ビルボード Hot 100(2018/12/08付) トップ10解説

 
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2018/12/08付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右上矢印 (先週2位、最高位1位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – SICKO MODE
主要チャート無冠ながらトラヴィス・スコットは初の1位。
スクリレックスによるリミックス版が11/28にリリースされ、セールスが35%アップ(伸び率1位)したことが1位獲得の要因。トラヴィスはこの曲が1位獲得したことについて『ファンやサポーターにスーパー感謝』とコメント、また『俺とドレイクのイカれたコラボが1位になった。彼とすべてのOVO(ドレイクがプロデュースしているブランド)ファミリーに感謝する』と語っており、最後に “And love to Skrillex!” と付け加えています。また、2位に落ちたアリアナから祝福のツイートを受け、先ほど『(”thank u, next” の)ビデオは素晴らしい』と返信しています。
【解説・和訳】 SICKO MODE / トラヴィス・スコット

2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – thank u, next
ワンランクダウンで4週連続1位はならず。
今週もストリーミングを制し、ラジオでも伸び率1位ながら、ビデオのリリースが一歩遅かったのが響いて「一旦」1位から陥落。そのビデオはリンジー・ローハン主演の学園コメディ映画「ミーン・ガールズ」(2004年)がモチーフとなっており、再生回数はリリース後24時間で4,700万回を記録(BTSの “IDOL” が今年記録したばかりの4,500万回を抜く新記録)、来週は1位復帰すると思われます。


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
Marshmello(マシュメロ) feat. Bastille(バスティル) – Happier
変わらずトップ3をキープ。
オフィシャル・サイトでいろいろなグッズを販売しているマシュメロ。この曲をモチーフとしたT-シャツなどもよく売れているそうで、これらのプロモーション・グッズもヒットの一因と言えるかもしれません。

4位右矢印 (先週4位、最高位4位)
Halsey(ホールジー) – Without Me
今週もセールスを制して最高位をキープ。
今年のヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーにゲスト出演し、この曲をパフォーマンスしたホールジー。その時の模様が日曜日(12/2)にTV放送されており、同時にホールジーのオフィシャル・アカウントでもビデオが公開されいるため、来週はその効果が(多少は?)期待できるかもしれません。


5位右上矢印 (先週6位、最高位5位)
Panic! At The Disco(パニック・アット・ザ・ディスコ) – High Hopes
今週もラジオを制してワンランクアップでトップ5入り。
バンドにとっては約12年ぶりのトップ10ヒットとなった「志(希望)は高く持て」というこの曲、タイトルに “Hope” が付く曲のトップ10ヒットとしてはオリビア・ニュートンジョンの “Hopelessly Devoted To You”(1978年、最高位3位)以来、約40年ぶりとなっています。


6位右上矢印 (先週7位、最高位6位)
Sheck Wes(シェック・ウェス) – Mo Bamba
ワンランクアップで最高位更新。
バスケの腕前はプロレベルというシェック・ウェスが主にバスケのコートで撮影したというこの曲のビデオ、トップ10入りした曲としては最近では珍しくない(ポスト・マローンの “Better Now”、5SOSの “Youngblood” など)白黒映像になっており、再生回数は1億回に迫っています。


7位右上矢印 (先週10位、最高位2位)
Kodak Black(コダック・ブラック) feat. Travis Scott(トラヴィス・スコット) & Offset(オフセット) – ZEZE
3ランクアップ。
再上昇の要因はビデオのリリース効果。そのビデオの監督はトラヴィス・スコットが努めているようです。また、トラヴィスはこれでトップ10の複数曲ランクインがトータルで9週となり、ホイットニー・ヒューストン、ブリトニー・スピアーズ、ボーイズ・II・メンらの記録を抜いています。


8位右上矢印 (先週9位、最高位4位)
Lil Baby(リル・ベイビー) & Gunna(ガンナ) – Drip Too Hard
今週もワンランクアップ。
Twitterでフォローしているのは “Broccoli”(2015年、最高位5位)、”iSpy”(2016年、最高位4位)のフィーチャード・アーティストとして知られるリル・ヨッティだけというリル・ベイビー。昨日(12/3)19歳の誕生日を迎えていますが、特別なツイートはなく、この曲のプロモーションも(Twitterでは)一切行われていません。


9位右下矢印 (先週8位、最高位1位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
ワンランクダウン。
今週もトップ10をキープしたこの曲、これでトップ10滞在はドレイクの “God’s Plan” 以来、ビルボード史上11曲目の26週となっています。
【解説・和訳】 Girls Like You / マルーン5 feat. カーディ・B
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20


10位右下矢印 (先週5位、最高位2位)
Juice WRLD(ジュース・ワールド) – Lucid Dreams
大きく5ランクダウン。
サイケデリックで抽象的と評され、ジュース・ワールド本人は『アイデアは監督と出し合った。お互いのアイデアを混ぜ合わせて作り上げた』と語っているこの曲のビデオ、再生回数は2億5,000万回を超えています。

トップ10圏外ではマライア・キャリーの “All I Want for Christmas Is You” が29位→14位に上昇しています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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