ビルボード Hot 100(2019/02/02付) トップ10解説

 
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2019/02/02付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位アップ (先週-位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – 7 rings
アリアナ・グランデは12曲目のトップ10で2曲目の1位獲得。
セールスとストリーミングを制し、”thank u, next” に続いてビルボード史上33曲目の初登場1位となったこの曲は、アリアナが婚約解消後、自分と6人のBFF(Best Friend Forever:永遠の親友)のためにおそろいの指輪を買ったというエピソードがもとになっているそうで、ヴァース2では『お金で問題は解決しないっていう人は解決できるほどのお金を持っていない人』、ヴァース3では『ブラックカードが私の名刺』などと歌われており、ラッパーのような歌詞になっています。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト10(更新)


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Halsey(ホールジー) – Without Me
2度目の1位陥落。
水没している頭蓋骨にオレンジの蝶がとまっているカヴァー・アートはその時の深層心理らしく、失恋では相当落ち込んだというホールジー。ただ、現在はほぼ立ち直っているようで、この曲が1位を獲得した際には『とても寂しい時に生まれた曲なんだけど、その曲のおかげで多くの人に自分が愛されていると実感している』とコメントしています。


3位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) & Swae Lee(スワエ・リー) – Sunflower (Spider-Man: Into the Spider-Verse)
こちらもワンランクダウン。
レイ・シュリマーのスワエ・リーにとっては、元インシンクのジャスティン・ティンバーレイク以来、グループとソロの両方で1位獲得となったこの曲、スパイダーマン関連の曲としてはニッケルバックのチャド・クルーガーの “Hero”(2002年、最高位3位)以来のヒットとなっています。


4位右上矢印 (先週5位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – thank u, next
ワンランクアップ。
再上昇ながら勢いは “7 rings” にバトンタッチしていて衰えているこの曲。ただ、アリアナの5枚目のアルバム “thank u, next” の発売が来月8日に迫っており、そのタイミングでもう一度息を吹き返すかもしれません。
【解説・和訳】 thank u, next / アリアナ・グランデ


5位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – SICKO MODE
2ランクダウンでトップ3から再び陥落。
これで10位以外はトップ10すべての順位を経験したことになるこの曲、トップ10滞在はビルボード史上21曲目となる25週となり、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではタッグ・チームの “Whoomp! (There It Is)”(1993年、最高位2位)、ブランディ&モニカの “The Boy Is Mine”(1998年、最高位1位)と並んで54位に上昇しています。
【解説・和訳】 SICKO MODE / トラヴィス・スコット

※今週のトップ5は、2017/07/01付のチャート以来、すべて1位獲得曲となっています。


6位右下矢印 (先週4位、最高位4位)
Panic! At The Disco(パニック・アット・ザ・ディスコ) – High Hopes
今週もラジオは制したものの2ランクダウンでトップ5から陥落。
先週記録した4位が最終的な最高位となりそうなこの曲、ブリッジでは『全て終わったと言うけれど 彼らは僕のベストを見ていない』と歌われています。
【解説・和訳】 High Hopes / パニック・アット・ザ・ディスコ


7位右下矢印 (先週6位、最高位3位)
Marshmello(マシュメロ) feat. Bastille(バスティル) – Happier
ワンランクダウン。
Twitterのプロフィールには「ポジティブであれ」「ハッピーであれ」「マシュメロを食べないで」と記載しているマシュメロのこの曲、先週、スヌープ・ドッグをフィーチャーしたレイクという女性アーティストがカヴァー・バージョンをリリースしていますが、特に大きな話題にはなっていないようです。


8位右上矢印 (先週9位、最高位8位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Wow.
ワンランクアップで最高位更新。
自分が成功すると思っていなかった人たちが今の自分を見て「ワオ」と驚いていることに心地よさを感じてポスト・マローン自身が書いた曲。自らの成功を祝っていますが、2:29という短いお祝いとなっています。


9位右下矢印 (先週7位、最高位1位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
2ランクダウンながら今週もトップ10をキープ。
これでトップ10滞在はマーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズの “Uptown Funk!”(2015年、最高位1位)と並び、ビルボード史上5曲目の31週となっています。
【解説・和訳】 Girls Like You / マルーン5 feat. カーディ・B
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20


10位右下矢印 (先週8位、最高位4位)
Lil Baby(リル・ベイビー) & Gunna(ガンナ) – Drip Too Hard
こちらも2ランクダウンながらトップ10をキープ。
8位以下はこれで14週目(記録更新)。この8位以下の滞在週というマイナーな記録は、メーガン・トレイナー ft. ジョン・レジェンドの “Like I’m Gonna Lose You”(2015年、8位以下10週)、リアーナの “Needed Me”(2016年、8位以下11週)、マルーン5 ft. ケンドリック・ラマーの “Don’t Wanna Know”(2017年、8位以下10週)と、毎年のように10週以上を記録する曲が出てきていますが、14週という数字はしばらくは破られないかもしれません。

来週の注目はJ・コールの “MIDDLE CHILD” で、上位にランクインする可能性が高くなっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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