ビルボード Hot 100(2017/08/26付) トップ10解説

 
ビッグバナー広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

2017/08/26付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Luis Fonsi(ルイス・フォンシ) & Daddy Yankee(ダディ・ヤンキー) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Despacito
ラジオでは首位陥落も歴代2位タイとなる14週目の1位。
ジャスティン・ビーバーの起用が奏功したこの曲(セールスの内訳は70%以上がジャスティンのリミックス版)、プロデューサーのアンドレス・トレスとマウリシオ・レンヒフォの二人は、彼がこの曲にもたらした効果について、『ラテン・アーティストが決してやらないアプローチで歌い、アメリカ的な要素を加えてくれた』と語っています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
DJ Khaled(DJキャレド) feat. Rihanna(リアーナ) & Bryson Tiller(ブライソン・ティラー) – Wild Thoughts
ラジオを制すも1位とはまだ大差(1位100に対して68)で5週目の2位。
ビデオではリアーナのファッションにも注目が集まっているこの曲、彼女が着ているのはバレンシアガの花柄のレギンス、ベッツィ・ジョンソンの明るいピンクのクロップトップ、カレンウォーカーのサングラス、ベルサーチのベルト、アルベルタ・フェレッティのドレスなど。
【解説・和訳】Wild Thoughts / DJキャレド ft. リアーナ & ブライソン・ティラー


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
French Montana(フレンチ・モンタナ) feat. Swae Lee(スワエ・リー) – Unforgettable
変わらずトップ3をキープ。
先週はデジタル・セールスが52%アップしたこの曲、日本の某有名サイトでは『J・バルヴィン参加のラテン・リミックスが発売された影響が大きいと見られる』と報じられていますが、その影響よりもiTunesでの値下げが大きな要因となっています。


4位右上矢印 (先週5位、最高位4位)
Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ) – Believer
ワンランクアップで最高位更新。
バンドのフロントマン、ダン・レイノルズがアクション・スターのドルフ・ラングレンとボクシングで闘うビデオでも注目を集めているこの曲、様々なメディアで使用されていますが、NBAのスラムダンク・コンテストやWWE(世界最大のプロレス団体)などスポーツ関連のイベントで多用されているようです。


5位右上矢印 (先週7位、最高位5位)
Charlie Puth(チャーリー・プース) – Attention
今週も2ランクアップでトップ5入り。
「アテンション」(=注意を引く)がコンセプトになっているこの曲、これはチャーリーがインスタグラムを見ている時に『みんな自分の顔を(良く見せるために)完璧に加工して(注目を集めるために)写真をアップしている。』と感じたことから思いつたものだそうです。


6位右上矢印 (先週8位、最高位6位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) – There’s Nothing Holdin’ Me Back
こちらも2ランクアップで最高位更新。
先週(8月8日)19歳になったばかりのショーン・メンデスのこの曲、ポップ・ソングのチャートでは “Stitches” に続いて2曲目の1位を獲得しており、同チャートで10代でナンバーワン・ソングを複数獲得したアーティストとしては、クリス・ブラウン、アヴリル・ラヴィーン(共に3曲)、ブリトニー・スピアーズ、クリスティーナ・アギレラ(共に2曲)に続いて5人目となっています。


7位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – That’s What I Like
3ランクダウン。
自身がフィーチャーされているマーク・ロンソンの “Uptown Funk!”、リアン・ライムスの “How Do I Live” と並ぶことができず24週でトップ5から陥落。ちなみに、トップ5滞在週の記録はエド・シーランの “Shape Of You” とチェインスモーカーズ ft. ホールジーの “Closer” が持つ27週。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – ヒット曲ベスト10

8位アップ (先週14位、最高位8位)
Cardi B(カーディ・B) – Bodak Yellow (Money Moves)
カーディ・Bは初となるトップ10。
チャートポイントのおよそ4分の3をストリーミングで稼いで急上昇。女性ソロ・アーティストのデビュー曲としてはチャートイン4週目でトップ10入りしたメーガン・トレイナーの “All About That Bass” に次ぐスピード出世となったこの曲、タイトルは今年 “Tunnel Vision” をヒットさせた(最高位6位)コダック・ブラックの名前を「イジった」ものだそうで、”Kodak” ではなく “Bodak” としたのは『私の名前がBで始まるから』、”Yellow” は『私はイエロー・ビッチだから』と語っています。フックでは「ストリッパー」という昔の肩書と決別すべく『今は踊らないでお金を動かしている』とラップされています。


9位右矢印 (先週9位、最高位1位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Shape Of You
変わらず9位でトップ10をキープ。
ニールセン・サウンドスキャン(ビルボードへのデータ供給元)が発表した2017年上半期のランキングで1位、年間でも “Despacito” の猛追をかわして1位が予想されているこの曲、これでトップ10滞在週は31週となり、マーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズの “Uptown Funk!” と並びビルボード歴代3位タイとなっています。
【解説・和訳】Shape Of You / Ed Sheeran(エド・シーラン)


10位右下矢印 (先週6位、最高位1位)
DJ Khaled(DJキャレド) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー), Quavo(クエヴォ), Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー) & Lil Wayne(リル・ウェイン) – I’m The One
4ランクダウン。
ジャスティン・ビーバーにとっては2曲目の初登場1位、1位2位独占、1位セルフリプレイス(自身に代わっての1位獲得)など様々な記録が絡んだこの曲、トップ10に複数曲をランクインさせた週も54週に伸ばしてフィフティ・セントが持つ最多記録にあと1週と迫っていますが、新記録達成は難しいかもしれません。

以上、最新チャートのトップ10でした。

 
0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加