ビルボード Hot 100(2018/07/21付) トップ10解説

 
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2018/07/21付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右上矢印 (先週6位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – In My Feelings
ドレイクは6曲目の1位。
ネット上で自分のベストダンスを披露する「”In My Feelings” チャレンジ」がトレンドとなり、セールスとストリーミングを制して(伸び率は主要3チャート全てで1位)ビルボード史上18回目、ドレイクは2度目となる自分自身の曲に代わる1位獲得となったこの曲、フックでは初恋の相手、キキことキーシャ・シャンテに向けて『キキ、僕を愛してるかい?楽しんでるかい?僕のそばから決して離れないって言ってくれよ。だって君が欲しいんだ。君が必要なんだ』と歌われています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


2位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B), Bad Bunny(バッド・バニー) & J Balvin(J. バルヴィン) – I Like It
ラジオを制してワンランクアップ。
ソング・オブ・サマーのチャートでは “Nice For What” に代わって1位に躍り出たこの曲が収録されているアルバム “Invasion Of Privacy”(プライバシーへの侵略)のタイトルについて、先週(7/10)に無事出産したカーディ・Bは、『昨年9月に(ミーゴスの)オフセットと(婚約ではなく)結婚していたのに、それを知らずに妊娠したと騒ぎ立てるメディアへのメッセージ』だということを明かしています。


3位右上矢印 (先週5位、最高位3位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Cardi B(カーディ・B) – Girls Like You
順当に再上昇してトップ3入り。
マルーン5のヒット曲ランキングでは “Don’t Wanna Know” を抜いて9位に上昇したこの曲、ビデオの再生回数はこの1週間で6,000万回以上伸ばし(YouTubeにアップされている全ミュージックビデオの中で1位)、好調の下支えになっています。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20(更新)


4位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – Nice For What
3ランクダウンで1位から4度目の陥落。
トロントに人を呼び込み、観光事業の収入を5%(約480億円)アップさせているというドレイクのこの曲、アメリカにおけるセールスは今のところ34万程度で、今年最多と思われる “God’s Plan” の93万には遠く及ばない数字となっています。

5位アップ (先週11位、最高位5位)
Ella Mai(エラ・マイ) – Boo’d Up
6ランクアップでトップ10復帰&トップ5入り。
急上昇の要因はニッキー・ミナージュとミーゴスのクエヴォによるリミックス版のリリース。主要3チャート全てでポイントを大きく伸ばしています。


6位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – God’s Plan
2ランクダウン。
ビルボード史上18曲目(10位タイ)となるトップ10滞在25週となったこの曲、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではポスト・マローン ft. 21サヴェージの “rockstar” を抜いて単独8位となっています。
【解説・和訳】God’s Plan / Drake(ドレイク)

※ドレイクのトップ10に同時に複数曲ランクインはこれで通算48週目。アッシャーを抜いて単独3位となっています。


7位アップ (先週16位、最高位3位)
Juice WRLD(ジュース・ワールド) – Lucid Dreams
9ランクアップでトップ10復帰。
バックストリート・ボーイズの “Shape Of My Heart”(「心の形」という意味、2000年、最高位9位)とは同名異曲のスティングの曲がサンプリングされているこの曲、ヴァースの最後からブリッジにかけて『僕は心を捧げたけど、君はその心を破壊した(失恋させられた)』と歌われています。


8位アップ (先週15位、最高位3位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – No Tears Left To Cry
7ランクアップでトップ10復帰。
先日、マンチェスターでの爆破テロの被害者の象徴となっているミツバチのタトゥに続き、今度は9.11のテロで命を落とした消防士で、フィアンセのピート・デイビッドソンの父親に敬意を表して、彼の消防士のバッジNo.「8418」のタトゥを入れたアリアナ・グランデのこの曲、テロ被害者への追悼曲というイメージが確立されたような気がします。


9位アップ (先週12位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) feat. Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン) – Psycho
3ランクアップでトップ10復帰。
先日(6/28)開催されたハリウッド・ボウルでのライブが好評だったポスト・マローン。そのライブではレイ・シュリマーのスワエ・リー、YG、ミゲル、21サヴェージ、ミーゴスのクエヴォなど豪華なゲストを次々に登場させて観客を驚かせたましたが、タイ・ダラー・サインは不在でこの曲は一人でパフォーマンスしています。

※10位は当初、ポスト・マローンの “Better Now” と発表されていましたが、エックスエックスエックステンタシオンの “Sad!” に訂正されたようです。


10位アップ (先週24位、最高位7位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Better Now
14ランクアップで10週ぶりとなるトップ10復帰。
連続トップ10滞在記録は先週惜しくも41週で途切れてしまったポスト・マローン。この曲は高校時代の元カノに向けられたもので、その女性は “I Fall Apart”(今年1/3付で最高位16位)でも歌われており、連続トップ10滞在記録よりもかなり未練が残っていると思われます。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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