ビルボード Hot 100(2017/05/06付) トップ10解説

 
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2017/05/06付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Humble.
アルバム “DAMN.” のリリース効果でケンドリック・ラマーが2曲目となる1位を獲得。
セールスは10位(56,000)ラジオは47位(2300万)ながら、ストリーミングは2013年3月に集計対象になって以来、バウアーの “Harlem Shake” に次いで(アデルの “Hello” を抜いて)2番目となる週間6740万ストリーミングを記録。ビルボードの集計方法には昔から賛否ありますが、(リピート再生が全てカウントされ、個人の影響が比較的高い)ストリーミングが過度に評価されているという議論が再燃しそうな気もします。


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Shape Of You
12週(非連続)でトップの座から陥落。
今週もラジオは圧倒的な数字(1億8400万)で制しているこの曲、トップ10での順位をスコア化したオールタイム・ランキングではケイティ・ペリー ft. カニエ・ウェストの “E.T.” などと並び71位まで上昇しています。
【解説・和訳】Shape Of You / Ed Sheeran(エド・シーラン)


3位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – That’s What I Like
ワンランクダウンもトップ3はキープ。
グッチ・メインのヴァージョンも加わり、リミックスのEPが発売されたこの曲、米人気コメディ番組 “Crashing” で使用されていることも好調の一因のようです。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – ヒット曲ベスト10

4位アップ (先週-位、最高位4位)
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – DNA.
ケンドリック・ラマーは5曲目のトップ10。
自分が持つ黒人の遺伝子を祝福する曲。『俺にはLoyalty(忠誠心)がある。俺にはRoyalty(特権)がある。俺のDNAの中に』とラップされています。


5位右上矢印 (先週7位、最高位5位)
Future(フューチャー) – Mask Off
2ランクアップでトップ5入り。
バイオリンとフルートのサンドに乗せて踊る(または演奏する)#MaskOffChallenge がバイラル化(口コミで広がること)していることがヒットの要因。日本でも「琴マスター」なる人がチャレンジされていますが、尺八と似たフルートと琴の音色がよくマッチしていてなかなかいいと思います。


6位右矢印 (先週6位、最高位4位)
KYLE(カイル) feat. Lil Yachty(リル・ヨッティ) – iSpy
変わらず6位。
小学生の頃から曲作りをしていてラップを始めたのは13歳というカイル、この曲をお気楽な感じのサウンドにした理由について、『腹を立てることが多いこの時代に、怒ってダークサイドに陥るよりも笑顔でいることの方が大切だと思うから』と語っています。

7位アップ (先週14位、最高位7位)
Zedd(ゼッド) feat. Alessia Cara(アレッシア・カラ) – Stay
ゼッド、アレッシア・カラともに3曲目となるトップ10。
値下げ効果でセールスでは1位を獲得、オフィシャル・ビデオのリリース効果もあって急上昇。彼にもうちょっと一緒に居てとお願いする曲で、ゼッドがアレッシアの才能に惚れ込んで誘ったのがこのコラボのきっかけだそうです。

※アレッシア・カラのトップ10入りにより、33年ぶり男性のみのトップ10は先週1週で終了


8位右下矢印 (先週5位、最高位3位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) & Coldplay(コールドプレイ) – Something Just Like This
ラジオでは伸び率1位ながら3ランクダウン。
この曲が収録されているアルバム “Memories…Do Not Open” のジャケットに描かれている箱の中身は昔の想い出、これまでの人生だそうで、チェインスモーカーズの二人は『その中から写真やトロフィーを取り出してその瞬間を思い出す、そんな大事な瞬間を曲にした』と語っています。また、チェインスモーカーズはこれで51週連続トップ10入りしており、ドレイクと並びビルボード史上3位となっています。

9位アップ (先週48位、最高位9位)
Luis Fonsi(ルイス・フォンシ) & Daddy Yankee(ダディ・ヤンキー) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Despacito
ルイス・フォンシとダディ・ヤンキーは初、ジャスティン・ビーバーは12曲目のトップ10。
ジャスティン・ビーバーをフィーチャーしたリミックス版がリリースされて急上昇。ルイス・フォンシ曰く『踊りたいという楽しい気持ちをクリエイトする曲』で、タイトルはスペイン語で “slowly”(ゆっくりと)という意味。スペイン語の曲がトップ10入りするのは14週1位を記録したロス・デル・リオの “Macarena” 以来、約21年ぶりだそうです。


10位右下矢印 (先週8位、最高位8位)
Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート) – XO TOUR Llif3
2ランクダウンもトップ10はキープ。
肩を揺らすダンス、#LilUziVertChallenge の流行でストリーミングが好調なのがヒットの主因。「深みのある悲しい曲」と評されています。

以上、最新チャートのトップ10でした。

 
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