ビルボード Hot 100(2021/03/27付) トップ10解説

 
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2021/03/27付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週6位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B) – Up
カーディ・Bは5曲目の1位。
主要チャート無冠ながらグラミーでのパフォーマンス効果もあって5ランクアップで1位獲得。カーディ・Bのヒット曲ランキングではこの曲が “Please Me”(2019年、最高位3位)を抜いて6位に上昇しています。
Cardi B(カーディ・B) – ヒット曲ベスト20(更新)


2位右上矢印 (先週4位、最高位2位)
Silk Sonic(シルク・ソニック) (Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) & Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)) – Leave The Door Open
2ランクアップで最高位更新。
グラミーでは1971年に放送開始された伝説の音楽番組「ソウル・トレイン」の演出を想起させるような懐かしくも新しいパフォーマンスを披露したシルク・ソニック。そのパフォーマンス効果もあった(ラジオの伸び率1位)もののチャートポイントは先週比約7%減となっており、他力での上昇となっています。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右上矢印 (先週5位、最高位1位)
Olivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ) – drivers license
こちらも2ランクアップ。
今週もラジオは制したもののチャートポイントは先週比約8%減で1位返り咲きならず。(1位、2位とは僅差)一発ヒットランキングでは今のところヴァーティカル・ホライズンの “Everything You Want”(2000年、最高位1位)など6曲を抜いて35位→29位に上昇しています。


4位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – What’s Next
今週もストリーミングは制したものの3ランクダウンで1週で1位陥落。
チャートポイントは先週比50%超減。現時点でストリーミング依存度が80%を超えており、何らかの起爆剤がなければ早々にトップ10から消えてしまうかもしれないこの曲、ドレイクのヒット曲ランキングでは “Take Care”(2012年、最高位7位)と “Fake Love”(2017年、最高位8位)の2曲を抜いて17位に上昇しています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


5位右上矢印 (先週7位、最高位4位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Save Your Tears
2ランクアップでトップ5復帰。
この曲のビデオでグラミーっぽいトロフィーを投げ捨てるシーンが改めて注目されているザ・ウィークエンド。グラミーで主要部門はおろか他の部門も含めてノミネートすらされなかったことへの抗議と捉えられていますが、先日、彼は今後開催されるグラミーをボイコットすると表明しています。(※グラミーはレーベルが申請しないとノミネートの候補にならないため、ウィークエンドは自分のレーベルに申請しないように指示を出したと報じられています)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20


6位右上矢印 (先週8位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
同じく2ランクアップ。
トップ10滞在は記録更新となる54週目。52週(1年)を超えた際に大きなニュースになっていますが、ザ・ウィークエンドはそのことについて「ファン(の応援)による結果だ。」とコメントしています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド


7位アップ (先週13位、最高位5位)
Dua Lipa(デュア・リパ) feat. DaBaby(ダベイビー) – Levitating
6ランクアップでトップ10圏内に再浮上。
グラミーではアルバム “Future Nostalgia” がベスト・ポップ・ヴォーカル・アルバムを受賞したデュア・リパ。そのグラミーでは “Don’t Start Now” とのメドレーでこの曲がダベイビーも交えてパフォーマンスされており、急上昇の主因となっています。


8位右上矢印 (先週10位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
2ランクアップ。
トップ10滞在はビルボード史上14曲目の29週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではホールジーの “Without Me”(2019年、最高位1位)を抜いて14位→13位に上昇しています。


9位右矢印 (先週9位、最高位2位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – 34+35
9位変わらず。
チャートポイントは先週比約8%減ながら今週もトップ10をキープしてこれで10週目。今年度のチャートポイントの合計(=現時点での2021年の年間チャート)では今のところ6位だと思われます。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20


10位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Drake(ドレイク) feat. Lil Baby(リル・ベイビー) – Wants and Needs
8ランクダウン。
チャートポイントは先週比約50%減。昨年、カニエ・ウェストが自分はクリスチャン顔だとコメントしたことを受けて(?)、ヴァース1では『俺も多分Yeezy(※カニエ・ウェストのこと)とリンクしている(※自分もクリスチャン顔)。イエス(キリスト)が必要だ。でもイエスは俺たちが自分の罪を告白し始めたらそれを信じないだろう』とラップされています。

現時点での来週(2021/04/03付)のトップ10予想
1位 (=) Up
2位 (New) Peaches / ジャスティン・ビーバー他
3位 (-1) Leave The Door Open
4位 (-1) drivers license
5位 (=) Save Your Tears
6位 (-2) What’s Next
7位 (-1) Blinding Lights
8位 (-1) Levitating
9位 (+) What You Know Bout Love
10位(-2) Mood

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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