ビルボード Hot 100(2018/03/24付) トップ10解説

 
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2018/03/24付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) – God’s Plan
今週もセールスとストリーミングの2冠で8週目の1位。
母親と仲が良く、自らを “Momma’s boy” と呼んでいるドレイク。最近の悩みは寝不足だそうで、この曲のヴァース2ではそのことを受けて、『彼女に「愛してる?」って聞かれるけど、俺は「部分的に」とだけ答えるんだ。俺が愛しているのはベッドとママだけなんだ。アイム・ソーリー』と歌われています。
【解説・和訳】God’s Plan / Drake(ドレイク)


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Perfect
変わらず2位。
ビルボード史上81曲目のトップ10滞在20週、そして同18曲目のトップ3滞在16週となったこの曲、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではウィズ・カリファ ft. チャーリー・プースの “See You Again”、テイラー・スウィフトの “Shake It Off” などと並び41位に上昇しています。


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) & Cardi B(カーディ・B) – Finesse
ラジオを制してトップ3をキープ。
この曲はニュー・エディションのメンバー3人で構成されたベル・ビヴ・デヴォーの “Poison”(1990年、最高位3位)のコピーで、ブラック・ミュージックのモノマネだという批判が出ているブルーノ・マーズ。ビルボードではこのことを受けて『エルビス・プレスリーは「ファッツ・ドミノみたいには歌えないけど彼らの曲が好きなんだ」と言ってロックンロールをメジャーにした』と、ブルーノを擁護する記事を掲載しています。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – ヒット曲ベスト10


4位右上矢印 (先週5位、最高位4位)
Bebe Rexha(ビービー・レクサ) & Florida Georgia Line(フロリダ・ジョージア・ライン) – Meant To Be
ワンランクアップで最高位更新。
ポップとカントリーのコラボというトレンドの代表格となっているこの曲、フロリダの高校での銃乱射事件をきっかけに起きた#MarchForOurLivesというトレンド(ムーブメント)にも乗って、3/23(日本時間3/24)にワシントンD.C.で開催される銃規制強化を求める抗議活動でのチャリティ・コンサートでパフォーマンスされることが決まっています。


5位右下矢印 (先週4位、最高位2位)
Post Malone(ポスト・マローン) feat. Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン) – Psycho
ワンランクダウン。
ヴァース1の各フレーズの最後で調子を取るような “ayy”(エイ)という掛け声が印象的なこの曲、そのヴァース1では『100ドル札の束が俺のパンツには入っている。(ポスト・マローンの昔のキャラクターのレオン・)デチーノが履いてたあのパンツに、エイ!』とラップされています。


6位右上矢印 (先週8位、最高位6位)
Zedd(ゼッド), Maren Morris(マレン・モリス) & Grey(グレイ) – The Middle
2ランクアップで最高位更新。
ゼッドとグレイが長い間温めていた曲。ゼッドはマレーン・モリスを起用した経緯について、『音域が広いので上手いシンガーでないと歌えない。歌える人を探してきた。エネルギッシュで同時に繊細なヴォーカリストを求め、行き着いたのがマレーン・モリスだった。』と語っています。


7位右下矢印 (先週6位、最高位1位)
Camila Cabello(カミラ・カベロ) feat. Young Thug(ヤング・サグ) – Havana
今週もワンランクダウン。
チャーリー・XCXと共にテイラー・スウィフトの “Reputation Tour” のオープニング・アクトを務めることになったカミラ・カベロのこの曲、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではブラック・アイド・ピーズの “Boom Boom Pow” などを抜いて49位に上昇しています。
【解説・和訳】Havana / カミラ・カベロ feat. ヤング・サグ


8位右上矢印 (先週9位、最高位7位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド), Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Pray For Me
ワンランクアップ。
曲の最後のアウトロでは『もし信仰がなくなってしまったら、俺は自分自身の法律によって生きる』と繰り返されているこの曲、これはR.E.M.やトゥパックらによって広まった “losing my religion”(自分の宗教をなくす=信じられるものがなくなる)というテーマを扱ったものだそうです。


9位右下矢印 (先週7位、最高位5位)
BlocBoy JB(ブロックボーイ・JB) feat. Drake(ドレイク) – Look Alive
2ランクダウン。
25年の懲役で刑務所に入っている父親とは会ったことがないというブロックボーイ・JBのこの曲、彼のパートのヴァース2では『俺はシュガー・レイ・ロビンソン(多くの評論家が史上最高のボクサーと認めるレジェンド)のようにラウンドをこなす』とラップされている部分がありますが、この「ラウンド」とは(回転式拳銃で)銃を撃つこととボクシングのラウンドを掛けたものだと本人が説明しています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


10位アップ (先週11位、最高位7位)
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) & SZA(シザ) – All The Stars
ワンランクアップでトップ10復帰。
子供の頃のジャスティン・ビーバーのようなシザのヴォーカル・パフォーマンスが好評のこの曲、フックではその少年のような声で『今夜、夢が私に教えてくれるかもしれない。星があなたに迫ってる、星が近づいてる』と歌われています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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