ビルボード Hot 100(2020/01/11付) トップ10解説

 
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2020/01/11付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週5位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
ラジオを制して5週ぶりに1位復帰。
毎年恒例になっているタイムズスクエアでの年越しカウントダウンイベントでパフォーマンスされたこの曲、トップ10滞在18週目(以上)にして1位に返り咲いたのはチャビー・チェッカーの “The Twist” 以来、ビルボード史上2曲目となっています。
【解説・和訳】 Circles / ポスト・マローン


2位右上矢印 (先週9位、最高位2位)
Maroon 5(マルーン5) – Memories
セールスを制して7ランクアップで最高位更新。
急上昇の要因はクリスマス・ソングがメルトダウンした(溶け堕ちた)こととiTunesでの値下げで、ディーン・マーティンの “Memories Are Made Of This”(1956年)、PMドーンの “Set Adrift On Memory Bliss”(1991年)に次いでタイトルに “Memories”(または “Memory”)が付く3曲目の1位となる可能性も急上昇しています。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20

3位アップ (先週13位、最高位3位)
Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – The Box
ロディ・リッチは初のトップ10。
ストリーミングを制していきなりトップ3入り。ストリートギャング・ライフとセックス・ライフがラップされている曲で、タイトルの “The Box” とはスラングで女性器のこと。フックでは『俺はただボックスを舐めるだけ』『ボックスにスティックを入れる必要があったんだ』などとラップされています。


4位右上矢印 (先週8位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
4ランクアップでトップ5復帰。
イギリスでは2019年のベスト・セラー・アーティストになったルイス・キャパルディのこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではオーミの “Cheerleader”(2015年、最高位1位)と並んで13位→8位に上昇、トップ10入りしています。
【解説・和訳】 Someone You Loved / ルイス・キャパルディ


5位右上矢印 (先週6位、最高位4位)
Arizona Zervas(アリゾナ・ザーヴァス) – Roxanne
ワンランクアップでこちらもトップ5復帰。
実質的にはダウンで勢いにブレーキがかかっているこの曲、ヴァース2では『L.A.ではノー・ブレーキ』、『海岸で(車を走らせて)ノブへ一直線』(ノブ:世界中に展開している松久信幸氏の日本食レストラン)と韻を踏んでラップされています。


6位右上矢印 (先週10位、最高位3位)
Lizzo(リゾ) – Good As Hell
4ランクアップ。
アリアナ・グランデをフィーチャーしたリミックス版の発売、人気TV番組「サタデー・ナイト・ライブ」でのパフォーマンス、自分のルーツであるマーチング・バンドへのオマージュになっている新しいビデオのリリース、iTunesでの値下げと攻勢をかけているリゾのこの曲、年末にはラスベガスのナイトクラブでパフォーマンスされています。


7位アップ (先週14位、最高位7位)
Tones And I(トーンズ・アンド・アイ) – Dance Monkey
トップ10復帰で最高位更新。
UKチャートでは女性アーティストとして歴代最長となる11週1位を獲得したこの曲、フックでは『踊って見せて、踊って見せて、踊って見せて。そういうの見たことないの』と歌われていますが、これはYouTube、Twitter、LINEなど何でも無料で利用できることに慣れすぎている(だから簡単にタダで人に頼むようになった)世の中に一石を投じているという見方もあり、社会派ソングなのかもしれません。

8位アップ (先週38位、最高位1位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – HIGHEST IN THE ROOM
30ランクアップで10週ぶりにトップ10復帰。
急上昇の主因は、リル・ベイビーとフラメンコ・プリンセスと称され全世界から注目を集めているスペインのシンガーソングライター、ロザリアをフィーチャーしたリミックス版のリリース効果。


9位アップ (先週17位、最高位4位)
Dan + Shay(ダン+シェイ) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – 10,000 Hours
8ランクアップでこちらもトップ10復帰。
「ウエディング・ソングのプレイリストに必ず収録されるべき曲」と言われているこの曲、日本でも結婚式場のクチコミサイトを運営する会社により「#キミとの1万時間」キャンペーン(既に終了)が行われるなどしており、認知度は上がっているようです。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


10位アップ (先週18位、最高位1位)
Selena Gomez(セレーナ・ゴメス) – Lose You To Love Me
同じく8ランクアップでトップ10復帰。
“Issues”(2017年、最高位11位)のヒットで知られるジュリア・マイケルズらとセレーナの共作になっているこの曲、ジャスティン・ビーバー(の “10,000 Hours”)とシンクロするように仲良くトップ10から陥落して同時復帰しています。

なお、マライア・キャリーの “All I Want For Christmas Is You” は1位からHot 100圏外に消えたビルボード史上初の曲となっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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