ビルボード Hot 100(2023/01/07付) トップ10解説

 
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2023/01/07付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Mariah Carey(マライア・キャリー) – All I Want For Christmas Is You
主要3チャート無冠ながらトータル12週目の1位。
フォーブス誌によるとこの一曲だけで毎年約3億円の収入があるという “Queen Of Christmas”(※マライアの関連会社の登録商標)ことマライア・キャリー。彼女のヒット曲ランキングではこの曲が “We Belong Together”(2005年、14週1位)を抜いて1位に、トップ10の順位をもとにスコア化したオールタイム・ランキングでは23位→18位に上昇しています。
Mariah Carey(マライア・キャリー) – ヒット曲ベスト20(更新)


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Brenda Lee(ブレンダ・リー) – Rockin’ Around The Christmas Tree
ストリーミングを制したものの今週も2位。
マライアとの差は今まででもっとも僅差となり、1位獲得のポテンシャルがあることを十分に感じさせてくれたこの曲、今のところ1位を獲得していない曲としてはシャナイア・トゥエインの “You’re Still The One”(1998年)以来、ビルボード史上5曲目のトータル9週目の2位となっています。


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
Bobby Helms(ボビー・ヘルムズ) – Jingle Bell Rock
3位変わらず。
2022年の年間チャートでは86位にランクイン(初の年間チャート入り)し、2023年の年間チャートでもランクインが確実となる水準に達したこの曲、これで3位滞在はトータル6週目で最高位が3位の曲としてはサイレントの “Watch Me”(2015年)以来、ビルボード史上13曲目となっています。


4位右上矢印 (先週5位、最高位4位)
Wham!(ワム!) – Last Christmas
ワンランクアップで2週連続最高位更新。
昨年9月にバックストリート・ボーイズによるカヴァーがリリースされ、アダルト・コンテンポラリーのチャートで1位を獲得するなど好評だったことも今シーズン躍進の一因だと考えられるこの曲、(ワム!名義の曲を含む)ジョージ・マイケルのヒット曲ランキングでは “I’m Your Man”(1986年、最高位3位)を抜いて12位に上昇しています。
George Michael(ジョージ・マイケル) – ヒット曲ベスト20(更新)


5位右下矢印 (先週4位、最高位4位)
Burl Ives(バール・アイヴス) – A Holly Jolly Christmas
ワンランクダウン。
生誕年数最長(112年)のアーティストによるトップ10ヒットとなっているこの曲、トップ3に入れていない曲としてはエド・シーランの “Shivers”(2022年、最高位4位、トップ10滞在19週)以来、ビルボード史上19曲目のトップ10滞在17週となっています。


6位右矢印 (先週6位、最高位5位)
Andy Williams(アンディ・ウィリアムス) – It’s The Most Wonderful Time Of The Year
6位変わらず。
赤を基調とした派手なセータを好んで着ていたこともあり、「ミスター・クリスマス」と呼ばれていたアンディ・ウィリアムスのこの曲、今シーズンはHot 100入りしたクリスマス・ソングが軒並み最高位に復帰したり更新したりする中、2シーズン連続で最高位に到達できなかった少数派となっています。(※今週7位の曲の最高位はリース50周年の特需があった年のものであるため少数派には含めず)


7位右上矢印 (先週8位、最高位6位)
Jose Feliciano(ホセ・フェリシアーノ) – Feliz Navidad
ワンランクアップ。
スペイン語だけにしたかったが、アメリカでラジオのエアプレイを獲得するために英語も加えたというホセ・フェリシアーノのこの曲、今週もチャートポイントに占めるラジオの比率はクリスマス・ソングの中で最も高く、エアプレイ回数もクリスマス・ソングの中では “All I Want For Christmas Is You” に次いで2位となっています。


8位右上矢印 (先週9位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – Anti-Hero
ワンランクアップ。
“It’s me, hi”(私よ、ハーイ)というフックの歌詞がキャッチーなこの曲、今週もラジオを制したほかセールスの伸び率もトップとなっており、来週はこのフレーズが1位返り咲きの挨拶のように聞こえるかもしれません。
【解説・和訳】 Anti-Hero / テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20

9位アップ (先週11位、最高位9位)
Nat King Cole(ナット・キング・コール) – The Christmas Song (Merry Christmas To You)
2ランクアップでトップ10入り。
ナット・キング・コールは7曲目のトップ10。そしてアーティストとしてのトップ10復帰間隔は59年6ヶ月と1週間でロネッツの記録を上回る最長記録。もともと1945年に書かれた古典的なクリスマス・ソングでナット・キング・コールのヴァージョンで広く知られるようになったジャズっぽい曲。フックでは「何回もいろんな形で言うけども、メリー・クリスマス・トゥ・ユー」と歌われています。


10位右矢印 (先週10位、最高位1位)
Sam Smith(サム・スミス) & Kim Petras(キム・ペトラス) – Unholy
10位変わらず。
タイトルが否定の意味の “Un” で始まる曲としてはEMFの “Unbelievable”(1991年)、トニー・ブラクストンの “Un-Break My Heart”(1996年)、TLCの “Unpretty”(1999年)に次いで4曲目の1位獲得曲となったこの曲、テイラー・スウィフトやドレイク&21サヴェージのアルバムリリース週やクリスマスシーズンと被ったことはアンラッキーではあったものの、ラジオだけでなくストリーミングも引き続き堅調なため1位に返り咲く可能性も僅かながら残っていると思います。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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