ビルボード Hot 100(2018/03/03付) トップ10解説

 
ビッグバナー広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

2018/03/03付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – God’s Plan
圧倒的な強さで5週目の1位。
セールス(1位)、ストリーミング(1位)、ラジオ(8位)の主要3チャート全てで伸び率トップ、特に週間ストリーミング数ではビデオのリリース効果もあってバウアーの “Harlem Shake” 以来2回目となる1億回超えを果たしたこの曲、ヴァース1では『淋しがられるために死にたくはない』とラップされており、誰かの死にインスパイアされたのか、ドレイクは改めて生きている間に意義のあることをやりたいと思ったようで、ビデオの中で行っている寄付については『俺のキャリアの中でやった最も重要なことだ』と語っています。


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Perfect
今週もラジオを制して6週連続の2位。
冬季オリンピックのフィギュア・スケートでも使用されていたこの曲、この1週間で “Shape Of You” とともにビデオの再生回数が大きく伸びおり、好調の下支えになっています。


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) & Cardi B(カーディ・B) – Finesse
変わらずトップ3をキープ。
前評判では年間1位の候補になるという見方もあったこの曲、今のところ最高位は3位ですが、過去に最高位3位で年間1位になった曲はなく、今後1位を獲得できたとしてもかなり難しいと思われます。ちなみに、1位を獲得できずに(最高位2位で)年間1位になった曲はサム・ザ・シャムの “Wooly Bully”(1965年)、フェイス・ヒルの “Breathe”(2000年)、ライフハウスの “Hanging By A Moment”(2001年)の3曲だけ。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – ヒット曲ベスト10(更新)


4位右矢印 (先週4位、最高位1位)
Camila Cabello(カミラ・カベロ) feat. Young Thug(ヤング・サグ) – Havana
こちらも変わらず。
先週のブリット賞(イギリス版グラミー)ではラルフ&ルッソのドレスを着て注目を集めていたカミラ・カベロ。今週(2/25号)表紙を飾っているイギリスのThe Sunday Timesの雑誌 “Culture” では「Spotifyで歴代47位の再生回数を誇る “Havana” のシンガーは今年一番の女性ポップ・スター」と紹介されています。
【解説・和訳】Havana / カミラ・カベロ feat. ヤング・サグ


5位右上矢印 (先週6位、最高位5位)
BlocBoy JB(ブロックボーイ・JB) feat. Drake(ドレイク) – Look Alive
ワンランクアップでトップ5入り。
プロジェクト・パットの “Out There” という曲の歌詞がサンプリングされているこの曲、『俺がもしやっちまったら(刑務所がある)ダウンタウン行き。(独房がある)4階にぶち込まれる。もし捕まったらな。追い詰められてたから俺が悪いわけじゃねえ』とラップされているドレイク担当のヴァース1がその部分。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


6位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) feat. 21 Savage(21サヴェージ) – rockstar
ワンランクダウンでトップ5から陥落。
トップ5滞在週は歴代8位となる22週で(今のところ)ストップしたこの曲、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではチャビー・チェッカーの “The Twist” と並び10位に上昇、トップ10入りしています。
【解説・和訳】Rockstar / ポスト・マローン ft. 21サヴェージ


7位右上矢印 (先週9位、最高位7位)
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) & SZA(シザ) – All The Stars
2ランクアップで最高位更新。
映画「ブラックパンサー」の挿入歌となっているこの曲、ブラック・パンサーが住む枯れ木だけの不毛の地を歩くケンドリック・ラマーが印象的なビデオは「ブラック・エンパワーメント」がテーマになっているようです。


8位右下矢印 (先週7位、最高位7位)
Bebe Rexha(ビービー・レクサ) & Florida Georgia Line(フロリダ・ジョージア・ライン) – Meant To Be
ワンランクダウン。
ビービー・レクサがカントリーに挑戦したこの曲、そのカントリーのチャートではリトル・ビッグ・タウンの “Girl Crush” と並び史上1位タイとなる13週目の1位を記録しています。


9位アップ (先週11位、最高位7位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド), Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Pray For Me
2ランクアップでトップ10復帰。
自身の信念が反映されているというケンドリック・ラマーの「アポカリプティック(黙示)・ヴァース」がザ・ウィークエンドのフックを引き立てているこの曲、そのケンドリックのヴァースでは『破壊と堕落だらけ(の世界)、魂が苦しんでいる』とラップされています。


10位右矢印 (先週10位、最高位8位)
Migos(ミーゴス) – Stir Fry
変わらずトップ10をキープ。
ミーゴスのいつものアトランタ・スタイルのトラップとは異なるこの曲、ザ・モホークスの “The Champ” という曲との類似性が指摘されているようですが、プロデューサーのファレルは問題ないとの認識を示しているようです。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加