ビルボード Hot 100(2018/08/25付) トップ10解説

 
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2018/08/25付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

(今週はトップ10のビデオはありません)



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – In My Feelings
今週もセールスとストリーミングの2冠で6週目の1位。
昔の恋人たちに向けて「元気にしているかい?」というニュアンスで “Are you riding”(やってるかい?、男の上に乗ってるかい?)と問いかけているこの曲、セールス33%減、ストリーミング24%減(ラジオは微増で3位変わらず)ながらまだまだ「元気」で6週目の1位をキープ。ドレイクはこれで今年通算25週目の1位となり、アッシャーが2004年に記録した年間28週1位という記録にあと3週と迫っています。
【解説・和訳】In My Feelings / ドレイク
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
今週もラジオを制して2位をキープ。
マルーン5のヒット曲ランキングではラブソングに偽装した政権批判の曲 “Makes Me Wonder”(2007年、最高位1位)を抜いて5位に上昇しているこの曲、1週間のビデオの再生回数は今週も5000万回(合計約6.4億回)を超えており、ここ数週間だけであれば記録的なスピードだと思われます。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B), Bad Bunny(バッド・バニー) & J Balvin(J. バルヴィン) – I Like It
変わらずトップ3をキープ。
8/18(土)、8/19(日)に行われたサマソニで初来日を果たしたJ.バルヴィンが存在感を示しているこの曲、彼のパートに「(驚いて)お前のカツラが吹っ飛ぶぜ」というフレーズが出てきますが、これはアメリカン・アイドルの審査員になっているケイティ・ペリーが使ってネット上に拡散したフレーズだそうです。
【解説・和訳】I Like It / カーディ・B, バッド・バニー & J. バルヴィン


4位右上矢印 (先週5位、最高位3位)
6ix9ine(シックスナイン) feat. Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ) & Murda Beatz(マーダ・ビーツ) – FEFE
繰り上がりでワンランクアップ。
基本的にはエロソングになっているこの曲、ブリッジ部分では「イーニー・ミーニー・マイニー・モー(誰にしようかな)、ホー(売春婦)のトー(つま先)をつかんで捕まえろ。俺とニッキーとはやれないって言うのなら、外に蹴り出してやる」とラップされていますが、これは子供向けの数え歌の替え歌で、「イーニー・ミーニー・マイニー・モー、虎のつま先つかんで捕まえろ、虎が吠えたら放してやろう」がオリジナルの歌詞。


5位右上矢印 (先週6位、最高位5位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Better Now
こちらも繰り上がりでトップ5復帰。
初来日を果たし、日本でも着実に知名度を上げているポスト・マローン。ユニバーサルのホームページ上には「週刊ポスト・マローン」なるものが掲載されており、この曲に関しては『有名人による「ベター・ナウ」のカバーが続々登場!』と紹介されています。


6位右上矢印 (先週7位、最高位3位)
Juice WRLD(ジュース・ワールド) – Lucid Dreams
同じくワンランクアップ。
最高位の3位からいきなり16位まで落ちたものの、すぐにトップ10復帰してその後はストリーミングの好調が下支えとなって健闘しているこの曲、「サイケデリックで抽象的」と評されているビデオの再生回数は今週ようやく1億回を超えています。


7位右下矢印 (先週4位、最高位4位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – SICKO MODE
3ランクダウン。
オルガンのサウンドとドレイクのラップで始まるこの曲、その後にトラヴィス・スコットが、ハードでファンキーなビートをバックに『ここのブース(録音スタジオ)に全ての宝石とともに到着した』とラップしてドレイクからのバトンを引き継いでいます。


8位右上矢印 (先週9位、最高位8位)
Tyga(タイガ) feat. Offset(オフセット) – Taste
ワンランクアップで最高位更新。
リード・アクトとしては6年ぶりのトップ10となったタイガのこの曲、ヴァース1では『お前にはスタイルがない。俺のインスタを見てみろ。(テイストと掛けて?)フライパンから出て来たばかりのものみたいに(要は「ホットに」という意味)俺はロックしてるぜ』とラップされています。


9位右上矢印 (先週10位、最高位5位)
Ella Mai(エラ・メイ) – Boo’d Up
こちらもワンランクアップ。
(※アーティスト名の日本語表記を本人の発音に合わせて「エラ・マイ」から「エラ・メイ」に変更しました)
グーグルの認証を受けたページでは名前が「エラ・チェンマイ」と表記されているエラ・メイのこの曲、R&Bのチャートでは1位を獲得していますが、イギリス人女性としてはリサ・スタンスフィールドの “All Woman” 以来、約26年ぶりだそうです。


10位アップ (先週11位、最高位5位)
DJ Khaled(DJキャレド) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー), Chance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー) & Quavo(クエヴォ) – No Brainer
ワンランクアップでトップ10復帰。
オールスター・キャストで挑んでいるものの、リル・ウェインがいないだけの “I’m The One”(2017年、最高位1位)と同じメンバーになっているこの曲、オンライン・マガジンの Pitchfork では『(二番煎じで)能がなく、商業主義がもたらした(”I’m The One” の)派生物』と酷評されていますが、ビルボードでは『感染力のあるサマー・ヒット』と紹介されており、まずまずの評価となっています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20

トップ10圏外ではカリッドと(フィフス・ハーモニーの)ノーマニの “Love Lies” が15位→11位、ファイブ・セカンズ・オブ・サマーの “Youngblood” が22位→17位、ニッキー・ミナージュの “Barbie Dreams” が初登場18位などとなっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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