ビルボード Hot 100(2017/10/14付) トップ10解説

 
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2017/10/14付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B) – Bodak Yellow (Money Moves)
ストリーミングを制して2週目の1位。
Twitterでは自身への批判的な投稿に過敏に反応しているカーディ・B、この曲ではヘイター(成功に嫉妬して嫌がらせする人)たちに向けて『私の立場はわかるでしょ?あなたがクラブに行くのはパーティのためだけ。でも私が行くとギャラが出るの』などと口撃しています。
【解説・和訳】Bodak Yellow / Cardi B(カーディ・B)


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Post Malone(ポスト・マローン) feat. 21 Savage(21サヴェージ) – Rockstar
主要チャート無冠に転落も2位をキープ。
ドラッグをやっているロックスターのライフスタイルが歌われているこの曲、フックでは「ロックスター」と韻を踏んで『彼らはいつも「ラスタ」のようにガス(※スラングでマリファナのこと)を吸っている』と歌われていますが、この「ラスタ」とはボブ・マーリーによって全世界に波及した労働者階級と農民たちによる宗教的思想運動の実践者のことだそうです。


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – Look What You Made Me Do
値下げでセールスは伸びたものの3位変わらず。
何回も見てもらうことが狙いで(?)細かいところにネタが仕込まれているこの曲のビデオ、総額11億円という宝石で埋め尽くされたバスタブに入っているシーンや、自分と似ている女優を使っていろんな時代のテイラー同士がけんかするシーンなどが話題になっており、再生回数は早くも5億回を突破しています。
【解説・和訳】Look What You Made Me Do / テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20


4位右矢印 (先週4位、最高位3位)
Logic(ロジック) featuring Alessia Cara(アレッシア・カラ) & Khalid(カリッド) – 1-800-273-8255
4位変わらず。
『一緒にポジティブなメッセージを世に送り出していきたい』と自殺防止ホットラインの事務局に連絡したというロジック。それを受けて番号を多くの人に知ってもらえるチャンスと喜んだという運営側の代表は、『この曲は人々が自殺について話し合うきっかけになるし、未来に希望があると伝えている。そこが素晴らしい。』と語っています。


5位右矢印 (先週5位、最高位1位)
Luis Fonsi(ルイス・フォンシ) & Daddy Yankee(ダディ・ヤンキー) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Despacito
歴代6位タイとなる23週目のトップ5をキープ。
先日はハリウッドでライブを行ったルイス・フォンシ、セクシャルな内容のこの曲で盛り上げた後は一転して涙ながらに地震やハリケーンで大きな被害が出ているメキシコやプエルトリコについて『彼らには今助けが必要だ』と呼びかけています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


6位右矢印 (先週6位、最高位3位)
French Montana(フレンチ・モンタナ) feat. Swae Lee(スワエ・リー) – Unforgettable
こちらも変わらず。
レイ・シュリマーのスワエ・リーのヴォーカルが高く評価されているこの曲、フレンチ・モンタナは(プロデューサーによって加えられた)ヴォーカルを初めて聴いたとき『ザ・ウィークエンド(の声)かと思った』と語っています。


7位右上矢印 (先週10位、最高位7位)
Portugal. The Man(ポルトガル・ザ・マン) – Feel It Still
3ランクアップで最高位更新。
ロックのチャートではイマジン・ドラゴンズの “Believer” の歴代1位タイとなる30週1位を阻止したこの曲、アップルのiPad Proだけでなくビタミン・ウォーターのCMでも使用されています。


8位右下矢印 (先週7位、最高位4位)
Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ) – Believer
ワンランクダウン。
『まず第一に頭の中にある(考えている)ことを全て話そう』という歌い出しで始まるこの曲、これは自分が長く抱えていた問題について全て告白するという「宣言」だそうです。


9位右下矢印 (先週8位、最高位8位)
Yo Gotti(ヨー・ガッティ) featuring Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ) – Rake It Up
こちらもワンランクダウン。
“Down In The DM”(2016年、最高位13位)に続いてニッキー・ミナージュとは4曲目の共演となったヨー・ガッティのこの曲、モデルで起業家の元ストリッパー、ブラック・チャイナが出演しているビデオの再生回数はこの1週間では22%上昇しており、トップ10内の曲の中では最も高い伸び率となっています。

10位アップ (先週14位、最高位10位)
Demi Lovato(デミ・ロヴァート) – Sorry Not Sorry
デミ・ロヴァートは4年半ぶり4曲目のトップ10。
自分を嫌うヘイターたちに、『悪いと思っていなくてゴメンね』と挑発するパワフルな曲。ビデオにはジェイミー・フォックス、ウィズ・カリファ、パリス・ヒルトンなど豪華メンバーが出演しています。

トップ10圏外では今週もラジオを制したチャーリー・プースの “Attention” が9位→11位、セールスを制したイマジン・ドラゴンズの “Thunder” が30位→17位などとなっています。

以上、最新チャートのトップ10でした。

 
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