ビルボード Hot 100(2020/05/02付) トップ10解説

 
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2020/05/02付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
セールスとラジオの2冠で4週目の1位。
ポケモンのアニメでは「スター」として登場している一方で、”Heartless”(2019年、最高位1位)の続編となっているこの曲のビデオでは人間の内面に隠された狂気を表現し、バットマンの敵対者「ジョーカー」を彷彿とさせるヒールを演じているザ・ウィークエンド。これで1位獲得週のトータルは15週となり、アリアナ・グランデ、フィル・コリンズ、ブランディ、ポーラ・アブドゥルと並んで58位タイとなっています。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α(更新)


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – Toosie Slide
今週もストリーミングを制して2位をキープ。
マインドレスでキャッチーなフック、TikTokでのダンス・チャレンジ、ステイホーム向けなど、今のチャートにおけるヒットの要因が多数含まれているこの曲、しかしながら、フォーブス誌では「今まではドレイクの音楽がトレンドを作っていたものの、今回の曲は既にあるダンス・チャレンジのトレンドに乗っかったものであり、彼はトレンドセッターからトレンドフォロワーに成り下がった」と評されています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – The Box
3位変わらず。
これでトップ3はビルボード史上16曲目(10位タイ)となる17週。そして、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではブラック・アイド・ピーズの “Boom Boom Pow”(2009年、最高位1位)、カニエ・ウエスト ft. ジェイミー・フォックスの “Gold Digger”(2005年、最高位1位)など11曲を一気に抜いて70位→59位に上昇しています。
【解説・和訳】 The Box / ロディ・リッチ


4位右矢印 (先週4位、最高位2位)
Dua Lipa(デュア・リパ) – Don’t Start Now
こちらも変わらず。
オレンジ・ヘアーにして恋人と一緒に部屋にこもっているというデュア・リパのこの曲、『姿を現さないで』というフックの歌詞が外出自粛要請にピッタリということに加えて、『(生活が)180度変わった、クレイジーね』という冒頭の歌詞も今の状況を言い表しているとして主にラジオで多く取り上げられているようです。


5位右矢印 (先週5位、最高位5位)
Doja Cat(ドジャ・キャット) – Say So
今週も最高位をキープ。
エロいことしかツイートしないからか、ほとんどのアーティストをフォローしているビルボードからフォローされていないドジャ・キャット。彼女はこの曲について「あなたがどこか出かけて誰かを見つめても彼らはアプローチして来ない。でも見つめ合うとお互いにそこに何かあるって感じになる。そういうことを歌っているの」とまじめに説明しています。


6位右上矢印 (先週7位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
ここに来てまたワンランクアップ。
ついにトップ10滞在が34週となり新記録達成。しかもデビューから34週連続というおまけ付き。エド・シーランの “Shape Of You”(2017年、最高位1位)がリアン・ライムスの “How Do I Live”(1997年、最高位2位)の32週を約20年ぶりに上回った時、この記録はまた深い眠りに入ると思いましたが、それからわずか3年で記録更新となっています。
【解説・和訳】 Circles / ポスト・マローン


7位右下矢印 (先週6位、最高位6位)
Harry Styles(ハリー・スタイルズ) – Adore You
ワンランクダウン。
新型コロナの影響で滞在先のアメリカからイギリスに戻れていないというハリー・スタイルズのこの曲、ハリーがリゾの “Juice” をカヴァーしたことのお返し(?)としてリゾがカヴァーしたこともヒットの一因になったようです。


8位右上矢印 (先週9位、最高位8位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) & Quavo(クエヴォ) – Intentions
ワンランクアップ。
最高位8位ながら9週目のトップ10。これは今のところ(最高位を更新しなければ)ブラック・アイド・ピーズの “Where Is The Love?”(2003年、最高位8位)、ブルース・トラベラーの “Run-Around”(1995年、最高位8位)と並び2位タイ(史上4曲目)。またジャスティン・ビーバーは年間最多トップ10滞在週争いではポスト・マローン、ロディ・リッチ、ドレイクと並んで引き続きトップに立っています。(現在、年間18週滞在)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20

9位アップ (先週-位、最高位9位)
DaBaby(ダベイビー) feat. Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – ROCKSTAR
ダベイビー、ロディ・リッチともに2曲目のトップ10。
ギャングスターとロックスターのライフスタイルをラップしている曲。ダベイビーはこの曲の中で、『彼女(母親)は知っている、いつも末っ子がお金を稼いでくれることを。彼女は知っている、息子が(私のために)盗んできてくれることを。』とラップしており、母親に期待されたベイビーだということが自分のアーティスト名の由来になっていることを明かしています。


10位右下矢印 (先週8位、最高位2位)
Future(フューチャー) feat. Drake(ドレイク) – Life Is Good
2ランクダウン。
トップ10滞在はこれで15週目。1位獲得は逃したもののデビューから8週連続2位という記録を作ったこの曲、にも関わらず現時点での年間チャート予想は10位で、最終的にトップ10に残るのはかなり厳しいと思われます。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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