ビルボード Hot 100(2020/08/15付) トップ10解説

 
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2020/08/15付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週7位、最高位1位)
Harry Styles(ハリー・スタイルズ) – Watermelon Sugar
ハリー・スタイルズは初の1位。
8月3日がナショナル・ウォーターメロン・デー(すいかの日)だったことことが大きく寄与&値下げ効果もあってセールスを制して急上昇。ハリーはワン・ダイレクション時代でもなし得なかった1位獲得となりましたが、来週はカーディ・B ft. ミーガン・ジー・スタリオンの “WAP” にその座を明け渡すと思われ、今年(12曲中)9曲目の1週のみのナンバーワン・ソングとなる公算が大きくなっています。


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
DaBaby(ダベイビー) feat. Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – ROCKSTAR
再度ストリーミングを制したものの2位変わらず。
おそらく今年一番の僅差でビルボード史上8曲目の複数回1位返り咲きとはならなかったこの曲、今年の年間チャートでは現時点で14位あたりまで上昇していると思われ、トップ10入りが視野に入ってきています。
【解説・和訳】 ROCKSTAR / ダベイビー ft. ロディ・リッチ


3位右矢印 (先週3位、最高位2位)
Jack Harlow(ジャック・ハーロウ) feat. DaBaby(ダベイビー), Tory Lanez(トリー・レーンズ) & Lil Wayne(リル・ウェイン) – WHATS POPPIN
変わらずトップ3をキープ。
ジャック・ハーロウにとっては初のトップ10ヒットとなったこの曲、今年の一発ヒットランキングではトーンズ・アンド・アイの “Dance Monkey” を抜き、ドジャ・キャットの “Say So” に次いで2位となっています。
Lil Wayne(リル・ウェイン) – ヒット曲ベスト20


4位右上矢印 (先週5位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
トップ10滞在25週目にしてワンランクアップ。
ラジオのチャートではグー・グー・ドールズの “Iris” と並び最長記録となる18週1位。8/30(日)に開催されるMTV Video Music Awardsでは最優秀ビデオ賞にノミネートされたこの曲、トップ5はこれでビルボード史上14曲目(12位タイ)の22週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではロス・デル・リオの “Macarena (bayside boys mix)”(1996年、最高位1位)と並んで27位→24位に上昇しています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α

5位右上矢印 (先週8位、最高位4位)
SAINt JHN(セント・ジョン) – Roses(Imanbek Remix)
3ランクアップでトップ5復帰。
トップ10はこれで10週目。イギリスをはじめヨーロッパでも大ヒットとなっているこの曲、有村泰志さんによるキャラクター「ブルーハムハム」とソニー・ミュージックがコラボしたアニメ動画「小さなビートメイカー」で使用されたこともあり、日本での認知度も少しは上がっているようです。

6位アップ (先週-位、最高位6位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – my future
ビリー・アイリッシュは3曲目のトップ10。
セルフ・ケア・ソングで自分の成長と未来について歌っているポジティブな曲。フックでは『自分の未来に恋してる。彼女(未来の自分)に会うのが待ちきれない』と歌われています。


7位右上矢印 (先週10位、最高位7位)
Jawsh(ジョシュ685) × Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – Savage Love (Laxed – Siren Beat)
3ランクアップで最高位更新。
もともとのタイトルはリラックスした気分になれるという理由で “Laxed”(ゆるい)にしたというジョシュ685のこの曲、ジェイソン・デルーロは勝手にレコーディングしたことについて、『(コロナ禍において)サンプリングの許諾を得るための最速の方法だった』(連絡先がわからない相手からすぐにクレームが来るから?)と明かしています。


8位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – cardigan
7ランクダウンで1週で1位陥落。
ハリー・スタイルズの曲に1位を取って代わられたハリー・スタイルズのことを歌った(と思われる)この曲、1位からの陥落幅としてはビルボード史上18位タイ(シーズナル・ソング=マライア・キャリーの “All I Want for Christmas Is You” を除く)となっています。ちなみに、1位から最も大きくランクダウンしたのは今年初登場で1位を獲得したシックスナイン&ニッキー・ミナージュの “TROLLZ” で33ランクダウン。
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20


9位アップ (先週12位、最高位9位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) & Young Thug(ヤング・サグ) – Go Crazy
3ランクアップでトップ10復帰&最高位更新。
クリス・ブラウンのヒット曲ランキングでは “Don’t Wake Me Up”(2012年、最高位10位)、”Say Goodbye”(2006年、最高位10位)を抜いて12位に上昇しています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20(更新)


10位アップ (先週11位、最高位8位)
Lil Mosey(リル・モジー) – Blueberry Faygo
4週ぶりにトップ10復帰。
この曲で自身の “My, My, My”(1990年、最高位10位)がサンプリングされていることについて『嬉しい。昔にやった仕事から今の世代の人がインスパイアされたり学んだりしてるんだから』とコメントしたジョニー・ギル。ただ、一番嬉しかったのはソングライターとしてクレジットされたこと(印税が入ること)かもしれません。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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