ビルボード Hot 100(2019/04/20付) トップ10解説

 
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2019/04/20付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) feat. Billy Ray Cyrus(ビリー・レイ・サイラス) – Old Town Road
圧倒的な強さで2週目の1位。
ビリー・レイ・サイラス(マイリー・サイラスの父)をフィーチャーしたリミックス版のリリース効果で “Wrecking Ball”(マイリーのNo.1ソング。「巨大な鉄球」の意味)のようにチャートに大きな衝撃を与えたこの曲、週間ストリーミング数はドレイクの “In My Feelings” が保持していた記録を更新、さらに週間セールスでもドレイクの “God’s Plan” にあと一歩と迫る12万4,000ダウンロードを記録しています。また、カントリーのチャートから外されたことが話題(論争?)になっていますが、歌詞的には『旧市街まで馬を出す。田舎道を行けるところまで行く』というカントリーなものになっています。


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) & Swae Lee(スワエ・リー) – Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)
2位変わらず。
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の週間興行収入がトップ10圏外に落ちて2か月以上経つものの、それとは関係なく好調を維持しているこの曲、トップ10滞在はこれで19週目で、1週しか1位を獲得していない曲としてはヴァーティカル・ホライズンの “Everything You Want”(2000年)、ザ・ウィークエンド ft. ダフト・パンクの “スターボーイ”(2017年)と並んで10位タイとなっています。


3位右上矢印 (先週4位、最高位2位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Wow.
ワンランクアップでトップ3復帰。
ヴァース2では『”Stoney”(※デビューアルバム)を出す前までは見向きもしなかったヤツらが、今ではいつも “Congratulations「おめでとう」”(※同アルバムからのリード・シングル)と言いやがる』と歌われているこの曲、クリスマスにリリースされた当時はこれだけのヒットになると思っていませんでしたが、今年の年間チャートでは上位に食い込むかもしれません。(現時点のチャートポイント合計ではトップ10に入っていると思います)


4位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – 7 rings
今週もラジオは制したもののワンランクダウンでトップ3から陥落。
コーチェラ(世界最大級のフェス)最終日の14日にヘッドライナーとして登場したアリアナ。会場には7つの指輪をかたどった巨大なオブジェが設置されていたものの、この曲がパフォーマンスされることはなかったようです。(JT不在のイン・シンク、ニッキー・ミナージュ、ディディとの共演を含む10数曲がパフォーマンスされています)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20


5位右矢印 (先週5位、最高位1位)
Halsey(ホールジー) – Without Me
変わらずトップ5をキープ。
先日は原宿で花見を楽しんでいた(?)ホールジーのこの曲、トップ10滞在はこれでビルボード史上29曲目の24週、トップ5滞在は同11曲目の22週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではトラヴィス・スコットの “SICKO MODE”(2018年、最高位1位)とボーイズ・II・メンの “I’ll Make Love To You”(1994年、最高位1位)を抜いて21位→19位に上昇しています。


6位右上矢印 (先週8位、最高位1位)
Jonas Brothers(ジョナス・ブラザーズ) – Sucker
2ランクアップ。
ボーイ・バンドとしては B2K の “Bump, Bump Bump”(R.ケリー作の曲で、彼自身の1位獲得曲である “Bump N’ Grind” の「兄弟」ソング)以来、約16年ぶりのナンバーワン・ソングとなったこの曲、ヴァース1の冒頭では “birds of a feather flock together”(同じ羽毛の鳥は相寄る=類は友を呼ぶ)ということわざを引き合いに出して『「類は友を呼ぶ」以上の意味で俺たちは一緒になる(再結成する)』と歌われています。


7位右下矢印 (先週6位、最高位3位)
Cardi B(カーディ・B) & Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – Please Me
ワンランクダウン。
R&B/ヒップホップおよびリズミックのチャートでは1位を獲得しているこの曲、日本のチャート(ビルボードのJapan Hot 100)では最高位32位を記録していますが、ブルーノとカーディ・Bが共演した前作の “Finesse”(同チャートで最高位17位)ほどのヒットにはなっていないようです。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – ヒット曲ベスト20

8位アップ (先週16位、最高位8位)
Khalid(カリード) – Better
カリードは4曲目のトップ10。
自分たちの関係を他人には「ただの友達」と言ってる彼女の肩に手を回して「こんなに気分がベターになることはないでしょ?」(だからお互いに惹かれあってるってことでしょ?)と歌われている曲で、カリードのシルキー・ヴォーカルが耳に心地よいR&B。


9位右上矢印 (先週10位、最高位4位)
J. Cole(J・コール) – MIDDLE CHILD
ワンランクアップ。
先日、射殺されたニプシー・ハッスルと共演予定だったというJ・コール。先週はドレイクのツアーにサプライズ・ゲストとして参加し、この曲をパフォーマンスしています。


10位右下矢印 (先週9位、最高位2位)
Marshmello(マシュメロ) feat. Bastille(バスティル) – Happier
ワンランクダウンながら今週もトップ10をキープ。
トップ10滞在はこれでビルボード史上11曲目の27週。そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではアッシャー&アリシア・キーズの “My Boo”(2004年、最高位1位)、フェティ・ワップの “Trap Queen”(2015年、最高位2位)と並び92位→90位に上昇しています。

来週はBTS(防弾少年団) ft. ホールジーの “Boy With Luv” がトップ10入りする可能性が高いようです。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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