ビルボード Hot 100(2022/12/10付) トップ10解説

 
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2022/12/10付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – Anti-Hero
セールスを制して6週目の1位。
一発目の音は印象的なドラムとそのループ、そして『歳を重ねても相変わらず賢くならない』という(ハッとさせられる?)歌い出しで「掴み」に成功しているこの曲、これでビルボード史上10曲目の初登場から6週(以上)連続で1位を獲得した曲となっています。
【解説・和訳】 Anti-Hero / テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20


2位右上矢印 (先週5位、最高位1位)
Mariah Carey(マライア・キャリー) – All I Want For Christmas Is You
ストリーミングを制して3ランクアップ。
僅差で今週の1位獲得はならず。『暖炉に靴下は吊さない。サンタはおもちゃで私を喜ばせることはできない』と歌われている脱消費主義でクリスマスの真の意義を考えさせてくれるこの曲、トップ10滞在はこれで22週目ですが、今シーズン中に “We Belong Together”(2005年、最高位1位、トップ10滞在23週)を抜いて自己最長となりそうです。
Mariah Carey(マライア・キャリー) – ヒット曲ベスト20


3位右上矢印 (先週6位、最高位2位)
Brenda Lee(ブレンダ・リー) – Rockin’ Around The Christmas Tree
こちらも3ランクアップ。
セールスとストリーミングの伸び率がトップだったものの僅差で1位には手が届かず。しかしながらトップ10の順位をもとにスコア化したブレンダ・リーのヒット曲ランキングでは1960年に1位を獲得した2曲(”I’m Sorry” と “I Want To Be Wanted”)を既に抜いて1位となっています。


4位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Sam Smith(サム・スミス) & Kim Petras(キム・ペトラス) – Unholy
今週もラジオは制したもののワンランクダウンでトップ3から陥落。
サム・スミスが『秘密の束縛から自分を解放することを歌った』と語っているこの曲、先週発表された2022年の年間チャートでは98位にランクインしています。


5位右上矢印 (先週9位、最高位3位)
Bobby Helms(ボビー・ヘルムズ) – Jingle Bell Rock
4ランクアップでトップ5入り。
歌詞に出てくる “Jingle around the clock”(※「24時間ずっとベルを鳴らす」の意味)というフレーズは1955年に8週1位を記録したビル・ヘイリーの “(We’re Gonna) Rock Around The Clock” を意識したものだというこの曲、16週目となったトップ10滞在週および45週目となったHot 100の滞在週および最高位からすると “All I Want For Christmas Is You”、”Rockin’ Around The Christmas Tree” に次ぐ第3のクリスマス・ソングの地位を確立したと言えるかもしれません。


6位右上矢印 (先週10位、最高位4位)
Burl Ives(バール・アイヴス) – A Holly Jolly Christmas
こちらも4ランクアップ。
今年の1月1日付で “Sleigh Ride” が初めてトップ10入りしたことにより、アーティストとしてのトップ10復帰間隔の最長記録をザ・ロネッツに奪われてしまったバール・アイヴスのこの曲、トップ10内の曲ではチャートポイントの伸び率が “Rockin’ Around The Christmas Tree” に次ぐ2位となっており、今シーズンは最高位更新の光明が差しています。


7位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Drake(ドレイク) & 21 Savatge(21サヴェージ) – Rich Flex
5ランクダウンでトップ5から陥落。
デビュー以来3週続2位をキープしたものの1位獲得は絶望的となったこの曲、パート1で21サヴェージが『ビッチにお前のドットは送るな、そうやって撃たれる。俺はバニッシュモードでDMする』とラップしていますが、この「ドット」とは地図上の点、「バニッシュモード」はインスタの消えるメッセージモードのことで、すなわち「居場所がバレる連絡をするな、撃たれるぞ」ということだと思います。


8位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Steve Lacy(スティーヴ・レイシー) – Bad Habit
4ランクダウンでこちらもトップ5から陥落。
フックで繰り返されている “I wish I knew you wanted me”(君が僕を求めていると知っていたなら)というフレーズが印象的なこの曲、先週発表された2022年の年間チャートでは28位にランクインしています。


9位アップ (先週19位、最高位5位)
Andy Williams(アンディ・ウィリアムス) – It’s The Most Wonderful Time Of The Year
10ランクアップで1シーズンぶりにトップ10復帰。
クリスマスの定番ソングで、1963年のリリースから55年の歳月を経て2018年に初めてトップ10入りした曲。昨シーズンは10位→7位→6位→8位というチャートアクションで最高位は更新できなかったものの4週トップ10に滞在。これで通算10週目のトップ10となっています。


10位アップ (先週23位、最高位7位)
Wham!(ワム!) – Last Christmas
13ランクアップでこちらも1シーズンぶりにトップ10復帰。
6年前のクリスマスに亡くなったジョージ・マイケルが書いて1984年にリリースされたクリスマスの失恋がテーマになっている曲。昨シーズンは9位→7位というチャートアクションで最高位を更新して2週トップ10に滞在。これで通算4週目のトップ10となっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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