ビルボード Hot 100(2018/05/05付) トップ10解説

 
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2018/05/05付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – Nice For What
今週もストリーミングを制して3週目の1位。
イントロで『今夜ここを仕切るのは誰だ?ちょっと待て、ちょっと待て』とコールアウトしているのは、ビヨンセの “Formation” にも起用され、「バウンス・ミュージック」というヒップホップのジャンルを牽引してきたビッグ・フリーダ。(※本人は女装するゲイの男であるが彼女と呼ばれることが好ましいと説明しているので)彼女は『この曲の冒頭で自分の声が使われているなんてすごくエキサイティング。どんなセリフでも使ってくれるなら気にしない。』とコメントしています。


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – God’s Plan
変わらず2位をキープ。
“Nice For What” との差は先週より縮まっており、まだ1位復帰の可能性もあるこの曲、ドレイクのヒット曲ランキングでは “Hotline Bling” を抜いて2位に上昇しています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)
【解説・和訳】God’s Plan / Drake(ドレイク)

3位アップ (先週-位、最高位3位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – No Tears Left To Cry
アリアナ・グランデは9曲目のトップ10。
昨年5月、自身のコンサート会場で22人が死亡した爆弾テロによって受けたショックから立ち直る「克服ソング」で、アリアナがマックス・マーチンらと共に書いた曲。『もう流す涙は残っていない。だから(前の状態を)取り戻すの。愛して、生きて、取り戻すの』と歌われています。 


4位右下矢印 (先週3位、最高位2位)
Bebe Rexha(ビービー・レクサ) & Florida Georgia Line(フロリダ・ジョージア・ライン) – Meant To Be
今週もラジオを制したもののトップ3から陥落。
順調に上昇する様が「曲に翼が生えている」と表現され、カントリー・ソングとしてはキャリー・アンダーウッドの “Inside Your Heaven” 以来の13年ぶりの1位獲得が期待されていたこの曲、その可能性はほとんどなくなりましたが、カントリーのチャートでは今週も1位をキープ、22週目となっています。


5位右下矢印 (先週4位、最高位2位)
Post Malone(ポスト・マローン) feat. Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン) – Psycho
こちらもワンランクダウン。
しかしながら、4月27日にリリースされたペアレント・アルバム “Beerbongs & Bentleys” が絶好調。1日のストリーミング回数の記録を更新しており、来週はその効果で再上昇が期待できそうです。

6位アップ (先週-位、最高位6位)
J. Cole(J・コール) – ATM
J・コールは2曲目のトップ10。
お金との関係がテーマになっている曲。『現金で欲しいんだ。100万ドル。その中に埋まりたいから』とラップされています。


7位右下矢印 (先週5位、最高位5位)
Zedd(ゼッド), Maren Morris(マレン・モリス) & Grey(グレイ) – The Middle
2ランクダウンで1週でトップ5から陥落。
この曲でカントリーとEDMの相性の良さを再確認させてくれたゼッド、一足先に同じことをやって “Wake Me Up!” という大ヒットを生んだアヴィーチーの突然の死に、彼は『この損失感はどんな言葉をもってしても表現できない』とコメントしています。

8位アップ (先週-位、最高位8位)
J. Cole(J・コール) – Kevin’s Heart
J・コールは3曲目のトップ10。
コメディアンのケヴィン・ハート(姓はHeartではなくHart)が妻の妊娠中に浮気をしたことをネタにしている曲で、基本的にはドラッグが止められない人がテーマになっていると思われます。


9位右下矢印 (先週6位、最高位5位)
BlocBoy JB(ブロックボーイ・JB) feat. Drake(ドレイク) – Look Alive
3ランクダウン。
大量の武器(銃器類)を保有しているというブロックボーイ・JB。ただ、この曲の彼のパート(ヴァース2)では『俺の武器は楽器。フルートみたいにお前を吹き飛ばす』とラップされています。


10位アップ (先週-位、最高位10位)
J. Cole(J・コール) – KOD
J・コールは4曲目のトップ10。
今週のアルバムチャート初登場1位の “KOD” からのタイトル・トラック。KODとは、”Kids On Drugs”(ドラッグ中毒の子供たち)、”King OverDose”(過剰摂取の王様=J・コール本人)、”Kill Our Demons”(悪魔からの解放=トラウマの克服)の3つの意味があるそうで、本人曰く『神様が俺のところに来て、「おまえのために書いてやった。名義はくれてやる。」って感じで渡された曲』と語っています。

J・コールは初登場で3曲を同時にトップ10内にランクインさせたビルボード史上初のアーティストとなっています。また、初登場の曲が4曲トップ10にランクインするのも史上初。今週はヒストリックな(歴史に残るような)チャートになりました。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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