ビルボード Hot 100(2019/07/13付) トップ10解説

 
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2019/07/13付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) feat. Billy Ray Cyrus(ビリー・レイ・サイラス) – Old Town Road
今週もセールスとストリーミングを制して14週目の1位。
14週1位はビルボード史上10曲目。今年の年間1位はほぼ手中に収めていますが、マライア・キャリー&ボーイズ・II・メンの “One Sweet Day” とルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキー ft. ジャスティン・ビーバーの “Despacito” が持つ16週1位の記録も視野に入ってきており、更新できるかどうかに注目が集まります。(現時点での2位との差は100対53。15週目の1位もほぼ確実)また、リル・ナズ・Xは先日ゲイであることをカミングアウトしており、新たな支持層を得たという見方もあるようです。
【解説・和訳】 Old Town Road / リル・ナズ・X ft. ビリー・レイ・サイラス


2位右上矢印 (先週3位、最高位2位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – bad guy
ワンランクアップで最高位復帰。
今年の上半期アルバム・チャートで2位となった “When We All Fall Asleep, Where Do We Go?” に収録されているこの曲、冒頭では『白いシャツが私の鼻血で赤く染まる』と歌われていますが、これは自分の中で起こっている変化(純粋さが失われてワルになるという内面の変化)のメタファーのような気がします。


3位右上矢印 (先週4位、最高位3位)
Khalid(カリード) – Talk
今週もラジオを制してトップ3復帰。
トップ10滞在はこれで10週目。ワンワード・アーティストのワンワード・タイトルの曲でトップ10滞在週2桁はデザイナーの “Panda”(2016年、最高位1位)以来、38曲目となっています。ちなみに、その中でのトップ10滞在最長記録はロードの “Royals”(2013年、最高位1位)で23週。


4位右上矢印 (先週5位、最高位2位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – I Don’t Care
こちらもワンランクアップ。
ジャスティンとは4回目のコラボ(アーティスト名が二人併記されてのコラボは初)となったエド・シーラン。彼はこの曲について、もともとはブルーノ・マーズを加えてクリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア&ピンクの “Lady Marmalade”(2001年、最高位1位)のような男性版の豪華なコラボ曲にしたかったと明かしています。
Ed Sheeran(エド・シーラン) – ヒット曲ベスト10
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


5位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) & Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Senorita
3ランクダウン。
先日、手をつないでデート(?)している様子がパパラッチされたショーンとカミラのこの曲、「サファイアの月の光」や「テキーラの日の出」など比喩的で情景的な表現がムーディーな雰囲気の演出に一役買っていますが、「想像上」ではなく「実在」のロマンスが歌われているのだとしたら、そのことが(ムーディーな雰囲気を作り出している)一番の要因かもしれません。

6位アップ (先週11位、最高位6位)
Lizzo(リゾ) – Truth Hurts
リゾは初のトップ10。
“BET Awards” でのパフォーマンス効果もあって急上昇。プリンスが生前にその才能を認めたと言われているリゾが捨てた元カレに向けた曲で、フックでは『新しい男はミネソタ・バイキングス(の選手)。真実は傷つける。もっとエキサイティングなことが必要だったの』と歌われています。


7位右下矢印 (先週6位、最高位1位)
Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ) – Sucker
ワンランクダウン。
今年の上半期セールス・チャートでは7位に入ったこの曲、これでトップ10滞在は18週目となり、初登場で1位を獲得した曲としては(全34曲中)アデルの “Hello” と並び6位タイとなっています。
【解説・和訳】 Sucker / ジョナス・ブラザーズ


8位アップ (先週12位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) & Swae Lee(スワエ・リー) – Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)
4ランクアップでトップ10復帰。
映画「スパイダーマン: スパイダーバース」がNetflixに追加されたことで急上昇。トップ10滞在はこれでビルボード史上10曲目となる29週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではチャビー・チェッカーの “The Twist”(1960年、最高位1位)、エド・シーラン&ビヨンセの “Perfect”(2017年、最高位1位)と並び16位→14位に上昇しています。


9位右矢印 (先週9位、最高位9位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) feat. Drake(ドレイク) – No Guidance
今週も最高位をキープ。
リードアクトとしてのクリス・ブラウンにとっては “Loyal”(2014年、最高位9位)以来、5年ぶりのトップ10ヒットとなったこの曲、オフィシャル・ビデオはまだありませんが、リリースされればもう少し上が狙えるかもしれません。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20


10位右下矢印 (先週7位、最高位7位)
DaBaby(ダベイビー) – Suge
3ランクダウンながら今週もトップ10はキープ。
歌詞、ビデオともにひき逃げ死亡事故を起こして服役中のシュグ・ナイトをネタにしているこの曲、やや不謹慎な感じもしますが、一方では「真剣にふざけている」という評価もあるようです。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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