ビルボード Hot 100(2019/05/25付) トップ10解説

 
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2019/05/25付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) feat. Billy Ray Cyrus(ビリー・レイ・サイラス) – Old Town Road
ストリーミングを制して7週目の1位。
ビデオがリリースされて来週の1位もほぼ確実となっているこの曲、20歳の新人ラッパーと57歳のカントリー・スターの共演となっていますが、この異色のコラボのきっかけは、オリジナル版がカントリー・チャートから外された際に(同様の経験をしている)ビリー・レイ・サイラスから送られた『お前は何か凄いことをやってるってことだ。アウトローだけが追放される。同志を歓迎だ!』というエールだったようです。

2位アップ (先週-位、最高位2位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – I Don’t Care
エド・シーランは7曲目、ジャスティン・ビーバーは15曲目のトップ10。
セールスを制して2位初登場。スーツもネクタイも嫌いだしパーティは苦手、というアンチ・パーティ・ソング。フックでは『君と一緒なら何も気にしない。嫌なことはすべて消えてなくなる』と歌われています。
Ed Sheeran(エド・シーラン) – ヒット曲ベスト10(更新)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右上矢印 (先週4位、最高位1位)
Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ) – Sucker
ワンランクアップでトップ3復帰。
ビルボード・ミュージック・アワード、サタデー・ナイト・ライブと2週続けて行われたパフォーマンスも好調キープの一因と思われるこの曲、来月(15日)は復活するコメディ番組 “All That” のエピソード1でパフォーマンスされることが決まっています。

4位右上矢印 (先週9位、最高位4位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – bad guy
5ランクアップでトップ5入り。
「ジミー・キンメル・ライブ!」でのパフォーマンス効果もあって大きく上昇したこの曲、先週は人気TV番組「エレン・デジェネレス・ショー」で放送されたメリッサ・マッカーシー(女優、コメディアン)によるパロディ・ビデオが大きな話題になっています。


5位右上矢印 (先週6位、最高位2位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Wow.
ワンランクアップでトップ5復帰。
トップ10内で1位以外すべての順位にランクイン(ビルボード史上12曲目)しているこの曲、トップ10滞在はこれで18週目となり、1位を獲得していない曲としてはトゥエンティ・ワン・パイロッツの “Heathens”、イマジン・ドラゴンズの “Thunder” など19曲と並んでいます。

トップ10内で1位以外すべての順位にランクインした曲(全12曲)
“Freak Like Me” / アディナ・ハワード(1995年)
“Nobody Knows” / トニー・リッチ・プロジェクト(1996年)
“It’s All Coming Back To Me Now” / セリーヌ・ディオン(1996年)
“Let Me Blow Ya Mind” / イヴ ft. グウェン・ステファニー(2001年)
“You Belong With Me” / テイラー・スウィフト(2009年)
“Counting Stars” / ワンリパブリック(2014年)
“Thinking Out Loud” / エド・シーラン(2015年)
“Sugar” / マルーン5(2015年)
“Trap Queen” / フェティ・ワップ(2015年)
“Lucid Dreams” / ジュース・ワールド(2018年)
“Happier” / マシュメロ&バスティル(2019年)
“Wow.” / ポスト・マローン(2019年)



6位右上矢印 (先週7位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) & Swae Lee(スワエ・リー) – Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)
同じくワンランクアップ。
トップ10滞在はこれでビルボード史上30曲目の24週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではエイス・オブ・ベイスの “The Sign”(1994年、最高位1位)と並び41位→31位に上昇しています。


7位アップ (先週11位、最高位7位)
Sam Smith(サム・スミス) & Normani(ノーマニ) – Dancing With A Stranger
今週もラジオを制して4ランクアップでトップ10&最高位復帰。
2016年の “MTV Video Music Awards” ではタイ・ダラー・サインをフィーチャーした “Work From Home” でベスト・コラボを受賞している元フィフス・ハーモニーのノーマニ。この曲はそれに勝るとも劣らず、彼女の艶やかな低音とサム・スミスの美しい高音がお互いを引き立て合っている良いコラボだと思います。


8位右下矢印 (先週3位、最高位2位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) feat. Brendon Urie(ブレンドン・ユーリー) – ME!
5ランクダウンでトップ3&トップ5から陥落。
この曲のリリース直後に “Spelling Bee Champion”(単語のスペルの正確さを競う大会の優勝者)のTシャツを着ている写真をリツイートしているテイラー・スウィフト。この曲のブリッジでは『ヘイ、子供たち!スペリングは楽しいよ。”team” の中に “I” はないけど “me” はあるの』と歌われています。ちなみにテイラーはこのTシャツについて、購入したものだということを認めています。
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20(更新)


9位アップ (先週12位、最高位8位)
Khalid(カリード) – Talk
3ランクアップでトップ10復帰。
某評論家曰く「水物の男女関係という海を航行する曲」というこの曲、カリード自身は『男女関係がハネムーン・ステージになる曲』と説明しています。


10位右下矢印 (先週8位、最高位1位)
Halsey(ホールジー) – Without Me
2ランクダウンながら今週もトップ10をキープ。
これでトップ10内ですべての順位にランクイン。トップ10滞在はビルボード史上9曲目の29週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではポスト・マローン ft. 21サヴェージの “rockstar”(2017年、最高位1位)を抜いて単独10位となっています。

トップ10内ですべての順位にランクインした曲(全6曲)
“Truly Madly Deeply” / サヴェージ・ガーデン(1998年)
“Buy U A Drank (Shawty Snappin’)” / T-ペイン ft. ヤング・ジョック(2007年)
“Down” / ジェイ・ショーン ft. リル・ウェイン(2009年)
“Love Yourself” / ジャスティン・ビーバー(2016年)
“SICKO MODE” / トラヴィス・スコット(2018年)
“Without Me” / ホールジー(2019年)


以上、上半期最後(ビルボードの集計年度は12月~11月)のトップ10紹介でした。

 
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