ビルボード Hot 100(2017/09/30付) トップ10解説

 
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2017/09/30付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – Look What You Made Me Do
主要チャート無冠ながら3週目の1位。
ヴァース1では『あなたの完全犯罪も嫌い』と歌われているこの曲、これは『俺があのビッチを有名にしてやった』というカニエ・ウェストの “Famous” の歌詞は(テイラー側の「聞いていない」という主張に反して)事前に承諾を得ていたという証拠(電話での会話)が公開されたことを指しているようで、自分のウソがばれた=ハメられた=相手の完全犯罪ということのようです。
【解説・和訳】Look What You Made Me Do / テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20(更新)


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Cardi B(カーディ・B) – Bodak Yellow (Money Moves)
ストリーミングは制したものの2位変わらず。
タイトルは歌詞に出てこないもののサブタイトルの “Money Moves” がキラー・フレーズになっているこの曲、昔はお金のためにストリッパーとして踊っていたけど、今はお金のほうが踊っている(自分の方へ動いてきている)という過去と現在の自分の状況を表す「圧縮された言葉」になっていると思います。
【解説・和訳】Bodak Yellow / Cardi B(カーディ・B)


3位右上矢印 (先週5位、最高位3位)
Logic(ロジック) featuring Alessia Cara(アレッシア・カラ) & Khalid(カリッド) – 1-800-273-8255
2ランクアップでトップ3入り。
アレッシア・カラのヴォーカルがいいアクセントになっているこの曲、彼女のパートでは『それは初めての呼吸、ずっと溺れていたから』という歌い出しになっていますが、「溺れる」は「失望」の、「呼吸」は「希望」のメタファになっていると思います。


4位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Luis Fonsi(ルイス・フォンシ) & Daddy Yankee(ダディ・ヤンキー) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Despacito
今週もワンランクダウン。
サンタナ ft. ロブ・トーマスの “Smooth”、ブルーノ・マーズの “That’s What I Like” と並び歴代3位タイだったトップ3滞在週も19週止まり(今のところ)となったこの曲、トップ10での順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではマライア・キャリーの “We Belong Together” など3曲を抜き7位まで上昇しています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20

5位アップ (先週-位、最高位5位)
Sam Smith(サム・スミス) – Too Good at Goodbyes
サム・スミスは5曲目のトップ10。
セールスを制して初登場5位となった「僕はサヨナラに慣れすぎている」というこの曲、3年前のデビュー当時と風貌は大きく変わったものの曲のテーマは変わっておらず、『決して君を僕に近づけない。君は特別な存在だけど、僕は心を開くといつも傷つくんだ』と、報われない愛が歌われています。


6位右矢印 (先週6位、最高位2位)
DJ Khaled(DJキャレド) feat. Rihanna(リアーナ) & Bryson Tiller(ブライソン・ティラー) – Wild Thoughts
変わらず6位。
テイラー・スウィフトの “Wildest Dreams”、フロー・ライダー ft. シーアの “Wild Ones”の最高位(共に5位)は上回ったものの、ウィル・スミスの “Wild Wild West”(1999年、最高位1位)以来の “Wild” ソングの1位獲得とはならなかったこの曲、ただ、歌詞的には最も(セクシャルな意味での)ワイルドな曲と言えるかもしれません。
【解説・和訳】Wild Thoughts / DJキャレド ft. リアーナ & ブライソン・ティラー
Rihanna(リアーナ) – ヒット曲ベスト20


7位右上矢印 (先週9位、最高位3位)
French Montana(フレンチ・モンタナ) feat. Swae Lee(スワエ・リー) – Unforgettable
再上昇で2ランクアップ。
モロッコ系アメリカ人のフレンチ・モンタナ、7月にこの曲をモロッコでライブ披露した時は5万人が集まったそうで、彼は『故郷でヒーローになった気分だった』と回想しています。


8位右下矢印 (先週7位、最高位5位)
Charlie Puth(チャーリー・プース) – Attention
今週もラジオは制したもののワンランクダウン。
今でも “Boy next door”(その辺にいる男の子)と言われているチャーリー・プースのこの曲、某有名音楽ブログではソング・オブ・サマーの有力候補と言われていましたが、結果はトップ10入りもできず15位。ちなみに受賞したのは大方の予想通り “Despacito”。


9位右下矢印 (先週8位、最高位4位)
Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ) – Believer
こちらもワンランクダウン。
ロックのチャートでは28週目の1位を獲得しているこの曲、フックの『ペイン!(痛み)、お前が俺をビリーバーにした(信念を持たせた)』というフレーズが印象的です。


10位右矢印 (先週10位、最高位6位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) – There’s Nothing Holdin’ Me Back
変わらずでトップ10をキープ。
これでトップ10は10週目。この記録はトップ5入りできなかった曲としてはマルーン5 ft. ケンドリック・ラマーの “Don’t Wanna Know”(最高位6位、トップ10滞在14週)、チェインスモーカーズの “Paris”(最高位6位、トップ10滞在10週)、リル・ウージー・バートの “XO TOUR Llif3″(最高位7位、トップ10滞在10週)に次いで今年4曲目となっています。

トップ10圏外では、ナイル・ホーランの “Slow Hands” が15位→11位、ポルトガル・ザ・マンの “Feel It Still” が18位→14位、J・バルヴィン&ウィリー・ウィリアムの “Mi Gente” が22位→19位などとなっています。

以上、最新チャートのトップ10でした。

 
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