ビルボード Hot 100(2018/09/22付) トップ10解説

 
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2018/09/22付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – In My Feelings
今週も主要3チャートで無冠&全てポイント減ながら10週目の1位。
ボーイズ・II・メンに続き10週以上1位の曲を3曲持つ、史上2組目のアーティストとなったドレイク。これで年間では29週目の1位となりアッシャーの記録を抜いて単独トップ。また、年間のトップ10滞在週(延べ)でも一足先にアッシャーの記録を更新しています。
【解説・和訳】In My Feelings / ドレイク
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20

【年間最多トップ10滞在週】
75週 2018年 ドレイク
72週 2004年 アッシャー
69週 2005年 フィフティ・セント
68週 2016年 ジャスティン・ビーバー
67週 1964年 ビートルズ
64週 2007年 T-ペイン
58週 2009年 レディ・ガガ
58週 2015年 ザ・ウィークエンド
56週 2002年 アシャンティ
54週 2003年 フィフティ・セント
54週 2008年 クリス・ブラウン


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
引き続きラジオは制しているものの今週も僅差で2位。
これで2位は6週連続。タイトルに “Girl(s) Like You” が付くという共通点もあり、早くもフォリナーの “Waiting For A Girl Like You”(とミッシー・エリオットの “Work It”)が持つ最高位2位の最多週記録(10週)が意識され始めているようです。ちなみに、最高位の2位を6週以上獲得した曲はDJキャレド ft. リアーナ&ブライソン・ティラーの “Wild Thought” 以来、ビルボード史上35曲目。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B), Bad Bunny(バッド・バニー) & J Balvin(J. バルヴィン) – I Like It
今週も変わらずでトップ3はこれで15週目。
10月9日に開催されるAmerican Music Awardsではドレイクと並び最多の8部門でノミネートされたカーディ・B。今週もこの曲と “Girls Like You” がトップ10に滞在していることにより、トップ10複数曲同時ランクインは通算で30週となり、エイコンを抜いて単独8位となっています。
【解説・和訳】I Like It / カーディ・B, バッド・バニー & J. バルヴィン

【トップ10複数曲同時ランクイン週】
55週 フィフティ・セント
54週 ジャスティン・ビーバー
53週 ドレイク
47週 アッシャー
42週 ビートルズ
40週 リアーナ
37週 T-ペイン
30週 カーディ・B
29週 エイコン
22週 リュダクリス


4位右上矢印 (先週5位、最高位4位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Better Now
再上昇で最高位復帰。
トップ10滞在はこれで10週目。ドレイクの “In My Feelings” でも使われ、ラッパーが多用しているフランスの高級酒、ヘネシー(別称ヘニー)が歌詞に出てくるこの曲、ヴァース1では『ヘニーを飲んで忘れようとしても頭から離れない』と昔の恋人のことが歌われています。


5位右上矢印 (先週7位、最高位3位)
Juice WRLD(ジュース・ワールド) – Lucid Dreams
2ランクアップでトップ5復帰。
タイトルに Dream(s) が付く曲としてはテイラー・スウィフトの “Wildest Dreams” (2015年、最高位5位)以来のトップ10ヒット、またネリーの “Just A Dream”(2010年、最高位3位)以来のトップ3ヒットとなったこの曲、そのタイトルが歌詞に登場するのはヴァースで1回のみとなっています。

6位アップ (先週-位、最高位6位)
Kanye West(カニエ・ウェスト) & Lil Pump(リル・パンプ) – I Love It
カニエ・ウェストは17曲目、リル・パンプは2曲目のトップ10。
この曲のビデオを真似た “I Love It” チャレンジがバイラル化し、ストリーミングを制して初登場。『俺はまだPornhub(無料のポルノサイト)を見ている』と公言するカニエ・ウェストが自分の性癖を包み隠さずさらしている曲で、フックでは『君はなんてヤリたくなるホー(売春婦)なんだ、いいね、いいね』とラップされています。


7位右下矢印 (先週4位、最高位3位)
6ix9ine(シックスナイン) feat. Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ) & Murda Beatz(マーダ・ビーツ) – FEFE
3ランクダウンでトップ5から陥落。
2010年から9年連続でトップ10ヒットを輩出しているものの、まだ1位を獲得していない最後の大物と言われているニッキー・ミナージュが存在感を示しているこの曲、1位獲得の可能性はほぼなくなったと思われますが、ニッキーがフィーチャーされている曲としては最大のヒットとなっています。(注:”Bang Bang” はフィーチャーではなく、ジェシー・J、アリアナ・グランデと併記)


8位右上矢印 (先週9位、最高位4位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – SICKO MODE
繰り上がりでワンランクアップ。
実質、「トラヴィス・スコット Powered by ドレイク」となっているこの曲、トラヴィスのパートではノトーリアスB.I.G.の “Gimme The Loot” とルークの “I Wanna Rock (Doo Doo Brown)” という曲にも助けられている(サンプリングされている)そうです。


9位右上矢印 (先週10位、最高位8位)
Tyga(タイガ) feat. Offset(オフセット) – Taste
こちらも繰り上がりでワンランクアップ。
最高位8位ながらこれで8週目のトップ10。これはビルボード史上12曲目で4位タイの記録。あと1週でブルース・トラベラーの “Run-Around”、ブラック・アイド・ピーズの “Where Is The Love?” と並びます。


10位アップ (先週11位、最高位9位)
Khalid(カリッド) & Normani(ノーマニ)– Love Lies
同じく繰り上がりでトップ10復帰。
フィフス・ハーモニーのノーマニのソロ・デビュー曲となったこの曲、Hot 100初登場は43位でしたが、これは女性グループからのソロ・デビューとしては最も高い順位だったそうです。ちなみに、これまでの記録はデスティニーズ・チャイルドのケリー・ローランド(ネリーにフィーチャーされた “Dilemma” が初登場53位)。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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