And I’m wondering why you left
君のことを想うたびに
胸が苦しくなる
立ちつくす僕を残し
君は行ってしまった
どうしてなんだい
[Verse 2]
And there’s a storm that’s raging
Through my frozen heart tonight
I hear your name in certain circles
And it always makes me smile
I spend my time
Thinking about you
And it’s almost driving me wild
今宵 僕の凍えたハートに
激しい嵐が吹き荒れる
仲間たちの口から
君の名前を聞くと
僕はつい微笑んでしまう
君のことを考えて過ごすと
気が変になりそうさ
[Pre Hook]
And there’s a heart that’s breaking
Down this long distance line tonight
長距離電話のこちら側で
僕のハートは今にも壊れそう
[Hook]
I ain’t missing you at all
(Missing you, missing you)
Since you’ve been gone away
(Missing you, missing you)
I ain’t missing you
(Missing you, missing you)
No matter what my friends say
(Missing you, missing you)
僕は淋しくなんかない
君のことなんかちっとも恋しくないさ
(淋しい、淋しい)
君がいなくなっても
(淋しい、淋しい)
僕は淋しくなんかない
(淋しい、淋しい)
友達がどう言おうと
(淋しい、淋しい)
[Verse 3]
There’s a message in the wire
And I’m sending you this signal tonight
You don’t know
How desperate I’ve become
And it looks like I’m losing this fight
In your world
I have no meaning
Though I’m trying hard to understand
電話線に託したメッセージがある
僕は今夜君にこのシグナルを送ってる
どれだけ自暴自棄になったと思う?
そして僕はこの戦いに負けそうだよ
いくら理解しようと努めても
君の世界では僕は何の意味もない
[Pre Hook]
[Hook]
[Bridge]
And there’s a message that I’m sending out
Like a telegraph to your soul
And if I can’t bridge this distance
Stop this heartbreak overload
メッセージを送っているんだ
電報みたいに 君の心に向けて
それでも距離が近づかないなら
もうやめよう
これ以上耐えられないから
[Hook]
[Pre Hook]
[Hook]
[Outro]
Ain’t missing you
(Missing you)
I ain’t missing you(×2)
I keep lying to myself
:
淋しくない
君がいなくなっても
(淋しい)
自分に嘘をつけばいい
:
【リンク】
当時(1984/09/22)のチャート