1983年の今日(3月26日)、最高位2位を記録した Culture Club(カルチャー・クラブ)の “Do You Really Want To Hurt Me”(邦題「君は完璧さ」) を解説・和訳しました。
ゲイのボーイ・ジョージがドラマーのジョン・モスとの恋愛関係を歌った曲で、レゲエの要素を取り入れたニュー・ウェーブ。
ボーイ・ジョージはこの曲について、当時は『あまりにもスローでパーソナルな曲だったから(リリースするのは)嫌だった』と語っていますが、2016年の来日公演の際のインタビューでは、当時の考え(気持ち)は間違いだったとし、『パーソナルなことをファンと共有すると繋がりが生まれる。正直な自分の気持ちをみんなと分かち合うことですごくパワフルになる』とコメントしています。
また、彼はこの曲がジョン・モスとのことを歌ったものだと認めていたものの2007年に否定、2008年のQマガジンのインタビューでは『これはジョンについての曲だけど、僕の人生でデートしたすべての男たちにも言えることなんだ』と話しています。
一方、ベースのミキー・クレイグは全く別の視点で『この曲で一番重要だったのはアメリカで発売されるとき、ジャケットにバンドのメンバーが写っていないことなんだ』と語っており、バンド(特にボーイ・ジョージ)の容姿を知らずに曲だけを聴いてくれたことが彼らにとってはすごく大事なことだったようです。
ビデオはボーイ・ジョージが「よそ者」であることがコンセプトになっているそうで、どこに行っても周りから怪訝な目で見られて追い出され、最終的に裁判にかけられて投獄されるという内容になっていますが、刑務所で(なぜか演奏している)ジョン・モスにも無視されるというラストシーンが印象的です。
【リンク】
当時(1983/03/26)のチャート
カルチャー・クラブのヒット曲
【和訳】
[Intro]
時間が欲しい
犯した罪を考えたいんだ
君を愛し 僕のものに
僕のダンスを見守ってくれたのに
生きている実感が欲しいんだ
[Verse 1]
本気で僕を傷つけたいの?
本気で僕を泣かせたいの?
優しいキスと言葉に
胸をときめかせる
恋に疑問はいらないよ
[Verse 2]
僕の心に恋の炎が燃え上がる
僕を認めてくれるなら
幸せにするよ
優しく教えてくれる人たち
ゆっくりと過ぎていくひとつのステップだと
[Hook]
本気で僕を傷つけたいの?
本気で僕を泣かせたいの?
本気で僕を傷つけたいの?
本気で僕を泣かせたいの?
[Verse 3]
僕は言葉足らずで
悲しみに暮れて
永遠にじっとしていてもいい
心に残る言葉
君の心の証に
僕は涙する
[Verse 4]
君に任せてきたけれど
信じて欲しい
これが本気なら
君はわかってないよ
僕の気持ちは
言い表せない
行ってもいいよ
覚悟はできてるから
[Pre-Hook]
これが君の望む恋なら
もうたくさん
君は思い違いをしていたね
もう終わりだよ
[Hook]