ビルボード Hot 100(2019/06/22付) トップ10解説

 
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2019/06/22付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) feat. Billy Ray Cyrus(ビリー・レイ・サイラス) – Old Town Road
今週も圧倒的な強さでセールスとストリーミングを制して11週目の1位。
父の日には娘のノア・サイラス(女優、マイリー・サイラスの妹)からスティーヴィー・ワンダーの “Superstition”(1973年、最高位1位)をプレゼント(YouTubeのリンク?)され、喜びのツイートをしているビリー・レイ・サイラス。そのビリーが担当しているヴァース3では『帽子を脱いで、町を出て、ロックスターのような暮らしをする。新品のギターに多くの金を使う』と歌われています。(カウボーイ・ハットはいまだに被っているものの、田舎から都会に移り住み、ギターは左利き用に直してもらうため余計にお金がかかっているのは事実)


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – bad guy
変わらず最高位をキープ。
ダメージを負ってコーナーに戻ってきたボクサーのようにインビザライン(マウスピース型の矯正装置)を外すところから始まり、続いて鼻血のシーンに変わるこの曲のビデオ、今週も再生回数は2000万回を超えており好調の下支えとなっています。


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
Khalid(カリード) – Talk
ラジオを制してこちらも最高位をキープ。
Spotifyでは7億回以上ストリーミングされている曲が5曲あるというカリード。ストリーミングも好調(先週は最高位更新で6位)なこの曲も加われば、ドレイク、ポスト・マローン、エド・シーランの6曲と並び、2位タイになるそうです。(1位はジャスティン・ビーバーの8曲)


4位右上矢印 (先週5位、最高位1位)
Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ) – Sucker
ワンランクアップ。
シングルに続き、アルバム・チャートでも初登場1位となった “Happiness Begins” のリリース効果もあって2度目の再上昇。ビデオに各自の妻も出演させ、家族の絆を印象付けているジョナス・ブラザーズ。そのビデオには “Sucker for Sucker”(Suckerに夢中)というコメントも付いており、再生回数は自己最多を大きく更新する1億5000万回を突破しています。
【解説・和訳】 Sucker / ジョナス・ブラザーズ


5位右下矢印 (先週4位、最高位2位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – I Don’t Care
ワンランクダウンながらトップ5はキープ。
タイトルに “I Don’t” が付く曲としては、大物同士のコラボで最高位も同じという共通点もあるゼイン&テイラー・スウィフトの “I Don’t Wanna Live Forever”(2016年、最高位2位)以来のトップ10ヒットとなったこの曲、ジャスティン・ビーバーのヒット曲ランキングでは “Beauty And A Beat”(2013年、最高位5位)を抜いてトップ10にランクインしています。
Ed Sheeran(エド・シーラン) – ヒット曲ベスト10
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)


6位右矢印 (先週6位、最高位2位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Wow.
6位変わらず。
これで1位を獲得していない曲としてはビルボード史上14曲目のトップ10滞在22週。今年の年間チャートではトップ10入り当確と言っていいかもしれません。


7位右矢印 (先週7位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) & Swae Lee(スワエ・リー) – Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)
7位変わらず。
トップ10滞在はブルーノ・マーズの “That’s What I Like”(2017年、最高位1位)と並んで10位タイの28週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではアッシャー ft. リル・ジョン&リュダクリスの “Yeah!”(2004年、最高位1位)、ゴティエ ft. キンブラの “Somebody That I Used To Know”(2012年、最高位1位)の2曲の年間ナンバーワン・ソングと並び20位→16位に上昇しています。


8位右矢印 (先週8位、最高位8位)
DaBaby(ダベイビー) – Suge
こちらも変わらずで最高位をキープ。
ビデオでは故シュグ・ナイトのひき逃げ事件を揶揄していると思われるダベイビー。ヴァース2では『俺が二人を相手してる間にお前は自分の女とやりな。二人ともボビーとホイットニーみたいにハイだぜ』とラップされており、(元)夫婦そろってドラッグをやっていたボビー・ブラウンと故ホイットニー・ヒューストンがディスられています。

9位アップ (先週-位、最高位9位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) feat. Drake(ドレイク) – No Guidance
クリス・ブラウンは15曲目、ドレイクは34曲目(3位タイ)となるトップ10。
リアーナをめぐる長年の確執から一転してコラボしたクリスとドレイクが「高くつく」女性にアプローチする曲で、ヴァース1では “Flew the coop at 17, no guidance”(17歳で家を出た。道しるべはない)と歌われており、17歳で家(バルバドス)を出てレーベルと契約したリアーナを想起させるような内容になっています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20(更新)


10位右下矢印 (先週9位、最高位7位)
Sam Smith(サム・スミス) & Normani(ノーマニ) – Dancing With A Stranger
ワンランクダウンながらトップ10はキープ。
7位の壁を破れず、トップ10内では一度もランクアップしていない『なんてことをしてくれたんだ』というこの曲、来週はトップ10からお別れかもしれません。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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